ノンジアミンカラー/ジアミンアレルギー解説

【美容師が教える】ジアミンアレルギーでもおしゃれ染めできる?敏感肌でも明るく染めたい人への処方箋

【美容師が教える】ジアミンアレルギーでもおしゃれ染めできる?敏感肌でも明るく染めたい人への処方箋

「ジアミンアレルギーだけど、明るい髪色を楽しみたい」
「ノンジアミンって暗いカラーしか無理なの?」
「そもそもジアミンって何が悪いの?」
──その疑問、全部この記事で解決します。

こんにちは、カラー剤の成分マニアな美容師です。
本記事では、ジアミンアレルギーでもおしゃれ染めができる理由・注意点・おすすめの方法を“誰でも理解できるレベル”にかみ砕いて解説していきます。

ノンジアミンカラーやヘナなどの代替方法については、全体像を整理したまとめ記事があります。初めての方はまずこちらをご覧ください。
👉 ジアミンアレルギー完全ガイド


目次

結論:ジアミンアレルギーでも、明るいカラーは可能です

結論から言います。
ジアミンを含まないカラー剤(=ノンジアミンカラー)を正しく選べば、明るく染めることはできます。

・明るく
・透明感があって
・ピンクやアッシュの寒色系もOK

むしろ最近のノンジアミンは、「普通にかわいい」カラーが可能なんです。
でも、それには「落とし穴」があるのも事実。


そもそもジアミンって何者?

名前の正体:パラフェニレンジアミン(PPD)

市販の白髪染め・おしゃれ染め・サロンのほとんどの薬剤に入っている染料成分。
色がしっかり入って、抜けにくい。だからよく使われます。

でもこの成分──アレルギーを起こしやすい

ジアミンアレルギーの症状とは?

  • 頭皮がヒリヒリ

  • 耳の後ろがかゆい

  • カラーの翌日、顔が赤くなる

  • 肌荒れがなかなか治らない

そして、一度アレルギーになると完治しません。


ノンジアミンカラー=ジアミンゼロのやさしいカラー剤

ノンジアミンカラーとは、その名の通りジアミンを一切含まないカラー剤のこと。

ただし、「ノンジアミン」と一口に言っても、いろんな種類があります。

ヘアマニキュア

  • 頭皮に触れずに染める

  • 明るくできない(白髪のぼかし専用)

塩基性+HC染料

  • 明るめカラーもOK

  • アッシュやベージュも可能

  • 色持ちはやや短め(2〜3週間)

アルカリタイプのノンジアミン

  • 脱色力あり=明るく染められる

  • 頭皮刺激は少し感じやすい

「明るくしたい」「おしゃれ染めがしたい」なら、アルカリタイプか塩基性HCタイプのノンジアミン一択です。


白髪染めとおしゃれ染めの違い、ちゃんと知ってる?

これ、めちゃくちゃ大事です。

  • 白髪染め:白髪をしっかり染める。ブラウン系が多くて暗め。

  • おしゃれ染め:デザイン重視。赤・青・くすみ系など自由度高め。明るめもOK。

👆つまり、「明るくしたい」「色味を楽しみたい」なら、おしゃれ染め用のノンジアミンカラーを選ぶ必要があります。


明るく染める=リスクゼロじゃない

ここ、超重要です。

1. 明るくした髪は暗く戻しにくい

1回明るくしちゃうと、元の暗髪に戻すのはけっこう難しい。
「失敗したら黒にすればいいや」は通用しません。

2. 刺激を感じることがある

ノンジアミンだからって刺激ゼロじゃない。
ブリーチやライトナー、アルカリ剤でピリピリする人はいます。

3. 明るくできるノンジアミンは一部だけ

「ノンジアミンです」と書いてあっても、明るくできないタイプもあるので注意!


刺激を減らすためにやるべきこと【美容師の現場技】

  • 頭皮から1mm離して塗布(ゼロテク)

  • 塗る前に保護オイル or 保護クリームを塗る

  • カラー後はスカルプローションで保湿ケア

この3ステップ、全部やるだけで刺激リスクはかなり減らせます。


よくある質問

Q. ノンジアミンカラーって色持ち悪いの?

A. 種類によりますが、2〜3週間〜1ヶ月くらいは保てます。特にアルカリタイプなら持ちは安定。

Q. 白髪があってもおしゃれ染めできる?

A. 可能です。白髪をぼかしながら明るく染める方法もあります。

Q. 市販のノンジアミンカラーはどう?

A. 正直、クオリティと色選びの自由度はプロ仕様のほうが◎。安全性もサロンの方が高いです。


まとめ|アレルギーでもカラーはできる!ただし、知識と選び方が命

ジアミンアレルギーでも、おしゃれ染めはできる。

ただし──

  • ノンジアミンの種類を見極める

  • 明るさの限界を知る

  • 頭皮ケアを必ずする

この3つができれば、「あきらめてた明るいカラー」も十分可能です。

動画でも解説をしております