突然ですが、みなさん白髪染めについてどのようなイメージをお持ちでしょうか??
- 髪の明るさが暗くなってしまう
- 一度始めたらやめられない
- 髪や頭皮が痛みそう
おそらく上位3件はこんなところでしょうか。
“白髪染め”と言うと、どうしてもマイナスなイメージを抱かれがちですが、僕はそれを壊したい!
そんな思いで白髪に悩むお客様と向き合っています。
本日は暗くなってしまうのがイヤ!とお悩みのお客様が相談にいらしてくださりました。
目次
白髪をハートーンに染めることはできないのか、、、。
お客様が美容室難民になった過去とご来店までの経緯は次のようなものです。
ネットやSNSを駆使して、白髪を明るく染めてくれる美容室を何年も何年も探していましたが、なかなかありません。
実際に来店してみても白髪染めでは明るくできない!と断られたり、染めてもらっても根元だけ暗くなってしまった経験もありました。
ふと、自分で染めることを思い立ち、薬局で購入した薬剤で染めてみたところ白髪が明るく染まりました!
そこからと言うもの、さらに美容室からは足が遠のき、自宅で染める日々だったそうです。
ただ、後ろ側が染められずに白髪が伸びきってしまった点と、毛先のダメージがひどくなり美容室で染めることを決意しました!
たまたまHPを見つけてご連絡いただいたことがきっかけでした。
白髪を明るく染めることはできます
よく聞かれる疑問ですが、白髪を明るく染めることは可能です。
例えば、この2人のお客様も白髪染めで染めています。
白髪染めと言ったって同じヘアカラーです。
髪質に合わせた薬剤を選び、適切に塗ることでいくらでもコントロールは可能です。
白髪に悩むみなさん、希望を持ってください!
白髪をハイトーンに染める前の状態
では、今回のお客様の現在の状態を把握していきます。
1年以上、ご自身でカットとカラーをされているそうです。
癖の影響もあり、やや広がりやうねりが見られます。
白髪の比率は30%前後といった割合です。
前回のカラーから2ヶ月ほどが経過しているそうです。
そして、1番気にされているのは内側の色ムラです。
後ろ側は見えにくいからうまく染めることは難しいですよね。
表面と内側の明るさの差と内側の白髪を染めることが今回の1番の課題です。
白髪をハートーンに染める施術プロセスを考える
まず施術方法を考えていきます。
今回のお客様の場合、明るさの差が大きくあります。
内側は4トーン、表面は13トーンなので、9トーンもの差があります。
ここまでの色の差がある状態で全体を統一することはかなり難易度が高くなります。
明るさを優先すれば白髪の染まりは甘くなり、白髪の染まりを優先すれば暗く仕上がります。
総合的に判断し、今回はカラーを2回のプロセスに分けることを提案させていただきました。
1度目のカラーで明るさのベースを作っていきます。
一度シャンプーをした後に、2度目のカラーで白髪染めを行なっていきます。
そうすることで、白髪の染まりと明るさの両方を実現することができます。
白髪をハイトーンに染める施術スタート!
プロセスと薬剤(頭の中で)が決まれば、お客様に説明をして施術をスタートしていきます。
まずは1度目のカラーです。
ご自宅で染められているので、暗いままの部分を見極めながらわけ取っていきます。
ここでの工程は白髪染めではないので、表面に合わせるように明るく設定していきます。
塗り終わりの状態です。
ここから時間を置いていき、明るくなったことを確認して1度シャンプーをしていきます。
続いて2度目のカラーです。
次は、全体に点在している白髪を染めるために特殊に配合した明るい白髪染めを塗っていきます。
ここでの白髪染めの薬剤も今回のお客様のために配合をした専用の薬剤になります。
ジアミンアレルギー対策のために塗り方も徹底しております。
塗り終わった状態で頭皮が見えるようにしております。
これはカラーを行う全てのお客様に必ず行なっている対応です。
カラーを塗り終わった後に頭皮が見えないくらいにベッタリと塗られている方は注意が必要です。(個人主観です。)
白髪が染まるまでのひと時をティータイムでゆったりと過ごしていただき、時間が来たら流していきます。
シャンプーをして、髪に残る余分な薬剤を落としていきます。
ハートーン白髪染め後の仕上がり
シャンプーを終えて乾かしたら仕上がりです。
今回はお客様の意向により、スタイリングはせずに乾かしただけの仕上がりです。
ワントーンは落ち着かせたものの、それでも明るさは保ててます。
伸びていた白髪部分もしっかりと染まっています。
内側も表面同様に明るくなり、白髪もなくなりました。
各部分で見比べて見ましょう。
全体は明るさはワントーン落ち着かせました。
赤みが出ていたところにアッシュベージュを重ねて赤みを抑えることで柔らかさを出していき、白髪染め特有の重さを改善していきました。
根元部分はしっかりと白髪をカバーし、黒く伸びていたところを明るく自然なつながりにしてあります。
内側は明るさと白髪の染まりを両立させて綺麗なワントーンになりましたね。
このように見比べると変化がすごくわかります。
お客様にも次回予約までいただき、ご満足していただくことができました。
どんなお悩みにも必ず改善する方法はあります。
ずっと改善できずに悩んでいる方は、まだ相性のいい美容師に出会っていないか、来店する1歩を踏み出せずにいるだけだと思います。
このブログの読者の方は遠慮なさらずに1歩を踏み出してください。
きっと何か力になれるはずです。
お気軽にご連絡ください!