ノンジアミンカラー実例

【ノンジアミンカラー実例】ジアミンフリーなカラー剤で暗く染めたい

こんにちは。

 

埼玉県さいたま市にてジアミンアレルギーの方へのヘアカラーを専門に施術をしている美容室『Safe Beau』です。

 

お客様
お客様

現在、ジアミンアレルギーに悩んでいます。

ジアミンフリーなカラー剤で髪を暗く染めることは可能ですか?

美容師
美容師

ジアミンフリーなカラー剤でアレルギー症状を引き起こさずに髪を染めることは可能です。

もちろん暗くトーンダウンをすることも可能ですよ。

ジアミンアレルギーを発症すると2度と染めることができないと絶望される方も少なくはありません。

 

しかし実際にはジアミンを含んでいないカラー剤は存在するので、髪を染める方法はあります。

 

どのようなことに配慮をして染めていくのか?どのような工程で染めていくのか?など細かい部分も含めて実例をもとに解説をしていきます。

 

目次

ジアミンフリーなカラー剤ではトーンダウン(暗くすること)はできないのか?

ノンジアミンカラーで染める前と染めた後の仕上がりの比較

結論から言えばジアミンフリーなカラー剤であってもトーンダウンをすることはできます。

 

ジアミンフリーなカラー剤にはいくつかの種類があります。

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  • 塩基性カラー:暗くすることが得意
  • ヘアマニキュア:暗くすることが得意
  • 酸化染料:明るくしながらやや暗くできる
  • ライトナー:明るくすることが得意
  • ヘナ:特定の色味に染めることのみできる

大まかに分類するとこんな感じです。

以前のお店では暗くすることができずに明るくしか染めることができなかったそうです。

美容師
美容師

酸化染料タイプやライトナーなどのジアミンフリーなカラー剤がメインの取扱いだったと予想できます。

でも実際には画像のように明るくすることも暗く色を入れることも可能なのです。

Before

前回のカラーから3ヶ月近く空いています。

 

以前明るくしていた影響から毛先部分は金色に近いくらいの色まで抜けてしまっています。

ノンジアミンカラーで染める前の状態全体
ノンジアミンカラーで染める前の状態右側
ノンジアミンカラーで染める前の状態左側
ノンジアミンカラーで染める前の状態トップ

ノンジアミンカラーで染めた後の状態

根元から毛先まで均一に色が染まってくれました。

 

ノンジアミンカラーでは色は大きく制限されてしまうと言われております。

 

しかし、やり方によってはこのくらいまで綺麗に仕上げることも可能です。

ノンジアミンカラーで染めた後の状態全体
ノンジアミンカラーで染めた後の状態右側
ノンジアミンカラーで染めた後の状態左側
ノンジアミンカラーで染めた後の状態トップ
美容師
美容師
では解説していきますね。

ジアミンフリーなカラー剤でどう染める?

根元と毛先の色の差を説明する画像

今回のお客様の場合は以前の明るくしていた影響で毛先が極端に明るくなっていることと、3ヶ月分の根元が伸びている状態で色の差が極端に開いてしまっています。

 

根元が3トーン、毛先は14トーンくらいなのでおよそ11トーンもの差が開いてしまっている状態です。

 

ここまで色の差が開いていると通常のカラーでも1回で合わせることは難しいので、まずは全体の色の差を少なくするように薬剤を塗っていきます。

施術の流れ

施術の流れ

  1. 根元を明るく染めながら、毛先をトーンダウンする
  2. 流す
  3. 再度、全体が落ち着くように染める

根元にはライトナー、毛先に酸化染料で髪の中に染料を入れてベースを整えていきます。

 

全体の色が統一されたところで塩基性カラーで全体を暗く染めました。

美容師
美容師
根元を染めるときは毛先と比較してやや暗くしています。

これはお客様にも了承をいただいておりますが、ノンジアミンカラーは暗い色を保つのが苦手な薬剤です。

 

毛先の部分がいい例ですが、1度明るくすると黒さを継続して保つことは難しいです。

 

その為、髪を明るくする際は可能な限り最低限にとどめるように提案しております。

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ジアミンフリーなカラー剤で暗く保つことは難しい

ノンジアミンカラーと通常のカラーの大きな差があるとすれば色持ちです。

通常のカラーと比較するとどうしても色落ちが早くなってしまいます。

それにはノンジアミンカラーの染まり方に弱点が隠れています。

ノンジアミンカラーの染まり方の特徴

ノンジアミンカラーと通常のカラーの染まり方の差

通常のカラーは髪の深いところまで染まるのに対し、ノンジアミンカラーの多くは髪の表面〜髪の毛の中の浅いところに染料が留まることで染まります。

 

それらの染料は日々のシャンプーや生活の中で徐々に抜けて言ってしまいます。

 

唯一、酸化染料タイプのノンジアミンカラーは髪の毛の内の深いところに留まる性質を持っていますが、赤味が強いという性質も持ち合わせております。

 

暖色系の色味に仕上げたい方には問題ありませんが、アッシュ系などの寒色系に仕上げたい場合はメインとして使用することは難しくなってしまいます

 

この辺りのバランスで仕上がりをイメージしながら配合を考えていかなければいけません。

ジアミンフリーなカラー剤で染めた際に色を保つための3つのポイント

実際にお客様にも日々提案しているポイントを解説していきます。

  • 色を暗めの設定にして染めておく
  • ホームケアも重要
  • 髪を乾かす習慣を身につける

色を暗めの設定にして染めておく

ノンジアミンカラーの色持ちはおよそ1ヶ月〜1ヶ月半ほどです。

 

明るい仕上がりの場合はもう少し早いかもしれません。

 

色落ちすることも視野に入れて染まりたては暗めの色合いだと持ちも良くなります。

ホームケアも重要

上記で解説したようにノンジアミンカラーは色落ちが非常に繊細です。

 

そのため、使用するシャンプーの洗浄力は優しいものをベースに使うことが重要です。

 

また色落ちを防ぐためにカラーシャンプーなどで退色を補うケアも長く色持ちを良くするポイントでもあります。

髪を乾かす習慣を身につける

カラーの色落ちは髪が濡れている時に起こりやすくなります。

 

そのためお風呂上がりは髪を乾かす習慣をつけてあげると色持ちが良くなります。

 

1つ注意しなければいけないのは乾かしすぎると逆効果なので適度に乾かしてあげましょう。

 

乾かす前に流さないタイプのトリートメントなどで熱から保護するとなお効果的です。

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【ノンジアミンカラー実例】ジアミンフリーなカラー剤で暗く染めたい まとめ

まずお伝えしたいことはジアミンアレルギーを発症されている方でも染めることを諦めないで欲しいということです。

 

ジアミンフリーなカラー剤であればアレルギー症状を引きおこさずに染めることは十分に可能です。

 

また現在の仕上がりに満足されていない方は染め方を変えることでお悩みを解消できるかもしれません。

 

今回のお客様もご来店時には明るく染めることしかできないから、明るく染めていたということでした。

 

でも、今までと染め方を変えるだけで綺麗に落ち着かせることは十分に可能です。

 

現状の仕上がりにご満足されていない方は是非1度ご相談ください。