カラートリートメントは手軽に白髪や髪の色を整えることができ、髪や頭皮へのダメージが少ないため、忙しい方や敏感肌の方に人気です。
しかし、カラートリートメントで染めた髪には、後々のヘアカラー施術に影響を与えるいくつかの特徴があります。
特に、「明るくなりにくい」「ムラになりやすい」といった問題が生じることがあります。
カラートリートメントの染料は髪の中に残りやすく、通常のヘアカラー剤では分解が難しいため、髪が黒くなってしまった場合には自然退色を待つしか方法がありません。
一方で、通常の白髪染めやヘアカラーの染料は分解が可能で、色の調整がしやすいという特徴があります。
これにより、黒く染まりすぎた髪も明るく補正することができます。
このような違いがあるため、カラートリートメントを使用した髪のカラー施術を美容室で行う際には、事前に美容師にその旨を伝えておくことが重要です。
本記事では、カラートリートメントの利点と注意点、そして美容室でのカラーとの違いについて詳しく解説します。
目次
【カラートリートメントで暗くなりすぎた】残留していると明るくなりにくく、ムラになりやすい
カラートリートメントで染めた場合と通常の白髪染めカラーで染めた場合には髪の中に残る染料の種類が異なります。
△=カラートリートメントの染料となります。
これは通常のヘアカラー剤では分解をすることができません。黒くなっている場合には自然退色を待つ方法しか対策がありません。
また明るく抜けたように見えても髪の中にはトリートメントカラーの染料は残ります。
そのためヘアカラー剤の薬剤が効きにくくなるということが考えられます。
○=通常の白髪染めの染料となります。
これは通常のヘアカラーで分解をしていくことが可能です。黒くなりすぎた場合にも明るく補正をすることも可能です。
これらのようにカラートリートメントで黒くなっている場合には黒染めをしている状態よりも扱いにくくなっている場合がございます。
事前に必ず美容師さんに伝えるようにしましょう。
【カラートリートメントが残留して暗くなりすぎた】黒染めをしているからと言って断らない
よく黒染めをしているや縮毛矯正をしているなどを理由に施術を断られるのではないか?とご不安に感じているというお声をいただく事がありますが、全くそのようなことはありません。
確かに、黒染めをしている状態から今日の仕上がりをクリアな金髪にしてください。というオーダーであれば難しいと判断をします。
ただ、そのような無理難題でなければ基本的には問題はありません。
黒染めから明るくする場合にも
- 根本を少し明るめに染めて毛先は黒染めの染料を和らげる
- 毛先の自然退色を促しながら少し明るめにリタッチカラーの継続
- 希望するところまで明るくなったところで黒染め特有の赤味の補正
と順序立てることでさほど難しいプロセスではありません。
黒染めのお客様=お断り ではなく、どのようなイメージを目指しているのかの共有と どんなプロセスでどのくらいの期間をかけて補正をするのかのご提案をさせていただきます。
現状が良くないと思い込んで悩まずに、まずはご相談をいただければイメージに合わせたご提案が可能です。
【色素の残留で暗くなりすぎた】自宅でカラートリートメントをすると仕上がりに制限が出る
セルフでカラートリートメントをご使用されることは問題がないことだと思います。
気になった時に手軽に白髪染めができ、頭皮や髪へのリスクも少ないのでとても効率的だと思います。
ただし美容室で染める際には希望通りの仕上がりにならない可能性があるということだけは忘れてはいけません。
特に明るくしたい方にはあまりお勧めはできません。
お客様にご使用をされた際には
- 暗い仕上がりになる
- 色ムラが起こる
ということには理解をいただけるようにご説明はさせていただいております。
【カラートリートメントの残留で暗くなりすぎた】ヘアカラーへの影響は? まとめ
カラートリートメントは 自宅で手軽に白髪を隠したり、髪の色を整える手段として非常に便利です。
ただし、後に美容室でカラーリングを行う際には 仕上がりに制限が出る可能性があることをご理解ください。
特に、カラートリートメントの染料は通常のカラー剤では分解しにくい特性があります。
髪を明るくしたい場合や、色ムラを防ぎたい場合には注意が必要です。
美容師に相談することで、黒染めやカラートリートメントによる髪の色の悩みも長期計画を立てながら解決する事ができます。。
しっかりと希望を伝え、髪の状態を共有することが大切です。