ノンジアミンカラー/ジアミンアレルギー解説

ジアミンアレルギーでくしゃみが出る?その理由と対処法を美容師が解説

ジアミンアレルギーでくしゃみが出る?その理由と対処法を美容師が解説

目次

ヘアカラー後にくしゃみ?それ、実はアレルギー反応かもしれません

「カラーをしたあと、くしゃみが止まらない」
「風邪でも花粉でもないのに、鼻がムズムズする」

そんな経験がある方へ、美容師の視点から重要な可能性をお伝えします。

それは、「ジアミンアレルギー」による反応かもしれないということです。

ジアミンアレルギーは軽度でも放置すると悪化しやすいアレルギーです。詳しい症状や対処法、安全に染める方法は保存版ガイドで解説しています。
👉 ジアミンアレルギー完全ガイド


ジアミンアレルギーとは何か?

ジアミンアレルギーとは、ヘアカラー剤に含まれる「パラフェニレンジアミン(PPD)」などの酸化染料に対して、免疫システムが過剰に反応してしまうアレルギーです。

主に報告されている症状:

  • 頭皮の赤み・かゆみ

  • 顔や首の腫れ・湿疹

  • 耳まわりの水ぶくれ

  • まぶたの腫れ

👉 これらは皮膚に直接触れた部位に起こるケースがほとんどです。
ですが、重度の反応では呼吸器系にも影響が出ることがあります。


なぜ「くしゃみ」や「鼻水」が出るの?

実は、ジアミンアレルギーが全身性のアレルギー反応へ進行すると、
皮膚だけでなく「鼻や喉の粘膜」にも炎症が広がることがあります。

この状態では、以下のような症状が見られることがあります:

呼吸器症状 出現理由
くしゃみが止まらない 鼻粘膜のアレルギー性炎症
鼻水(サラサラ) 花粉症に似た反応
喉のイガイガ感 粘膜への軽い刺激・炎症
咳や息苦しさ アナフィラキシーに近い反応の初期症状

Q:風邪や花粉症との違いは?

チェック項目 ジアミンアレルギーの可能性
ヘアカラーの直後〜1〜2日後に症状が出た ◎ 非常に可能性あり
毎回カラー後に似た症状が出る ◎ 継続的反応はアレルギーの特徴
他に皮膚の赤みやかゆみもある ◎ 合併症状として典型的

Q:対処法はありますか?

はい、あります。ジアミンアレルギーが疑われる場合、**最も大切なのは“次に同じことを繰り返さないこと”**です。

安全なヘアカラーを続けるために:

  • ジアミンを含まないカラー剤(ノンジアミンカラー)を選ぶ

  • 施術前に毎回パッチテストを行う

  • 地肌につけずに塗る技術(ゼロテク)を用いる

  • アレルギー履歴を必ず美容師に伝える


▼関連記事(内部リンク)

👉 ジアミンアレルギーの皮膚症状や重症化については、こちらの記事で詳しく解説しています。


まとめ:くしゃみも「カラーの副作用」かもしれない

「カラー後の不調」は、風邪や気のせいと片付けられがちですが、
実はアレルギー反応の初期サインということもあります。

特に、皮膚+呼吸器の症状が組み合わさって出ている方は、
一度しっかりとアレルギーの可能性を考えてみてください。

美容師として、そして一人の体験者として、
安全に染め続けられる方法を一緒に見つけていけたらと思います。

動画でも解説をしております