ノンジアミンカラー実例

ノンジアミンカラーで色持ちを格段にアップさせる為の取り組み

ノンジアミンカラーというと色持ちの面でデメリットを感じる方が多くいらっしゃる印象があります。

確かに自宅でも使用できるトリートメントカラーやヘアマニキュアなどのように髪に吸着させるタイプのノンジアミンカラーは色持ちが悪いという特徴を持ち合わせています。

その為にお店で染める際は次の2つのポイントに気をつけて染めています。

  1. しっかりと染める
  2. 余分な薬剤を残さない

またお店で取り扱うノンジアミンカラーは市販品とは性質が異なります。

専用の薬剤で2つのポイントに気をつけて染めることで色持ちも長く保てるようになります。

 

ノンジアミンカラーの色持ちを良くする方法

2ヶ月前くらいに他の美容室で白髪染めを依頼したところ染まりが甘くかなりショックを受けましたとご相談をいただきました。

その時に使用した薬剤が塩基性カラーと言うものだったそうです。

みなさんにはトリートメントカラーとお伝えした方が聞きなじみがいいかもしれませんね。

市販のノンジアミンカラーをジアミンアレルギーの方が使用は効果的? 最近、ドラックストアでもトリートメントカラーというカテゴリーで販売されているカラー剤が増えてきました。 白髪染め=髪だけで...

今回のお客様はジアミンアレルギーを発症されているので通常のジアミンを含む薬剤は使用できないと言う背景があります。

前回分の修正も含めて今回改めて塩基性カラーでの白髪染めを行いました。

塩基性カラーでの白髪染め前後の比較写真塩基性カラーでの白髪染め前後の比較写真

 

綺麗に染まりましたね。

塩基性カラーは染まりない・染まりにくいと言うお声をよくいただきますが、そんなことはありません。

このようにしっかりと染めることができます。

なぜ、塩基性タイプのノンジアミンカラーでは色持ちが悪く白髪を染めることが難しいのか?

塩基性カラーはジアミンカラー(通常のヘアカラー)と比較すると染まりや色持ちが劣ることは事実です。

そのため、その他の力を使って染める力を補う必要があります。

僕が塩基性カラーで白髪染めを行う際は次の3つのことに気をつけています。

  • 熱の力をあげる
  • 染める時間を長くする
  • pHをアルカリ性に傾ける

順番に解説をしていきます。

熱の力をあげる

通常のカラーの時に使用することはまずありませんが、塩基性カラーの場合は必ず加温機を使用しています。

そもそも塩基性カラーと通常のカラーを比較した場合、染める力は大きく差があります。

同じように加温せずに放置しているだけでは染まりに差が出ることは明確です。

その差を埋めるために塩基性カラーの場合のみ加温の工程を挟むことで染まる力を上げています。

※髪のダメージ・薬剤の過剰反応などのトラブルが起こる可能性があるので、通常のカラー温めることはありません。

染める時間を長くする

通常のカラーでは基本的に20〜25分ほどの放置時間を設定しておりますが、塩基性カラーの場合は30〜35分ほどの放置時間を設定しております。

染まるまでの時間を長めに設定することで塩基性カラーでも定着率がアップし、染まり上がりや色持ちに大きく影響します。

pHをアルカリ性に傾ける

pHは酸性・中性・アルカリ性と性質を分類するものと捉えてください。

なんとなくの理解でOKです。

人の髪は弱酸性に位置しています。

塩基性カラーは性質上、弱酸性の位置よりもアルカリ性に近づいていた方が染まりが良くなります。

そのため染める前に髪の毛か塩基性カラー、もしくはその両方をアルカリ性に傾ける必要があります。

何もせずに酸性で染めた時と比較するとしっかりと染めることが可能になります。

 

これらのことを実践しし今回も塩基性カラーでの白髪染めを行なっていきます。

染める前の状態

全体
トップ
右側
左側

前回の施術から2ヶ月ほどの期間ですが、3・4ヶ月くらい染めていないくらいの伸び方です。

この部分もしっかりと修正していきます。

ジアミンアレルギーを発症していることもあり、刺激などには注意をしていきます。

染めた後は酸性に戻す後処理を忘れずに

その場だけ染まればOKと言うわけではありません。

色持ちが悪いと言う中でもできる限りの期間は保てることに越したことはありません。

そこで1番重要なことがシャンプー後に髪の状態を酸性に戻しておくことです。

アルカリ性のまま仕上げてしまうとすぐに色落ちしてしまいます。

そのため最後に髪のpHを酸性に戻してアルカリ剤を除去する後処理は必須となります。

染めた後の状態

全体
トップ
右側
左側

伸びていた白髪部分もしっかりとカバーされて、根元から毛先までの染まり上がりに統一感が生まれました。

このくらいの染まり上がりであれば、通常の白髪染めと比較しても遜色ないレベルだと思います。

ノンジアミンカラーは美容院で行なった方が色持ちがいい

ノンジアミンカラーをメインで扱う美容師さんはまだまだ少ないのが現状ですが、可能であれば専門に取り扱う美容師さんへの依頼をオススメします。

今回のような取り組みもどこのお店でも可能なわけではありません。

特殊な薬剤や機械も必要になるため、それらを取り扱っていないお店も多くあると思います。

その中でトラブルやリスクなくしっかりと白髪を染め上げるにはそれ相応の経験と知識が求められます。

ノンジアミンカラーをメニューとして取り扱う美容室も増えてきている中で、どこのお店ならしっかりと対応してくれるのかを見極めてお店を選ぶことも重要になってきます。

専門に取り扱っている方であれば、今回のように簡単なミスによりお客様に悲しい思いはさせないはずです。

お客様からこのような相談をいただく度に、僕自身も常に身を引き締めながら施術に向き合おうと再認識させられます。

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