ジアミンアレルギーのお客様の受け入れを専門に行なっている美容院のホームページです。
当ブログへの問い合わせの中で『ヘルバ』というメーカーのカラー剤の問い合わせを何件かいただいたので、少しまとめて解説してみようと思います。
この記事を読めばメーカーの情報よりもより詳しく、現場目線で減る場の解説を行なっております。
気になる方は是非ご一読ください。
ヘルバはあくまでもお店で使用することを前提に作られています。自宅でのご使用は一切お勧めしておりませんのであらかじめご了承ください。
目次
ノンジアミンカラーのへルバカラーとは?
ヘルバとはアペティート化粧品株式会社が出しているノンジアミンカラーの商品名になります。
僕が知る限りでは、美容業界では1番はじめ?にノンジアミンカラーを販売していたメーカーさんです。
(美容師さんが読むとマニュキアは?とかライトナーは?とか細かいツッコミがありそうですが、その辺は流してください。)
超簡単にまとめるとノンジアミンカラーの中では色持ちが良く明るくしながら白髪を染めることができるカラー剤です。
ただし通常のカラーに非常に近い性質を持っているので取り扱いが難しく場合によっては刺激を感じるケースもあります。
詳しく解説をしていきます。
ノンジアミンカラー『へルバカラー』で白髪染め 特徴は?
ヘルバの最大の特徴は何と言っても1度染めで明るくすることと白髪を染めることが同時にできるという点です。
え?普通じゃないの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ノンジアミンカラーにおいては普通ではありません。
従来のノンジアミンカラーではと1つのことしかできない、ノンジアミンカラーが一般的でした。
- 明るくすることしかできない
- 色を入れることしかできない
それをヘルバは同時に行うことができるので、使用感としては通常のカラー剤と同じ感覚で染めることができます。
ノンジアミンカラーの『へルバカラー』には酸化染料が使用されている
従来のノンジアミンカラーは表面をコーティングしたり細かい染料が髪の中に入り込むことで色味を表現しておりました。
この染まり方のデメリットは色落ちが早いということです。
それに対してヘルバは『ジアミンを含まない酸化染料』を採用しております。
※酸化染料とは普通のカラー剤と同じ染料と認識してください
髪の毛に入るときは小さな粒で、髪の中に入ってから大きな粒に変化します。
そうすることで、髪に入りやすく抜けにくくなります。
つまり、色持ちが良くなるということです。
説明だけだとわかりにくいので、実際にお客様に施術を行なった実例をご紹介していきます。
ノンジアミンカラーの『へルバカラー』で白髪染め 実例
実際にヘルバカラーで染めるとどのように染まるのでしょうか?
2名のお客様を事例に染まり方を見ていきましょう。
前回の施術から3週間ほどが経過しております。
ご要望としては、できれば明るさは暗くなりすぎないように白髪を染めたいということです。
薬剤を決めていき、ヘルバカラーを塗っていきます。
明るさは0.5トーンほどは落ち着かせておりますが、見た目ではさほど暗くはなっていない程度だと思います。
白髪はしっかりと染まりました。
前回の施術から2ヶ月半ほどが経過しております。
こ要望は白髪をしっかりと染めていきたいということです。
薬剤を決めていき、ヘルバカラーを塗っていきます。
白い部分はしっかりとカバーすることができました。
仕上がりの色味も黒くなりすぎないようにマロンブラウンに設定しております。
どちらもジアミンアレルギーに悩む顧客のお客様です。
ヘルバカラーを使用し 白髪を明るく染めたい、白髪をしっかりと染めたいという2つのご要望を叶えることができました。
色々なノンジアミンカラーを使用してきましたが、施術する側も受ける側もストレスなくカラーを行うことができるカラー剤だと思います。
ノンジアミンカラーの『へルバカラー』で白髪染め デメリット
ここからはヘルバを使用する上でのデメリット(向かない方)をお伝えしていきます。
しみやすい方には注意が必要
カラー剤を塗った直後にピリピリと しみてしまう方は注意が必要です。
ヘルバはジアミンを含まないという点以外では、通常のカラー剤とほぼ同じ成分でできています。
そのため、通常のカラーでしみている方はヘルバを使用してもしみる可能性があります。
そういった方は、保護オイルや頭皮につかないような塗り方が必要になります。
また、使用後は薬剤が残らないように頭皮のケアも必要です。
ヘルバ=無害なカラー剤ではありません。
超敏感な方はジアミンアレルギー反応が出ることもある
基本的には100%ジアミンを含まないカラー剤ですが、以前ジアミンアレルギーのお客様にしようした際に1度だけアレルギー症状が出た経験があります。
おそらく、酸化染料に原因があると予想できます。
ジアミンを含まないとはいってもジアミンに非常に近い形のノンジアミンカラーです。
敏感な方など稀に使用できないケースもあると考えられます。
その方以外は問題なく使用できているので、稀なケースだと思います。
以降、疑わしい方はパッチテストなどを実施してから使用するようにしております。
メリット=デメリット
デメリットで紹介した2点はどちらもメリットで紹介した部分の側面です。
いい効果を生み出す反面、悪い効果ももたらします。
どちらも理解した上で自分にあったものなのかを判断していくといいと思います。
ノンジアミンカラーの『へルバカラー』を使用した実例
実際にヘルバカラーを使用した実例を掲載します。
ノンジアミンヘルバカラー+塩基性カラーを使用した実例
ノンジアミンヘルバカラー+塩基性カラー、毛先にヘナを使用した実例
ヘルバで白髪染めをされたい方はこちらの記事もご参照ください。
ノンジアミンカラーの『へルバカラー』で白髪染め まとめ
ヘルバというカラー剤について理解していただけましたでしょうか?
僕自身もお店で使用しているものなので、いいカラー剤だと認識をしております。
染まりの悪さや色持ちの悪さ、明るくならないなどノンジアミンカラーの課題を解消してくれるオススメアイテムです。
ただし、万能ではありません。(どのカラー剤にでも言えます。)
万能なものなんて存在しません。
お店では、お客様の現状や仕上がりのイメージ、ジアミンアレルギーの症状などを総合的に判断して使用をさせていただいておりますのでご安心ください。
ジアミンアレルギーやヘアカラーの刺激などで悩まれている方はお気軽にご相談ください。