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Q. ジアミンアレルギーは、空気中の成分でアレルギー反応が出ることがありますか?
A. いいえ、基本的にありません。
ジアミンアレルギーは「接触性アレルギー」といって、
ジアミンという成分が皮膚に直接触れたときに起こるものです。
空気中にジアミンがただよっていても、それを吸い込んだだけでは、アレルギー反応は起こらないとされています。
Q. ではなぜ「空気で反応した気がする」人がいるのでしょうか?
理由は大きく2つあります。
1. 揮発成分による刺激
ヘアカラー剤には、ジアミンのほかに
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過酸化水素水
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アルカリ剤(アンモニア)
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香料や還元剤
といった揮発する化学成分が含まれています。
これらが空気中に広がり、
喉や目や鼻を刺激して「気分が悪くなる」「イガイガする」といった刺激反応が起こることがあります。
これはアレルギーではありませんが、化学物質に敏感な方にとっては強い不快感をともなう場合があります。
2. タオルやクロスなどの「間接接触」
空気中のジアミンは大丈夫でも、
実はもっと注意すべきなのが「器具の共用」です。
美容室では、カラー施術時に使った
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タオル
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カラークロス
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シャンプークロス
などを複数人で使い回すことがあります。
このとき、前の人がジアミン入りのカラーをしていて、クロスに残っていた成分が自分の肌に触れた場合、それだけでアレルギー反応が出る可能性があります。
特に首まわり、耳の後ろ、うなじなどは要注意です。
Q. どんな対策をすればいいですか?
ジアミンアレルギーの方、または揮発成分に敏感な方は、以下のような対策がおすすめです。
■ 揮発成分の対策
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換気のよい美容室を選ぶ
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マスクを着けたまま施術する
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パーマやカラーのない時間帯に予約する
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貸切対応のあるサロンに相談する
■ 接触リスクの対策
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施術前に「ジアミンアレルギーがある」と必ず伝える
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専用クロスやタオルの使用をお願いする
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ノンジアミンカラーに対応している美容室を選ぶ
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頭皮に薬剤をつけない「ゼロテク」技術があるか確認する
Q. ジアミンアレルギーの人が安心して施術を受けるには?
ポイントは「空気ではなく、接触と環境に注目すること」です。
ジアミンアレルギーの原因は肌に触れること。
だから、クロス・タオル・塗布方法・カラー剤の種類で安全性が変わります。
また、揮発成分が心配な方は「匂いが強くない施術内容」や「無香料に近い製品」を選ぶのもおすすめです。
まとめ|空気のジアミンで反応することは基本的にありません
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ジアミンアレルギーは接触で起こるもの
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空気中の成分では基本的に発症しない
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体調不良は揮発性化学物質が原因のことが多い
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共用クロスなどの接触には要注意
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ノンジアミンカラーやゼロテク施術で対策が可能
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