白髪染め解説

【白髪染めをしたら黒くなりすぎた】元の色合いに補正する対処法を現役美容師が解説します

【白髪染めをしたら黒くなりすぎた】元の色合いに補正する対処法を現役美容師が解説します
お客様
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白髪染めをしたらイメージしていたよりも黒すぎる仕上がりになってしまいました。

元の色に戻す方法はありますか?

白髪染めにより色が深く入りすぎてしまった場合であっても補正することは可能です。

ただし状況や色の定着具合によっては1回での補正ではなく数回をかけての補正が必要となる場合もあります。

 

また通常の白髪染めではなくヘアマニキュアやカラートリートメントなどで染めた場合には、すぐには明るくできないので長期的な修正が必要となる場合がございます。

 

いずれにしても黒くなりすぎてしまった後の1回目の対処というのは非常に重要です。

ここで失敗を重ねれば状態は悪化し修正の難易度は高くなります。

反対にいい状態のベースが作れればスムーズな状態改善につながります。

 

担当の美容師さんによほどの信頼があればお直しなどで依頼することも1つですが、失敗の修正などを得意としている美容師さんに依頼された方が確実に綺麗な仕上がりを作ることができると思います。

 

この記事では白髪染めで黒くなりすぎて困っている方に向けて対処法を解説していきます。

お悩みの方は是非ご一読ください。

目次

どうして白髪染めをしたら黒くなりすぎた?

白髪染めでイメージしていたよりも黒くなりすぎてしまったという失敗を経験されている方は意外と多くいらっしゃいます。

その原因の大半は意思の疎通がうまく出来ていないということにあります。

  • このくらいの明るさにしたい!
  • こんなイメージの仕上がりがいい!

などをうまく伝えられていない(伝わっていない)まま白髪染めを行えば黒くなりすぎる仕上がりを引き起こすことも考えられます。

またご自宅でも染められている場合やパーマ・縮毛矯正などの履歴がある方の場合は事前に申告をしておかなければ美容師さんのイメージ以上に染まりすぎてしまうこともあります。

ご自身の髪の毛の履歴については白髪染めを行う前に必ず伝えておくようにしましょう。

白髪染めで黒くなりすぎた髪の毛を元の明るさに戻したい

結論から言えば白髪染めで黒くなりすぎている状態であっても明るく染め直すことは可能です。

ただし明るくするためには2つの課題があるのでクリアしていかなければいけません。

  1. 白髪染めの色素を抜く
  2. 赤みを除去する

これらを順序立てて改善していかないと必ずといっていいほど失敗します。

明るくならなかった程度の失敗であればいいですが、色ムラや変に色を重ねてしまうと状態が悪化し改善の難易度は高くなります。

 

1回目の補正がとても重要なので依頼先は慎重に選ぶようにしましょう。

白髪染めの色素を抜く

まず行うべきは白髪染めの色素を抜くという施術です。

これには2つの選択があります。

  • ブリーチ剤を使用する
  • 脱染剤を使用する

白髪染めの定着率により上記のいずれかを使用する必要があります。

間違えてもヘアカラー剤では明るくすることはできないので注意しましょう。

 

脱染剤を使用した方が髪への負担は少なくすみます。

せっかく明るく補正をしても髪がボロボロでは悲しい結末になりかねないので、可能な限り負担が少ない方向性で施術を行うことが理想的です。

赤みを除去する

髪の明るさが整ったタイミングで赤みを除去していきます。

 

現状では黒い見た目ではありますが、黒は赤が集まって作られています。

そのため明るくすると驚くほどに赤みを帯びています。

 

これを補正するために青色を重ねて打ち消していく必要があります。

うまく赤みを消すことができればブラウンに仕上がるので、ここまで補正できれば合格ラインです。

仕上がりに焦ってはダメ

ここまで解説をしてきたように白髪染めで黒く染まりすぎた髪への補正は明るくする工程と色を調整する工程と順序立てて行う必要があります。

 

明るくすることと色を補うことを同時進行にすれば、どっちつかずの状態で失敗する可能性は高くなります。

また初めから希望する色を目指せば綺麗に仕上がりません。

 

初回で目指すべきはブラウンです。

そこに持っていくことができれば、それ以降は希望の色合いにいくらでも調整可能です。

 

白髪染めの赤みが残った状態の上に希望の色を重ねても、イメージとそぐわない仕上がりになるので焦らずにゆっくりと色を作るように意識しましょう。

ヘアマニキュアやカラートリートメントを使った白髪染めで黒くなりすぎた場合の対処法

4ヶ月後の仕上がり

ヘアマニキュアやカラートリートメントの白髪染めを使用して黒くなりすぎてしまった場合には上記の対応とは異なるので注意が必要です。

 

ヘアカラーと同じようにブリーチや脱染剤を使用しても一切明るくなることはありません。

ダメージだけが残ってしまうので使用はされないことをお勧めします。

 

ヘアマニキュアや塩基性カラーの場合には専用の除去剤があります。

まずはそれを使用して徐々に色を落としていくことが有効です。

 

ただしヘアカラーのように1回で明るく修正をすることができません。

また、落ちた色に合わせて染めていく必要があるのでヘアカラーよりも長期的な補正を予定しておく必要があります。

 

前提としてヘアマニキュアやカラートリートメントは明るくしていきたい髪に対しての白髪染めとしては有効ではありません。

使用する前には自分に合っているのかも合わせてカラー剤選びに慎重になりましょう。

白髪染めで黒くならないためにできること

たかが白髪染めと捉えられがちですが、されど白髪染めです。

ヘアカラーは色の積み重ねが非常に重要ですが、意図しない染料が重なれば後々の色合いに影響します。

 

また補正をするにしても髪のダメージは0ではありませんし、長期的な期間が必要な場合もあります。

 

白髪染めといえど、まずは自分がイメージしている色合いを伝えてそれが叶うのかどうか?

その染め方が自分のイメージにマッチしているのかどうか?

しっかりと見極めるようにしましょう。

 

またご自身で染めている方や格安専門店に依頼されている方の場合でも悪いことだとは思いません。

ただし仕上がりに理想の色合いを求めるには無理があるということは思えておきましょう。

 

クオリティーを求めるのであれば少なくとも美容院で染められることをお勧めします。

白髪染めで思いがけずに黒くなりすぎてしまったという方はご相談ください。