こんな状態でも白髪を染めることはできるのでしょうか?
ジアミンアレルギーの症状は人それぞれです。かゆみやかぶれなどの症状の他にも息苦しさや動悸、頭痛などの症状に悩む方もいらっしゃいます。
結論から言えばジアミンを使用していない薬剤を使用することで白髪を染めることは可能です。
ただし頭痛を感じる方の場合は臭いや気温など環境が問題の場合もありますので注意が必要です。
目次
ジアミンアレルギーの影響で頭痛に悩みましたが白髪を染めたいです
実は今回のお客様は2回目のご来店です。
ノンジアミンカラーを知り、取り扱いのあるお店で白髪を染めていたそうですが暗く仕上がることや色を選べないことからご相談をいただいたのが前回です。
今回はそれからひと月が経過し2回目のご来店です。
染める前の状態
前回は以前のノンジアミンカラーでの色素をリセットをさせていただき、アッシュベースのノンジアミンカラーで染めていきました。
白髪染めの色素はかなり髪に残りやすく、少し赤味が目立ってきていますね。
仕上がりのイメージ
白髪をカバーしたい
根元部分は明るくしたい
赤味を抑えたい
今回も前回と同様に赤味を抑えながら白髪をカバーしていきます。
明るさは大きくは変えずに色味を補っていきます。
染めた後の状態
根元は明るくしながら新しく伸びてきた白髪部分はしっかりとカバーできました。
全体的にもアッシュを補うことで赤味を緩和することができていると思います。
ジアミンアレルギーに悩む方の白髪染めは難易度が上がる
通常のカラーであれば今回のような白髪染めって全く難しくないんです。
明るさを決めて染めればあとは薬剤が黒髪を明るくしながら白髪もカバーしてくれる仕組みになっています。
しかし、ノンジアミンカラーの場合は同時に行うことはできません。
明るくする工程と白髪を染める工程は別の薬剤で別の工程を踏まなければ行けません。
多くの美容室で
『白髪を染めることはできるけど黒くなる』
『明るくすることはできても白髪は染められない』
と言われてしまう理由はここにあります。
今回の場合は明るくする専用のノンジアミンカラーで一度黒髪を明るくし(白髪は無視)
その後白髪を染める専用のノンジアミンカラーで白髪を染めています。
とても手間暇をかけています。
赤味を抑えてノンジアミンカラーで染めるということ
少し知識のあるお客様の場合はノンジアミンカラーと言うと、ヘルばで染めていますか?と質問をいただきます。
今回のような施術ではヘルバは使用していません。
ヘルバもいいのですが赤味が強く出てしまうので、赤味を抑えた仕上がりを希望の方の場合は考えから外しています。
ノンジアミンカラーは青の色素が弱いために、赤味を抑えることは苦手です。
そのため、なるべく赤味を使用していないタイプで青の色素を強くもつノンジアミンカラーで染めていきます。
インディゴと言うハーブカラーなども効果的です。
ノンジアミンカラーで染めていくペース
今回のお客様の場合はひと月でご来店いただきましたが、基本的には2ヶ月以内を推奨しています。
人それぞれ根元が伸びるペースも違いますし、気になるタイミングも異なると思います。
ただ、ノンジアミンカラーの特性上で色持ちは1ヶ月〜1ヶ月半とお伝えしております。
そのため最長でも2ヶ月くらいでメンテナンスさせてもらえるといい状態を保つことができます。
色持ち自体も前回の染料が落ちきる前に次のカラーで補うことができればその分良くなります。
今回のご来店時の状態を見ても新しい白髪が伸びてきているくらいで毛先部分はまだ色を保っています。
この状態で根元は白髪をしっかりと染め、毛先は色を補っておくことで次回ご来店時も綺麗な状態を保ってご来店いただくことができます。
髪質・自宅でのケア・染めた時の色味の濃さによっても色持ちの期間は異なってくるのであくまでも参考程度に考えていてください。
繰り返し染めていくうちにご自身にあったペースを見つけていけるといいと思います。
ジアミンアレルギーの影響で頭痛に悩む方が白髪染めをする実例
ヘアカラーによるジアミンアレルギーを発症されてしまってもノンジアミンカラーと言う特殊なカラー剤を使用すれば染め続けていくことは可能です。
ノンジアミンカラーは一昔前に比べると認知されてきてはいますが、まだまだ扱いのないお店や仕上がりが限定されてしまうお店も多くあります。
今回の実例のように染め方も色々とあり、違う性質のもの同士を組み合わせることで可能性は大きく広がります。
現状で明るくしかできない、もしくは黒くしかできないと仕上がりに制限のある方の場合は大いに改善できる可能性はあります。
相談いただければ、イメージしている仕上がりに最適なノンジアミンカラーとその方法をお伝えさせていただきますので、気になる方はご相談ください。