白髪染め解説

【自宅でトリートメントタイプの白髪染めを使いたい】美容師が徹底解説

お客様
お客様
いよいよ白髪を染める事になり、トリートメントタイプを購入しました。 濡らさないで塗る場合、濡らしてから塗る場合でしてみて、綺麗に染まったと思います。 濡れた髪も可能ですが、調べると濡らさない方が良いみたいです。 後からシャンプーも良くないそうで。 この、濡らさない、すすぐのみ、ですが、普段シャンプーとかしたい時、どんな手順ですか? 普段整髪料も付けますし、シャンプーはしたいです。 髪染め→すすぐ→シャンプー? シャンプー→すすぐ→髪染め→すすぐのみ?
美容師
美容師
ご自宅でのヘアカラーを考える際にカラートリートメントは有効です。ただし、情報が錯綜しているようです。改めて正しい情報をまとめさせてください。

ご自宅での白髪染めが手軽にできることやジアミンを避けたいという認識から近年ではトリートメントタイプの白髪染めが主流になりつつあります。

 

その一方で、さまざまな情報が飛び交っており正しい認識で 正しく使用をすることができている方は非常に少ないように感じます。

 

ジアミンを使用していないから安全という一方でトリートメントタイプでの白髪染めでの失敗や肌トラブルのご相談も増えてきております。

 

今回はトリートメントタイプの白髪染めを制作し、お店でもメインで使用をしているプロの目線で正しい認識と使い方を解説していきます。

この記事の要約

自宅で使うトリートメントタイプの白髪染めの正しい使い方

  1. 乾いた髪に塗布:乾いた状態の髪に根元からたっぷりと塗ります。手袋を必ず着用してください。
  2. ラップをする: 塗り終わったら、髪の毛が浮かないようにピシッとラップをかけます。
  3. 放置時間: 30分間放置します。時間を厳守することが重要です。
  4. 洗い流す:薬剤をしっかり流し、シャンプーとトリートメントで髪をケアします。
  5. 頭皮用の化粧水で保湿し、髪にはオイルをつけて乾かして保湿します。

注意:

  • トリートメントタイプでもアレルギー反応が出る可能性があるため、注意が必要です。
  • 毎日使用するのは安全ではなく、基本的には1ヶ月に1回が推奨されます。
  • 美容室でのヘアカラーと併用する場合は、事前に美容師にご相談することが大切です。

目次

トリートメントタイプの白髪染めを作っております!

美容師
美容師

前提としてトリートメントタイプの白髪染めの制作、販売をしております。

また10年以上にわたり、お客さまへの施術を行なってまいりました。

そんなプロの目線で今回の解説を務めさせて頂きます!

自宅で使うトリートメントタイプの白髪染めは どう使いのが正解?

トリートメントタイプの白髪染めは次のように使用してください。

  1. 乾いた状態の頭皮に根元からたっぷりと塗布をする
  2. 塗り終わったら髪の毛が立ち上がらないようにピシッとラップをかける
  3. 30分時間を置く
  4. 薬剤をしっかりと流し、シャンプー→トリートメントを行う
  5. 頭皮の用の化粧水で保湿、髪にオイルをつけてから乾かす

順番に解説をしてきます。

乾いた状態の頭皮に根元からたっぷりと塗布をする

白髪をしっかりと染める場合には乾いた状態の髪への塗布が有効です。

この時に白髪が浮き上がってこないように、見えなくなるくらいの量をたっぷりと塗布していきます。

 

手も染まってしまうので手袋は必須です。

塗り終わったら髪の毛が立ち上がらないようにピシッとラップをかける

髪の毛がフワッと浮いている部分の染まりは甘くなります。

染めている部分を押さえつけるようにラップをピシッと被せます。

 

美容室では、顔周りや分け目の立ち上がりやすい場所にはキッチンペーパーのようなもので押さえつけてその上からラップをかけています。

30分時間を置く

30分未満だと染まりが悪くなります。

またそれ以上に時間を置いても頭皮や髪に無駄な負担をかけるだけです。

 

ご自宅で行う場合でも、必ず時間は厳守しましょう。

薬剤をしっかりと流し、シャンプー→トリートメントを行う

薬剤を頭皮に接触させている以上、すすぎだけでOKということは絶対にあり得ません。

 

しっかりと すすいで薬剤を落とした後にシャンプーで薬剤を完全の除去しましょう。

 

またトリートメントタイプと言っても髪のダメージも少なからず発生します。

染めた後は髪の毛用のトリートメントで保護を行うようにしましょう。

頭皮の用の化粧水で保湿、髪にオイルをつけてから乾かす

同様に乾かす前にも髪と頭皮の保護は行いましょう。

特に頭皮は敏感な状態になっており、かゆみや炎症が起きやすい状態です。

 

保湿や抗炎症作用がある化粧水は事前に用意しておくことをおすすめします。

トリートメントタイプの白髪染めによるアレルギーが増加している

美容師
美容師
トリートメントタイプの白髪染めの流通が増え、主流になりつつあると同時にアレルギー反応が出てしまうという相談も増えております。

白髪染めのアレルギー=ジアミンと認識されがちですが、トリートメントタイプの白髪染めでもアレルギーが弾き起こる可能性は十分に考えられます。

 

先日は白髪染めを始めてから ずっとトリートメントタイプのものを使用していたのにジアミンアレルギーになったという相談をいただきました。

結果的にはジアミンではなくトリートメントタイプの白髪染めのアレルギーであることがわかりました。

トリートメントタイプの白髪染めは安全ではない

よくトリートメントタイプの白髪染めだから安心・安全という記載も目にしますが、誤った認識です。

 

白髪染めという性質上、使用する上ではジアミンカラーと同様に注意が必要です。

例外なく、誤った使い方をすれば頭皮へのトラブルは避けさせません。

毎日使える訳が無い

トリートメントタイプの白髪染めの説明でよく目にするものが、毎日使用することで少しずつ染まるというものがありますが 本当か?

本当に毎日使えるのか?安全に?

美容師
美容師
もちろんそんな訳はありません。

上記したように1回のカラーでしっかりと染めて、基本的には1ヶ月に1回までとなります。

どんなに妥協しても1ヶ月に2回が限界です。

 

それ以上のペースでは頭皮への悪影響が否めません。

美容室でのヘアカラーに影響が出ることも覚えておく

美容室での白髪染めと併用される場合には、少なからず影響が出ることも覚えておいてほしいポイントです。

  • イメージしている好みの色合いがある
  • 明るい髪色を保ちたい
  • ムラなく均一に染めてほしい

このようなご要望をお持ちの方はトリートメントタイプの白髪染めは検討されるべきだと考えます。

 

併用される場合には事前に担当の美容師さんに相談をして意見を聞いておくことも重要です。

【自宅でトリートメントタイプの白髪染めを使いたい】美容師が徹底解説 まとめ

  • トリートメントタイプの白髪染めで綺麗に染めるには正しい染め方で染める必要がある
  • トリートメントタイプの白髪染めでもアレルギーになるリスクがある
  • 美容室での白髪染めと併用をする場合には事前に相談をしておく

色々な人が色々な場所で情報を発信していて、ネットに情報が溢れている状態ではありますが、トリートメントタイプの白髪染めを使うプロとして解説をまとめさせて頂きました。

 

ここに記載があることは正しい知見です。

 

今後使用をされる予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。