実例

ハイライトの失敗で白髪に見える!? 直す方法を解説します。

こんにちは 頭皮に優しい白髪染めを提案しております Safe Beauです。

遡ること1ヶ月前にこのようなご相談をいただきました。

お客様からいただいた相談

まとめると次のような状況です。

  • ブリーチ履歴がある
  • り、バレイヤージュで部分的に極端に色が抜けていて白髪のように見える
  • 何度染めても緑っぽくなってしまう

 

その時に添付いただいた写真です。

この状態を自毛くらいまで暗くして色が抜けても派手にならないようにしたいというご依頼でした。

目次

ブリーチをした髪を暗くすると髪が緑色になる原因

髪の毛をブリーチしていくと元々の髪色が脱色されて黄色(白)っぽくなることは皆さんも何となくはわかると思います。

この黄色っぽく抜けた状態にアッシュ系の色やグレー系の色で暗くしようとすると緑色に仕上がります。

仮にその場では色が深く入っていることで目立たないかもしれませんが、徐々に色落ちしてくると緑っぽさが増してくると思います。

今回もお客様のケースもこのような要因が原因かと思います。

実際にご来店をいただいた時の状態を見て詳しく解説をしていきます。

染める前の状態

全体
右側
左側

染めるための条件としてお伝えさせていただいたこと

3回目くらいまでは色味を選ぶことはできません。多少の色ムラはご了承ください。しばらくは1ヶ月のペースで染めに来てください。

ここまで色を抜いてしまっている状態を統一して補正するとなると相当な高難易度です。

さらにお客様のご要望を受け入れたら修正することは多分無理です。

また期間が空いてしまってもその都度色のベースがリセットされてしまいます。

しばらくは短期間でベースを整える必要があると判断しお伝えさせていただきました。

初回の仕上がり

ある程度は綺麗に見えるところまで補正できたと思います。

しかし、これは表面上のものでブリーチをした毛があるということに変わりはありません。

全体
右側
左側

1ヶ月後のご来店時

初回よりは色の感じが落ち着いた状態でのご来店です。

さすがに1度のカラーでは補正することはできませんので、多少の色落ちは見られると思います

全体
右側
左側

仕上がり

前回の仕上がりの時よりも透け感が消えていて色素が溜まって来ていることがわかります。

次くらいまでを目安にベースを整えて、その後から希望の色に仕上げるための補正を初めていきます。

全体
右側
左側

ブリーチを使用した施術の失敗はベースを整えることから始める

前回の担当されていた方がうまく補正をできなかった理由は補正することと要望を叶えることを同時進行にしてしまったからです。

特にブリーチなどを使用している髪の場合はベースが全くない状態です。

その状態ではどんな色を使っても原色で発色してしまいます。

まずはブラウンベースを作ることから始めなけれないけません。

アッシュ系や赤系などの色を使用していくのはその後の工程です。

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使用するカラー剤は脱色作用がないものでなければいけない

通常のカラー剤にはほぼ確実に明るくする作用があります。

ベースを作っていく上でこの明るくする作用は邪魔以外の何物でもありません。

このようなケースの場合は明るくする作用を持たないハーブカラーを使用しながら補正を行うことがほとんどです。

ハーブカラーは色を入れる効果しか持たないタイプの薬剤なので繰り返すことでブラウンの色素を貯めていくことができます。

ダメージも通常のカラーと比較すると1/10程度まで抑えることができるので、短期間で回数を繰り返すようなケースにももってこいの薬剤であると言えます。

あとは人の髪がもともと持っているメラニン色素を想定した特殊な配合で染めていけば髪色は自然な状態に戻っていきます。

こんなお店でムラ直しの依頼をしてはいけない

お店で相談をして次のようなことを言われたらすぐに退店しましょう。

1.1回の施術で治ります

→見た目だけは治せても根本の補正はできない。確実に1週間後の色落ちが目に見えているだけでなく、さらなる色ムラをうむ可能性もあります。

初めから色を使って染めようとする

→この段階で色を使って染めると極端に原色の色に染まる可能性が大です。今回のケースでもアッシュで染めたことで緑色になってしまいました。

自宅でなんとかしようと思わないで

→番外編ですが、ググると自宅での直し方的なものも見受けられますが100%無理です。絶対に控えましょう。

デザインカラーでムラになった上に自宅で染めて悪化した場合は施術することはお断りしています。

というより補正することはほぼ困難な状態です。

検討している方は絶対に控えるようにしましょう。

デザインカラーをやる前に先のことも見据えてチャレンジしましょう

デザイン=ダメージや色ムラです。

ダメージを否定しているわけではなく、個性的な髪色を作るのにはこれ2つの要素は必須ということです。

その点をしっかりと理解してチャレンジしていかなければ、今回のような失敗を招いてしまいます。

補正には時間もお金もかかりますし、必ず治せるという保証もありません。

何事をするにしてもバランスを見極めながら選んでいくことが大切です。

まとめ

デザインを作ることも特殊な技術ですが、染ムラの補正も特殊な技術だと思います。

絶対的な知識が必要となるので、どこでもできるものではありません。

慣れていない方が行うと今回のお客様が経験したような失敗が引き起こってしまいます。

今流行りのデザインカラーにはリスクがつきものということも理解した上でチャレンジしてください。

その他のご相談はお気軽に承ります。