ノンジアミンカラー/ジアミンアレルギー解説

ジアミンアレルギーは頭だけじゃない|足・胸・背中に出るケースとその対策

ジアミンアレルギーは頭だけじゃない|足・胸・背中に出るケースとその対策
美容師
美容師
最近、白髪染めやカラーのあとに「足がかゆい」「胸元が赤くなった」「背中に湿疹が…」といったご相談が増えています。

一見、ヘアカラーとは無関係に思えるこれらの症状。実はジアミンアレルギーが関係している可能性があるんです。

この記事では、ジアミンアレルギーが「足・胸・背中」に出る理由とその対処法を、現役美容師の立場からわかりやすく解説します。


目次

ジアミンアレルギーとは?

ジアミンアレルギーとは、ヘアカラー剤に含まれるパラフェニレンジアミン(PPD)やトルエン-2,5-ジアミンといった酸化染料に対して、免疫が過剰反応することで起こるアレルギー性接触皮膚炎です。

症状としては:

  • 頭皮のかゆみやヒリヒリ
  • 顔・耳の腫れ
  • 発熱や倦怠感、水ぶくれ など

通常は顔まわりに集中して出ますが、場合によっては足・胸・背中といった「頭部以外」にも広がります。


なぜ足・胸・背中にも出るのか?

理由① 髪に残ったジアミンが体に付着

髪に残ったジアミン成分が、シャワーや汗で体に流れ落ちてしまい、足・胸・背中に触れてアレルギーを引き起こすことがあります。

特に:

  • シャンプー時に流れ落ちた薬剤が足に付着
  • 濡れた髪が胸や背中に長時間触れる
  • 洗い流し不足 などが原因です。

理由② 全身性アレルギー反応

遅延型アレルギー(Ⅳ型)では、時間差で発症し、薬剤が触れていない部分にも広がることがあります。体質的にアレルギーが強い人に多く、

  • 胸元の発疹
  • 背中のかゆみや赤み
  • 足の指のかゆみ などが見られます。

理由③ セルフカラー中の接触事故

  • 裸足で染めていて薬剤が垂れた
  • 鏡の前で前かがみになって胸に垂れた
  • ケープなしで服に付着→肌に広がる

こうした事故的な接触が原因になることもあります。


症状の特徴|部位別

  • 足の甲や指の間に赤み・かゆみ
  • シャワー中の薬剤残りに要注意

  • 鎖骨やデコルテに赤いブツブツ
  • 髪の毛が長く、濡れたままの接触が多い方はリスク増

背中

  • 肩甲骨付近に湿疹・赤み・水ぶくれ
  • ロングヘアが長時間触れていることが影響

「汗疹かも?」と放置してしまうのが一番危険。皮膚科での早めの相談をおすすめします。


対処法と今後のカラー対策

応急処置(すぐにやるべきこと)

  • 使用中のカラー剤は即中止
  • シャワーで全身を洗い流す(髪は濡らさず)
  • 皮膚科・アレルギー科を受診
  • 呼吸困難や高熱があれば救急へ

今後の安全なヘアカラー法

ノンジアミンカラーへ切り替え

  • ヘアマニキュア:表面に染めるタイプで頭皮に付かない
  • カラートリートメント:ケアと補色が同時にできる
  • 天然ヘナ(ナチュラル):植物由来で低刺激(成分表示要確認)
  • ブリーチ+非ジアミン染料:明るめ希望の方に(Wプロセス)

毎回パッチテストを実施

ノンジアミンでも別の成分でかぶれる可能性があります。施術の48時間前にパッチテストを行う習慣を。


まとめ|足・胸・背中の異変は見逃さない

  • 白髪染めのあと「足がかゆい」「胸が赤い」「背中がただれる」 → ジアミンアレルギーの可能性があります
  • 自己判断せず、早めの皮膚科受診を
  • 安全なノンジアミン施術で、これからも白髪染めを続けられます

最後に|不安な方はご相談ください

SafeBeauでは、ジアミンアレルギーに対応したノンジアミン施術を多数行っており、「全身に症状が出た方」の対応事例も豊富です。

「何を使っていいかわからない」「どこに行けばいいの?」 という方も、LINEやカウンセリングからお気軽にご相談ください。

あなたにとって最適で、安全なカラーライフをご提案いたします。

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