「ヘアカラー中に動悸を感じた…」
そんな経験をした方は意外と多くいらっしゃいます。
「これってジアミンアレルギーなの?」と不安になりますよね。
今回は、ヘアカラーの最中に起こる動悸の原因と、ジアミンアレルギーとの関係、そして安全にカラーを続けるための方法について解説します。
目次
ジアミンアレルギーかを判断するポイント
ジアミンアレルギーかどうかを見分ける一つの目安は、症状が出るタイミングです。
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施術中(塗布や待ち時間)に症状が出る場合
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帰宅後や翌日以降に症状が強くなる場合
この違いが大きな判断材料となります。
ヘアカラー中に反応が起こる場合
薬剤を塗っている最中に「かゆい」「ヒリヒリする」「しみる」と感じる場合は、過酸化水素水やアルカリ剤による刺激が疑われます。
薬剤を流すと症状が落ち着くことが多く、アレルギーではなく刺激性の反応であるケースが多いです。
ただし、肌の弱い方は頭皮や接触部分に瘡蓋(かさぶた)ができることもあります。
帰宅後や翌日に症状が悪化する場合
「美容室では大丈夫だったけど、帰宅後にかゆみや腫れが出てきた」
「翌日に顔や耳、首など頭皮以外にも症状が出てきた」
このように時間が経つほど悪化するのはアレルギー反応の特徴です。
ジアミンによるアレルギーは、直接触れていない部分にも症状が広がることがあります。
ヘアカラー中に動悸が起こる原因
ヘアカラーの最中に動悸が出る方は一定数存在します。考えられる原因は主に以下の3つです。
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薬剤の揮発成分による影響
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精神的なストレスや不安
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重度のジアミンアレルギー症状
ヘアカラー剤の揮発による影響
アルカリ剤や過酸化水素水は揮発性があり、空気中に拡散します。
これを吸い込むことで、一部の方は 動悸・息苦しさ・頭痛 などを感じることがあります。
対策
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マスクを着用して吸い込みを減らす
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揮発を抑えた薬剤に切り替える
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ノンジアミンカラーなど、刺激の少ない薬剤を選ぶ
精神的なストレスによるもの
一度「カラー中に異常を感じた経験」があると、次回以降も「また起こるかも…」という不安から、動悸や息切れといったパニック症状が出ることがあります。
大切なのは、原因を突き止めて改善した上で施術をすること。
前回と同じ環境で染めるのは不安を強め、症状を誘発しやすくなります。
重度なジアミンアレルギー症状
基本的にジアミンアレルギーは遅れて反応が出ますが、重症化すると塗布直後に異常が出るケースもあります。
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激しいかゆみ
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頭部全体の赤み
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腫れや痛み
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動悸を伴う体調不良
このような複合的な症状が出る場合は、すぐにアレルギーを疑うべきです。
ただし「動悸だけ」が単独で起きている場合は、揮発やストレスなど他の原因の可能性も考えられます。
ジアミンアレルギー?動悸? そのまま続けないで
ジアミンアレルギーであっても、それ以外の原因で動悸が起きていても、共通して言えることは 「そのままヘアカラーを続けてはいけない」 ということです。
体は明らかにSOSを出しています。
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ジアミンアレルギーの疑いがある場合 → ノンジアミンカラーに切り替える
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揮発やストレスによる動悸がある場合 → 低刺激の薬剤や安心できる環境で施術する
安全にカラーを続けるには、症状が出ない方法に切り替えることが必須です。
まとめ
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ヘアカラー中の動悸は「揮発成分」「ストレス」「アレルギー」などが原因
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ジアミンアレルギーは時間差で症状が悪化するのが特徴
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動悸だけでも体のSOS。無視せず対策をとることが大切
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安全に染めたいなら ノンジアミンカラーや低刺激の薬剤 への切り替えを検討
動悸やかゆみ、腫れなどの異常は「もう我慢しないで」という体からのメッセージです。
症状が出ない方法でヘアカラーを続けることが、10年後も安心してオシャレを楽しむ秘訣です。
