こんにちは。
埼玉県さいたま市にてジアミンアレルギーの方へのヘアカラーを専門に施術をしている美容室『Safe Beau』です。
この記事では顔周りに集中した白髪をリタッチカラーで染めることはできるのか?というお悩みにお答えした実例をご紹介していきます。
ノンジアミンカラーは色落ちが早いという固定概念からリタッチカラーはできないという思い込みをされている美容師さん、一般のお客様は多くいらっしゃいます。
確かに一部のノンジアミンカラーは色落ちしやすいという事実はあります。
しかし使用するノンジアミンカラーの種類によっては『ジアミン染料』には劣るものの・・・。
ある程度の期間は髪の中に留まってくれるものも存在します。
色が抜けてしまってはリタッチカラー(根元だけ染めること)は成立しませんが、退色せずに残ってくれている場合は選択することも可能です。
毛先への負荷も考えれば定期的にリタッチカラーを利用してできるだけ綺麗な状態維持しながらヘアカラーを楽しみたいですよね。
目次
結論:ノンジアミンカラーであってもリタッチで白髪を染めることはできる
まずはビフォーアフターの比較をご覧ください。
今回は根元の白髪が伸びてきた部分のみをリタッチカラーで染めています。
ビフォーに注目すると前回のカラーから2ヶ月ほどが経過していましたが毛先部分の褪色が感じられません。
もちろん前回もノンジアミンカラーで白髪部分を染めています。
Before
染める前の状態を詳しく見ていきます。
全体的には目立った白髪はなくよーく見るとちらほらと点在しているという状態です。
色合いは暗すぎず、明るすぎず7〜8レベルほどを維持するように染めています。
今回のお客様は白髪の少ない部分もあれば
白髪の集中している部分もあります。
このように白髪の多い部分と少ない部分が分かれている方への対応も後ほど解説をしていきます。
After
仕上がりとしては襟足をスッキリと締めたショートスタイルを目指しました。
追々はウルフスタイルに展開させていきたいので裾の髪の毛は長めに残しています。
白髪の少ない部分は明るさをしっかりと作り上げ、
白髪の多い部分はしっかりとカバーしていきました。
染めているのは根本から3センチ前後のみですが自然に繋げることができました。
ノンジアミンカラーでもリタッチは成立する
さて、ここまで画像を見ていただいたようにノンジアミンカラーであってもリタッチカラーを成立させることはできます。
- 通常のカラー=リタッチはできる
- ノンジアミンカラー=リタッチはできない
という発想ではなく、前回に染めた色素が抜けていなければリタッチカラーは成立します。
ただし使っているノンジアミンカラーの種類によっては毎回全体を染めたほうがいいケースもあります。
色が残りやすいノンジアミンカラーと落ちやすいノンジアミンカラー
ノンジアミンカラーには髪の表面のみを染めるタイプのものと髪の内部を染めるタイプのものがあります。
白髪の染まり | 色持ち | 代表例 | |
表面を染める | 染まる | 悪い | ヘアマニキュア
カラートリートメント |
内部を染める | 染まる | 良い | アルカリカラー
ヘナ |
期間にもよりますがヘアマニキュアやカラートリートメントなど表面を染めるものは色落ちが早いので短期間で染めるか毎回全体を染める必要があります。
反対にアルカリカラーやヘナなど髪の内側を染めるタイプのものは色持ちが良いのでリタッチカラーを組み込んで染めることもできます。
今回のケースでは主にアルカリカラーを使用して白髪を染めていました。
ノンジアインカラーの場合でも白髪の量を見極めてしっかりと染めておくことが重要
今回のケースでは顔まわりの部分とその他の部分では圧倒的に白髪の割合が異なっていました。
このような場合にはしっかりと白髪を染める薬剤と明るく白髪を染める薬剤を2つに分けておく必要があります。
全体を同じ薬剤で染めることもできるのですが
顔周りに合わせれば全体が暗く、全体に合わせれば顔周りの染まりが薄く仕上がってしまいます。
色をしっかりと残して綺麗に統一して染めておくことで次回以降リタッチカラーを選択しても綺麗に繋げて染めることができるようになります。
顔周りに集中した白髪を綺麗にリタッチで染めることはできる
冒頭に解説したようにノンジアミンカラーであってもリタッチカラーを選択することはできます。
その為にも毎回のヘアカラーで綺麗に統一して部分ごとに最適な薬剤で染めておくことが必要です。
白髪の割合や髪質によっても変わってきますが
リタッチ→フルカラー→リタッチ→フルカラー
リタッチ→リタッチ→フルカラー→リタッチ→リタッチ→フルカラー
など全体を染める間にリタッチカラーを組み込めます。
この記事で紹介している実例ではアルカリカラーを使用しているので使うノンジアミンカラーによってはリタッチカラーではなく全体を染めたほうがいい場合もあります。
お客様ごとに最適な提案は異なるので気になる方は是非ご相談ください。