約1年ぶりの美容院でのカラーリングなので、まずは全体の明るさの統一をご提案させていただきました。
明るさを優先して染めていくので白髪は薄く染まりますが、次回以降で白髪をメインにアプローチをしていきます。
このようにヘアカラーに対してアレルギー症状が引き起こってしまう方でも、白髪を染めることは十分に可能です。
ただし、安全面に関しては最新の注意は必要ですのでご注意ください。
目次
オーガニックカラーとノンジアミンカラーは全くの別物
オーガニックカラーと聞くと次のようにイメージを抱くと思います。
- 肌に優しい
- アレルギーなどのトラブルはない
- 髪にダメージがない
これらのイメージは全く当てはまりません。
オーガニックカラーの考え方
オーガニックカラー=ジアミンを含む普通のカラー剤だと考えてください。
ジアミンを含むのでアレルギーを引き起こすリスクは大いにあります。
過酸化水素水を含むので頭皮への負担もあります。
アルカリ剤を含むので髪へのダメージリスクもあります。
つまりジアミンアレルギー方が使用するとアレルギートラブルを発生させます。
ジアミンアレルギーに悩む方がヘアカラーを行う場合はノンジアミンカラーしか染める方法はありません。
オーガニックカラーでかぶれたけどノンジアミンカラーで対応できる?
まずは染める前の状態です。
久しぶりに美容室で染めると言うこともあり、毛先部分まで白髪が伸びてきていることがわかります。
今回は全体カラーでしっかりと染めていきましょう。
白髪を染めた後の状態
根元から毛先部分までしっかりと染まりました。
自宅で行うトリートメントカラーでは根元部分の黒髪は明るくできずに残ってしまいますが、今回は黒い部分も毛先になじませて染めております。
全体に統一感とツヤで蘇りましたね。
明るさは綺麗に統一されているので本日の仕上がりとしては合格です。
次回は白髪への染まりを優先して染めていく予定です。
オーガニックカラーによるアレルギーとはどんなものか
ヘアカラーのアレルギーは通称『ジアミンアレルギー』と呼ばれます。
ヘアカラー剤の中に含まれるジアミンと言う成分に反応して引き起こるアレルギーです。
ヘアカラーを行なってから数時間後〜2日以内に症状が起こります。
主にかゆみや被れなどを引き起こし、症状の強い方の場合は顔・首・耳周りなどにも異常が起こります。
それ以外にもヘアカラー中に一時的に痒くなる、痛くなるといった症状もヘアカラー剤が原因で引き起こります。
ヘアカラーによるアレルギーの方が染められる方法
残念ながらヘアカラーに対するアレルギー症状が確認された場合は現状では改善することはできません。
一般的なヘアカラー剤にはアレルギー物質である『ジアミン』が使用されているために染めることはできません。
そのため、ジアミンを使用していない『ノンジアミンカラー』での施術が求められます。
ノンジアミンカラーによる白髪染め
ノンジアミンカラーとはジアミンを含まないヘアカラー剤のことですが、実は1種類ではありません。
一般的に聞き慣れている『ヘナ』や『ヘアマニキュア』といった薬剤もノンジアミンカラーの1種だったりします。
このノンジアミンカラーは通常のヘアカラー剤として考えるとクオリティーは劣ってしまう一面もあります。
実際に今回紹介したお客様も美容室で教えられてノンジアミンカラーの存在は知っていたそうですが、白髪は染まりませんと伝えられたそうです。
これは事実でもあります。
1つのノンジアミンカラーでは白髪を染めることは難しい
例えばカラートリートメントやヘアマニキュアといったノンジアミンカラーは、白髪を染めることはできても黒髪を明るくすることはできません。
ノンジアミンカラーで有名なヘルバカラーは明るくすることは得意だけど、白髪の染まりはかなり薄く仕上がります。
ヘナは色が2色と極端に限定されてしまい、2度に分けて染まることから時間遠手間がかかります。
通常のヘアカラー剤であれば簡単にできることがノンジアミンカラーではできません。
そのために組み合わせて使用することが大前提となります。
1種類のノンジアミンカラーでどうにかしようとなると、先ほどの美容師さんの意見のように染まらないと言う結論に至ってしまいます。
ですが、今回のお客様のようにカラートリートメントとヘルバカラーといった2種類のノンジアミンカラーを組み合わせることで、お互いの足りない部分を補って綺麗に染めることができます。
オーガニックカラーとノンジアミンカラーは別物と考えて
- ヘアカラーのアレルギーは1度発症すると治ることはなく、一般的なヘアカラー剤は使用できない。
- ヘアカラーのアレルギーを発症している方でもノンジアミンカラーは使用できる。
- ノンジアミンカラーは複数の種類を掛け合わせて使用しなければ、クオリティーの低い仕上がりになってしまう
ヘアカラーのアレルギーを発症されてしまうと染めること自体を諦めてしまう方も多いですが、染める方法はいくらでもあります。
断られた経験がある方やお医者様でNGが出ている方など、現状で染められずに悩まれている方は1度ご相談ください。
症状や仕上がりのイメージに合わせて適切な方法をご提案させていただきます。