ジアミンアレルギーの方はノンジアミンカラー で染めれば安全に染める事ができる!と思っているケースが非常に多くありますがこれは間違いです。
ノンジアミンカラー であっても使用する薬剤の種類や染め方、必要なアフターケアを怠ればかゆみを感じてしまう可能性は十分にあります。
ジアミンアレルギーの方が髪を染める前提としては次のような流れが必要です。
- かゆみを感じる原因を理解しておく
- その原因をクリアにできるノンジアミンカラー を選択する
- 頭皮のコンディションを高く保てるようにケアをする
ここまで取り組んで初めて少ないリスクでのカラーができるようになります。
【ジアミンアレルギー を発症→言われるがままによくわからないノンジアミンカラー で染める】となるとかゆみを感じてしまうリスクは一定数残ってしまうので注意が必要です。
では、実際にどのように行動をしていけば良いのか?をこの記事にてご紹介していきます。
目次
ノンジアミンカラー で染めているのにかゆい!原因を追求しよう
まず最重要なことは何が原因でかゆみを感じているのかを考察することです。
ここを疎かにしてしまうと、どんなカラー剤を使用する事ができるのかの判断がブレてしまいます。
ヘアカラー時のかゆみに関してはどのタイミングで発生したのか?で大方の予想をする事ができます。
例えば染めた直後〜待ち時間にかゆみを感じるのであれば過酸化水素水やアルカリ剤などの脱色反応による影響が予想できます。
染め終わった後〜翌日以降にかゆみを感じるのであればジアミンアレルギーの影響が予想されます。
他にもケミカル成分やコンディショニング成分によってもかゆみを感じることもあるので、その時にどんなカラー剤を使用してどんなプロセスで染めていたのかは重要な判断材料となります。
ノンジアミンカラー で染めているのにかゆい!を改善する方法とは
ある程度の原因が考察できたら、それぞれの症状に合わせたノンジアミンカラー の処方を行なっていきます。
一つ前の項目をおさらいして原因をまとめてみます。
過酸化水素水やアルカリ剤などが原因の場合
この2つの成分は髪の脱色、わかりやすく言えば明るくする仕事をしてくれる成分となります。
ノンジアミンカラー であっても過酸化水素水やアルカリ剤を使用しているものがあるので、それを知らずに染めてしまうとかゆみを感じてしまう可能性があります。
頭皮の保護や薬剤の塗り方に注意をしながら染めていくことで改善する可能性があります。
ジアミンアレルギーが原因の場合
ジアミンアレルギーが原因のケースではジアミンを含まないノンジアミンカラー を使用することで染める事ができます。
ただし上記のようにジアミンと併用して過酸化水素水やアルカリ剤といった成分も痒みの原因となっていることも考えられますのでカラー剤選びには注意が必要です。
またオーガニックカラーやハーブカラー、天然成分配合のカラー剤など肌に優しいと謳われているカラー剤を提案している美容師さんもいらっしゃいます。
残念ながらどれも使用する事ができません。肌に優しいかではなくジアミンの有無で使用する薬剤を選ぶようにしましょう。
その他の成分が原因の場合
その他にも防腐剤や香料、コンディショニング成分などが原因でかゆみを引き起こしている可能性があります。
これらに関しては判断のしようが無いので、施術を行いながら疑わしい成分を排除していくほかありません。
過去にはシャンプー剤がかゆみの原因を引き起こしていたというケースがありました。
そのお客様にはご自宅で使用されているシャンプー剤をお持ち込みいただいて施術を行なっていたということもありました。
ノンジアミンカラー でのかゆみを改善するには自己バリア機能を高めることも有効
頭皮の自己機能を高めましょう!というと馬鹿にされることもありますが、これはとても重要なことです。
頭皮のバリア機能を向上させるだけでも、かゆみのリスクを大きく下げる事ができるのは紛れもない事実です。
例えば真冬に裸で外に出るのと、防寒をして外に出るくらいの差があります。
僕らができる手助けとしては裸で外に出ている方に肌着を渡すくらいのことです。
日々のケアをしっかりと取り組むことで防寒をする事ができ、寒さから身を守る事ができるようになります。
ヘアカラーに置き換えると頭皮の自己機能を高く保ち、適正な油分を保つ事で染めた際に肌がうける痒みのリスクを軽減する事ができます。
それは、将来の健康な髪と頭皮を維持することにもつながります。
お店でのケアやご自宅でのケアにも注力をして強い頭皮を作り上げていきましょう。
ノンジアミンカラー で染めていてもかゆみを感じます。何か良い方法はありますか?まとめ
結論から言えば自分の症状に適したノンジアミンカラー を選ぶ事ができていないという事がかゆみを感じてしまう1番の要因です。
ノンジアミンカラー と言っても大きく分類すると5種類にわかれています。
この中でご自身の症状と照らし合わせて相性のいいノンジアミンカラー を選ぶ事でかゆみの心配はなく染める事ができます。
そして忘れてはいけないのが肌機能を強固に保つ事です。
1回1回のヘアカラー での負担を減らして、ケアを積み重ねていく事で次第に刺激に対して強い頭皮を作り上げていく事ができます。
ノンジアミンカラー でもかゆみが出てストレスに感じられている方は是非1度ご相談ください。