ノンジアミンカラー/ジアミンアレルギー解説

【美容院でのヘアカラーでかぶれ症状】どうやって白髪を染めたらいい?

【美容院でのヘアカラーでかぶれ症状】どうやって白髪を染めたらいい?
お客様
お客様

ジアミンアレルギーです。

美容室に行って、アレルギーのことをお伝えし、アルカリ性のヘアマニキュアだから、大丈夫です!と言われて染めたのですが、数時間後から頭皮が痒くて、顔も腫れて、とんでもない状況です。

こんな美容室最低で、悲しくなりました。

もうこの美容室に行くことはないと思いますが、ジアミンアレルギーの方はどうやって白髪を染めていますか?

美容師
美容師
それは大変な思いをされましたね。次回以降はノンジアミンカラー(ジアミン不使用のカラー剤)を使用する必要がございます。念のためにパッチテストを実施しておくと安心です。 

ジアミンアレルギーは、ヘアカラー剤に含まれる「ジアミン」によって引き起こされるアレルギー性皮膚炎です。

一度発症すると治療することはできず、以後はジアミンとの接触を避けることが非常に重要です。

 

特に美容院での施術中は、ヘアカラー剤だけでなく、使用する器具やタオルなどにも注意を払う必要があります。

 

ジアミンアレルギーを持つ方には、ヘアマニキュアやノンジアミンカラーといった代替策がありますが、それらも全くのリスクゼロではありません。

パッチテストを事前に行うことで安全性を確認することが推奨されます。

 

また、ノンジアミンカラーを選ぶ際には、美容院の対応状況や使用器具の管理にも目を配る必要があります。

 

本記事では、ジアミンアレルギーに関する基礎知識や注意点、対応策について、美容師の視点から詳しく解説していきます。

目次

ジアミンアレルギーとは【美容院でのヘアカラーでかぶれ症状】

ジアミンアレルギーはヘアカラー剤に含まれる『ジアミン』により発生することアレルギー性皮膚炎です。

 

一度発症をすると治すことは出来ません。

そのため、発症後はジアミンと接触をしないと言うことに気をつける必要がございます。

 

ジアミンと接触する可能性が高いのは美容院です。

使用するヘアカラー剤はもちろんのこと、タオルやクロス、カップやハケなど使用する用具についてもジアミンが付着していないものを使用する必要があります。

 

ヘアカラーを使用しない場合でも 美容師さんにジアミンアレルギーを発症していることと、ノンジアミンの対応を実施してほしいと言うことを伝えるようにしましょう。

 

もし、ノンジアミン対応が難しい場合には美容院から用具の買取が可能かを確認してみましょう。

美容院での管理が難しくてもご自身で管理して持ち込むと言うことは出来ると思います。

アルカリ性のヘアマニキュアはある?【美容院でのヘアカラーでかぶれ症状】

ヘアマニキュアは基本的に酸性です。

アルカリ性のヘアマニキュアというものは聞いた事がありません。

 

美容師さんはアルカリ性のヘアカラー→通常のジアミンカラーと勘違いをされていたのでしょうか。

どんな薬剤でもパッケージの裏面には全成分の表示が義務付けられております。

 

ジアミンが含まれている場合には必ず【ジアミン】というワードが表記されているはずです。

美容師さんの説明に『?』を感じたら成分表の確認をお願いできますか?と確認をしてみてもいいかもしれません。

ヘアマニキュアでもアレルギーになる可能性がある

ヘアカラーのアレルギー=ジアミンと認識をされておりますが、実はヘアマニキュアでもアレルギー反応が起こる可能性はござます。

 

特に、ジアミンアレルギーを発症されている方の場合は ヘアマニキュアの酸性染料に対してもアレルギー反応が発生する可能性はございます。

 

肌にご不安がある方は施術を行う前にパッチテストなどを活用してアレルギー反応の有無を確認しておくことをお勧めいたします。

ヘアマニキュアのパッチテスト方法

ヘアマニキュアのパッチテストは通常のヘアカラーと同様の手順で行います。

  • 施術前にお店にご来店をいただく
  • 腕の内側にヘアマニキュアを塗布してしばらく時間を置く
  • そのままご帰宅をいただき、48時間経過観察をする
  • 異常の有無を確認する

パッチテストの詳しい詳細は下記にてまとめております。

「ジアミンアレルギーの症状と対策|検査方法や安全なヘアカラー選び」
「ジアミンアレルギーの症状と対策|検査方法や安全なヘアカラー選び」 ヘアカラーを楽しむ方にとって、「ジアミンアレルギー」という言葉はあまり耳慣れないかもしれません。 しかし、...

合わせてご参照ください。

染める為にはノンジアミンカラーを使用する【美容院でのヘアカラーでかぶれ症状】

今回の美容院ではヘアマニキュアのご提案がございましたが、ジアミンアレルギーの方が白髪染めを行う方法は他にはございます。

 

ジアミンを使用していないカラー剤のことをノンジアミンカラーと言います。

こちらであれば問題なく使用をする事ができます。

 

ヘアマニキュアもノンジアミンカラーの1種ですが、他に3つの種類のノンジアミンカラーが存在しております。

  1. アルカリカラー
  2. 塩基性カラー
  3. ヘナ
  4. ヘアマニキュア

以上は全てジアミンアレルギーの方でもご使用をいただく事ができます。

 

それぞれに特性がございますので、ご自身の髪質や仕上がりのイメージに合わせて最適なノンジアミンカラーを選んで施術を行っていきます。

ジアミンアレルギーの方がノンジアミンカラーを使用する際の注意点【美容院でのヘアカラーでかぶれ症状】

ノンジアミンカラーでの施術を行う場合でも以下の点には気をつける必要がございます。

  • ノンジアミンカラーのアレルギーが起こる可能性がある
  • 使用する器具はジアミンと接触した事がないものにする
  • 接触製皮膚炎が起こる可能性もある

それぞれ順番に解説をしていきます。

ノンジアミンカラーのアレルギーが起こる可能性がある

先ほどもヘアマニキュアを例にお伝えをいたしましたが、ノンジアミンカラーから発生するアレルギーも存在しております。

 

食べ物のアレルギー=小麦粉だけではなく牛乳や卵、大豆などが存在します。

同様にヘアカラーのアレルギー=ジアミンだけではなくノンジアミンカラーも同様のリスクがございます。

 

そのため、初めて使用する際には反応の有無を見るためにパッチテストを行うことをお勧めいたします。

今回のようなご相談者様と同じようなお悩みのお客様の施術を行う前には、可能な限りパッチテストをご提案しております。

使用する器具はジアミンと接触した事がないものにする

美容院で施術を行う際に最も気をつけるべきことはノンジアミン対応です。

 

ノンジアミン対応とは使用するカップやハケ、着用するタオルやクロスなど触れるものは全てジアミンと接触していないものを使用する必要があります。

例えばジアミンカラーに使用していたカップやハケを使いまわすと、ノンジアミンカラーを使用していても残っていた少量のジアミンからアレルギーが起こる可能性もございます。

 

ノンジアミンカラーを取り扱う美容院は増えてきておりますが、ノンジアミン対応していない美容院はまだまだ多くあります。

美容院での対応が難しい場合はご自身で器具を買い取って管理することを検討しましょう。

 

とても大切なこととなります。

接触製皮膚炎が起こる可能性もある

ジアミンアレルギーはヘアカラー剤に含まれる『ジアミン』が原因で引き起こります。

接触製皮膚炎はヘアカラー剤に含まれる『過酸化水素水』『アルカリ剤』が原因で引き起こる刺激の反応となります。

 

全てではありませんが、一部ノンジアミンカラーには過酸化水素水やアルカリ剤が使用されております。

アレルギーとは異なりますが、敏感肌の方は接触製皮膚炎が起こる可能性も考えられますので注意が必要です。

 

接触製皮膚炎は頭皮の保護や頭皮から離して薬剤を塗ることで予防をする事が可能となります。

【美容院でのヘアカラーでかぶれ症状】どうやって白髪を染めたらいい? まとめ

ジアミンアレルギーを持つ方が安全にヘアカラーを楽しむためには、ジアミンと接触しないことが最も重要です。

 

そのためには、ノンジアミンカラーやヘアマニキュアを選び、事前にパッチテストを実施することが大切です。

また、美容院で施術を受ける際には、使用器具やタオルなどの管理状況を確認し、必要に応じて自身で器具を持ち込む対応も考慮しましょう。

 

さらに、ノンジアミンカラーであってもアレルギーや接触性皮膚炎が起こる可能性があるため、頭皮の保護や慎重な施術が求められます。

ヘアカラーを選択する際は、自分の髪質や肌の状態を理解し、美容師と相談しながら最適な方法を見つけることがポイントです。

 

本記事を参考に、安全で快適なヘアカラーライフを目指してください。