市販のノンジアミンカラーの中で明るく染まるものはありますか?
私自身、家庭で使用することができるノンジアミンカラーを製作・販売しております。
製作者としてお客様から多1番多くいただくお問合せが『明るく染めることはできますか?』というものです。
結論からお伝えをすると市販として販売をされているノンジアミンカラーの中には明るくする効果のある商品はありません。
販売されているものは全て脱色効果(明るくする力)はなく、白髪を染めることのみができるものとなります。
そもそも、ジアミンアレルギーの方が髪を明るく染めるということは大きなリスクがつきまとうことです。
誤った染め方で継続をすればノンジアミンカラーであっても2度と染められなくなる危険性もあります。
またノンジアミンカラーで髪を明るく染めることは、美容師目線で見ても難しい施術なのでご自身で行うことは控えられることをおすすめ致します。
目次
市販で販売されているノンジアミンカラーで髪を明るく染めることはできる?
結論からお伝えすると市販で手に入るノンジアミンカラーの中には明るく染めることができる商品はありません。
ドラックストアで手に入る主なノンジアミンカラーは次のようなものです。
- ヘアマニキュア
- カラートリートメント
- ヘナ
- お歯黒式カラー
どれもジアミンを含まないカラー剤ですのでジアミンアレルギーの方でも使用することは可能です。
ただし、どの薬剤も白髪を染めるもので脱色効果はないために明るく染めることはできません。
なぜ市販のノンジアミンカラーは明るく染められるものがないのか?
一般的なヘアカラー剤であれば白髪染めであっても明るく染められる薬剤も販売されております。
では、なぜノンジアミンカラーは明るく染めることができる薬剤が販売されていないのでしょうか?
理由は2つあります。
- ノンジアミンカラーは明るく染めることが難しく誰が使っても綺麗に染まるわけではないから
- ジアミンアレルギーの方が髪を明るく染めることには一定数のリスクがあるから
カラー剤メーカー様も売れる商品を作りたいと考えています。
仮に明るくできるノンジアミンカラーを販売すれば大きな反響があることは間違いないと思います。
それなのに販売に踏み切らないということはメーカー様側も販売にあたってのリスクが大きいということを理解してのことだと思います。
ノンジアミンカラーで明るく染めることは難しい
通常のカラー剤の感覚で使いたいと考えられる方も多いですが、ノンジアミンカラーで髪を明るく染めることはとても難しい施術です。
薬剤を塗る量を誤れば根本部分のみが明るくなりすぎることもあります。
反対に中間や毛先への反応が早く一部分だけ暗くなってしまうこともあります。
ジアミンという色素を使っていないカラー剤だからこそ、複数の薬剤を配合して希望の明るさにしたり白髪の染まりを調整したりする必要があります。
ジアミンアレルギーの方が明るく染めることにはリスクがある
ジアミンアレルギーの方は肌が非常に敏感な状態です。
染め方や薬剤との相性がそぐわなければアレルギー症状以外にも刺激や痒みなどが発生するリスクも考えられます。
脱色効果のないノンジアミンカラーであれば少ないリスクで染めることができます。
しかし明るくする際の脱色には、過酸化水素水やアルカリ剤などの刺激性のある成分が不可欠です。
お店で染める際には対策として頭皮の保護・塗り方への配慮・薬剤の除去・頭皮のストレス緩和などの対策をおこなっております。
これらのケアをご自宅で再現することは難しいので明るく染められる際には美容院に依頼されることを推奨しております。
市販のノンジアミンカラーでは明るく染めない方がいい
上記の理由から市販のノンジアミンカラー を使用して明るくすることは考えない方がいいということが私自身の結論です。
ネットで検索すれば出てくるのでお伝えしておくと ヘルバカラーはネットで購入することができ、明るくすめることができる薬剤でもあります。
これについては市販品ではなく美容師が使用する専用の薬剤です。
またノンジアミンカラー の中では最も刺激性が高く、使用には一定のリスクがあります。
(※ヘルバが悪いのではなくいいカラー剤です。使い方次第ではいい作用も悪い作用も起こ酸可能性があります。)
ジアミンアレルギーの方は染めることに対して後がない状況です。
仮に無理をして染めてしまえば頭皮の機能自体が低下し、最悪の場合は染めること自体ができなくなる可能性も考えられます。
だからこそご自宅で染められる際にも無理なく、負担が最小限に留められるものを選択されるようにして欲しいと思います。
市販のノンジアミンカラーで明るく染まるものはありますか?現役美容師が解説します まとめ
ジアミンアレルギーの方は染めることに対して後がない状況です。
ノンジアミンカラー であっても100%安全というわけではありません。
刺激を引き起こす可能性やジアミン以外のアレルギーを引き起こす可能性も考えられます。
だからこそ1回1回のカラーを最小限の負担で行なっていく必要があります。
長く染めることを続けるためにもヘアカラーといい付き合い方を考えてみてください。