ノンジアミンカラーの問い合わせをいただくことが多いのですが、よくあることが『ノンジアミンカラーでも黒く染めることはできますか?』と言うものです。
実際、お店に来ていただいているお客様からすれば染まることは当たり前だと思っていただけると思います。
しかし、多くの方は“染まらない”と言うことが常識になっているようです。
今回、相談にいらしていただいたお客様もしっかりと染まるノンジアミンカラーを探していたそうです。
目次
ノンジアミンカラーで白髪が黒く染まらないと思ったきっかけ
やはり多くはネットの口コミで検索をされたそうです。
使った方の口コミや実体験を調べると、市販やネットで購入したノンジアミンカラーは白髪が染まらない・染まりにくいと言うものが出て来ます。
実際に使用されたお客様もそのようにおっしゃられています。
なぜ市販のノンジアミンカラー(トリートメントカラー)が染まらないのかと言う解説を以前記事にまとめています。
また、美容室でノンジアミンカラーをオーダーした時も白髪を染めることはできないと断られたそうです。
忠告を押し切って染めてもらったらやはり染まらなかった。
その時に確信したそうです。
そんな経験から前回は美容室でジアミン入りのカラーをダメ元で使用したらかゆみが出てとんでも無いことになったそうです。
ジアミンアレルギーは1度発症すると、どれだけ期間をあけても改善されることはありません。
それどころか症状が強くなることもあるので、注意が必要です!
ノンジアミンカラーで白髪が黒く染まらないなんてことはない
実際に今までノンジアミンカラーで多くの方を染めてきましたが、極端に明るい色でなければ白髪が染まらないなんてことはありません。
最近ではノンジアミンカラー自体も改良が進み、以前よりもクオリティーが上がって来ているとさえ思っています。
特に美容室の場合はノンジアミンカラー=染まらないではなく、白髪が染まるノンジアミンカラーの扱いがないと言う方が正しいのかもしれません。
取り扱いのノンジアミンカラーの種類が少ないと仕上がりの幅はかなり限定されてしまいます。
美容室への来店前に症状と仕上がりのイメージを伝えて、それが可能なのか確認してみることをオススメします。
ノンジアミンカラーで白髪を黒染めをする前の状態
今回ご相談をいただいたお客様の染める前の状態を確認していきます。
前回の施術ではジアミン入りの薬剤で染めているので白髪はしっかりとカバーされています。
1ヶ月半ほどが経過しているため、根元は2センチ前後伸びて来ています。
白髪の比率は2割〜3割ほどです。
ジアミンアレルギーの症状を確認する
お客様へのカウンセリングの中で症状を伺った際に気になる点がありました。
カラーの2日後にかぶれたと言う点からジアミンアレルギーである可能性は予想できますが、カラーを行なった直後にも刺激を感じられていたそうです。
こういったケースの場合、ジアミン以外の成分(過酸化水素水・アルカリ剤)にも敏感であると疑うことができます。
施術を行う方で勘違いされている方も多いのですが、ノンジアミンカラーは100%安全ではありません。
ジアミンが配合されていないと言うだけで、薬剤によっては刺激成分(過酸化水素水・アルカリ剤)を使用しているケースもあります。
そのような場合には特別に配慮も必要になります。
まずは薬剤選定
症状に合わせて刺激を最小限に抑えて作っていく必要があります。
弱め過ぎれば染まりに支障が出ますし、強すぎると刺激を感じやすくなってしまいます。
バランスを見極めながら完全オリジナルで作っていきます。
次に施術プロセスも重要
どのように染めていくかも重要になります。
染める前の準備と、染めた後のケアは重要です。
もちろんノンジアミンカラーの塗り方にも配慮は欠かしません。
経過とともに何度か異常はないか確認していましたが、問題はなかったようです。
ノンジアミンカラーで白髪を黒染め後の仕上がり
2センチ伸びていた白髪もしっかりと染まってくれました。
ジャストタッチで根元ギリギリから染めていますが、ヘアマニキュアのように数ミリ白髪が残ると言うこともありません。
お客様も今までの悩みはなんだったの!?と言うほどに染まり上がりにはご満足をいただくことができました。
後日、何事もなかったとご連絡をいただきました。
ストレスが1つ解消されましたね。
同じようにノンジアミンカラーで白髪が染められないと悩まれている方は是非ご相談ください!
何かお力になれると思います!