ノンジアミンカラー/ジアミンアレルギー解説

【要注意】ジアミンアレルギーの「治し方」とは?症状を抑える対処法と今後の安全な染め方

【要注意】ジアミンアレルギーの「治し方」とは?症状を抑える対処法と今後の安全な染め方

美容師
美容師
ヘアカラー後に「かゆい」「赤い」「腫れる」…それ、ジアミンアレルギーかもしれません

髪を染めたあと、頭皮がかゆくなったり、顔や首に赤み・腫れが出たことはありませんか?
「ちょっとしみただけ」と軽く見てしまいがちですが、それはジアミンアレルギーのサインかもしれません。

ジアミンとは、一般的な白髪染めやおしゃれ染めに使われている染料成分(主にパラフェニレンジアミン)です。
一度アレルギー反応を起こすと、次に使ったときに症状がさらに悪化する可能性があり、場合によってはアナフィラキシーなどの重篤な症状につながることも。

この記事では、「ジアミンアレルギー 治し方」と検索された方に向けて、次の2つの疑問にお答えします。

  • 今すぐ出ている症状はどう治せばいいのか?

  • アレルギーそのものを治すことはできるのか?

さらに後半では、**ジアミンアレルギーの方でも安心して使える「ノンジアミンカラー」**についても解説します。

ヘアカラーによる肌トラブルに不安がある方、これからも髪を安全に染め続けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

動画でも解説をしております

ジアミンアレルギーは軽度でも放置すると悪化しやすいアレルギーです。

詳しい症状や対処法、安全に染める方法は保存版ガイドで解説しています。

👉 ジアミンアレルギー完全ガイド


目次

ジアミンアレルギーの「治し方」には2つの意味がある

「ジアミンアレルギーを治したい」と検索された方が求めているものは、一言で言っても2つのまったく異なるアプローチに分かれます。


① 今まさに出ている“症状”を治したい(=対処法)

まず1つ目は、ヘアカラー後に起こったかゆみ・赤み・腫れ・水ぶくれなどの症状をなんとかしたいというケースです。

このような方は、今まさにつらい症状に直面しており、応急処置や薬、医療機関の受診方法などを探している傾向があります。

症状を放置すると悪化する恐れがあり、特に「顔が腫れた」「首まで赤い」「呼吸が苦しい」といった重度の場合は、命に関わる可能性もあるため注意が必要です。
このケースでは、一刻も早い医師の診察と薬の処方が最優先となります。

👉 詳しくは後述の【ジアミンアレルギーの症状を治す】で解説します。


② ジアミンアレルギーそのものを“根本から治したい”(=根治)

2つ目は、「もうジアミンアレルギーに悩みたくない」「また普通のヘアカラーが使えるようになりたい」という根本的な改善を求めているケースです。

ですが残念ながら、ジアミンアレルギーは完治が難しいとされています。
一度アレルギー体質になってしまうと、少量のジアミンでも再び強く反応してしまい、繰り返すたびに重症化しやすくなるという性質があります。

このような方には、「どうすればジアミンに触れず、安全に染め続けられるか」というライフスタイルの見直しと、ノンジアミンカラーへの切り替えが解決策となります。


現在のジアミンアレルギー症状を治すには?

ジアミンアレルギーの主な症状は以下のとおりです:

  • 頭皮や顔、首の赤み・腫れ

  • かゆみ・湿疹

  • 水ぶくれ、ただれ

  • 重度の場合、呼吸困難やアナフィラキシーショック

これらの症状が出た場合は、薬による治療が必要です。

特に、夜間や施術後数時間経ってから急激に悪化するケースもあり、緊急搬送や入院が必要となった事例もあります。軽度でも放置せず、速やかに皮膚科またはアレルギー科を受診しましょう。

詳しい治療法や薬については、下記の記事にまとめています:

👉 ジアミンアレルギーで薬を処方されたら?治療・対処法を美容師が徹底解説


ジアミンアレルギーそのものを治すことはできる?

残念ながら、ジアミンアレルギーは一度発症すると完治しません。

多くのアレルギーと同様に、「ジアミン(パラフェニレンジアミン)」という化学物質に体が過剰反応する状態が続きます。時間が経てば治るだろう…と油断して再度ジアミン入りカラーを使うのは非常に危険です。

症状は回数を重ねるごとに悪化する傾向があり、2回目、3回目と続けることで重症化するリスクが高まります。

  • 「以前より赤みが強くなった」

  • 「顔まで腫れた」

  • 「呼吸が苦しくなった」

このような症状が出た場合、再びカラーをするのは絶対に避けましょう。


アレルギーが出たら、ノンジアミンカラーへの切り替えを

ジアミンアレルギーを持っていても、髪を染める方法はあります。
それが、ノンジアミンカラーです。

ノンジアミンカラーとは、その名の通り「ジアミンを含まない」カラー剤で、アレルギー反応を起こしにくい設計になっています。

ジアミンアレルギーの方には、以下のようなメリットがあります:

  • かゆみや赤みが起こりにくい

  • 安全にヘアカラーを続けられる

  • 白髪染めにも対応可能なタイプがある

無理をしてジアミン入りのカラーを我慢して使い続けるのではなく、安全な選択肢に切り替えることが大切です。

詳しくは以下の記事で解説しています:

👉 ノンジアミンカラー とはどんなもの?現役美容師が解説します


【まとめ】ジアミンアレルギーの「治し方」と正しい対処法

項目 内容
症状を治す かゆみ・腫れなどの症状が出たら皮膚科での薬物治療が必須。市販薬ではなく、専門医に相談を。
アレルギー自体を治す **完治はできません。**再びジアミンカラーを使うと、症状が悪化するリスクが高まります。
今後の染め方 ノンジアミンカラーに切り替えるのが唯一の安全な方法。アレルギーを起こさず髪を染めたい方におすすめです。

必要以上に不安になる必要はありませんが、「正しい知識」と「適切な対策」を持つことがジアミンアレルギーとの上手な付き合い方です。

今後も安心しておしゃれを楽しむために、まずは安全な選択を心がけましょう。

動画でも解説をしております