「オーガニックなら安心して染められると思ったのに、肌トラブルが出た…」
そんなお声が、ここ最近急増しています。
この記事では、ジアミンアレルギーや敏感肌の方が安全に白髪染めを続けるために知っておくべき、
・オーガニックカラーの本当の姿 ・ジアミンアレルギーのリスク ・安全に染める具体的な選択肢を、専門美容師の立場からわかりやすく解説していきます。
目次
そもそも「オーガニックカラー」は天然100%じゃない
「オーガニック=自然由来・無添加・安心」…そう思い込んでいませんか?
実は、1%でもオーガニック成分が含まれていれば“オーガニックカラー”として販売可能です。
たとえば「ヴィラロドラ」などの有名ブランドでも、白髪をしっかり染めるためにはジアミン(PPD)などの化学成分を含んでいるのが現実です。
つまり、**“オーガニック成分を一部使っているだけの化学染料”**なのです。
ジアミンアレルギーとは?|症状・原因・見分け方
ジアミン(主にパラフェニレンジアミン/PPD)は、多くの白髪染めに含まれる染料成分です。
主な症状
- 頭皮のかゆみ・赤み・ヒリつき
- 首や耳裏の湿疹や炎症
- 顔の腫れ、目の充血、息苦しさ(重度)
原因
- 酸化染毛剤に含まれるPPD・PTDなどの酸化染料
- 市販品・サロンカラーを問わず多くの製品に使用
見分け方
皮膚科でのパッチテストが最も確実。 美容室の簡易テストも有効ですが、あくまで目安に過ぎません。
「オーガニック=安心」で染めて発症した事例も
実際に、当店にはこんな相談が届いています。
- 「“自然派カラー”と言われたのに、顔や背中に発疹が…」(40代女性・アトピー体質)
- 「市販の“オーガニック白髪染め”でかぶれ、その後サロンでも施術NGに…」(50代男性)
アレルギーは突然起こるのではなく、“繰り返しの刺激”によって蓄積し、ある日発症するものです。
【厳選】ジアミンアレルギーでも使える白髪染め4選
ノンジアミンカラー(化粧品扱い)
- HC染料・塩基性染料などを使用
- 明るさ・色の幅が増えてきている
- 刺激が少なく、施術後も安心
ヘナ・インディゴ(植物性カラー)
- 100%天然由来なら高安全性
- インディゴに反応する人もいるため注意
- 発色に時間がかかり、寒色系は困難
カラートリートメント
- 毎日のケアで徐々に白髪をカバー
- 髪にも頭皮にも優しい
- 色持ちはやや短め
ヘアマニキュア
- 髪の表面だけをコーティング
- 頭皮に触れないように塗布が可能
- シャンプーで少しずつ色落ち
安全に染めるための3つの基本ステップ
① 成分表をチェック
- 「パラフェニレンジアミン」「トルエン-2,5-ジアミン」などの有無を確認
- 「医薬部外品」より「化粧品」表記が低刺激な傾向
② 美容師に必ず伝える
- アレルギー歴は初回カウンセリングで申告
- 体調や皮膚状態も事前にシェアしましょう
③ 染め方を変える
- ゼロテク(頭皮につけずに塗る技術)
- 頭皮保護オイルの使用
- リタッチ(根元染め)で全体刺激を減らす
オーガニックカラーのメリットと限界を正しく知る
メリット
- オーガニック植物エキスによる保湿・手触りUP
- 健康な頭皮には優しいケースもある
限界
- ジアミンが入っていればアレルギーリスクは変わらない
- 広告表現が誤解を生みやすく、判断が難しい
まとめ|「自然由来」より「安全設計」で選ぶべき理由
- 見た目や言葉ではなく「成分」と「染め方」がカギ
- ノンジアミン製品の普及で、選択肢は確実に広がっている
- 自己判断で染めず、美容師に相談することが最大のリスクヘッジ
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