「ノンジアミンカラーではアッシュ系の色が表現しにくい」というのはよく耳にする悩みです。
特にヘアカラーでアレルギーを経験された方にとって、好みの色味を諦めなければならないというのは大きなストレスです。
しかし、明るさのコントロールと色のセッティングを適切に行えば、ノンジアミンカラーでも美しいアッシュ系の色味を実現することは可能です。
今回は、半年ぶりにヘアカラーをされるお客様の実例をもとに、ノンジアミンカラーでも叶うアッシュ系カラーの施術プロセスをご紹介します。
毛先のパサつきや頭皮の乾燥、うねりなどお悩みをお持ちの方にも参考になる内容となっています。
\動画でも解説をしております/
目次
【施術プロセス】
カウンセリングで丁寧にヒアリング
まず大切なのは、お客様のお悩みと希望をしっかりとヒアリングすることです。今回のお客様からは以下のようなお悩みをお聞きしました
- 毛先のパサつき
- 季節によって感じる頭皮の乾燥
- 髪のうねり(ストレートパーマで対応中)
- 伸びた根元部分と以前カラーリングした毛先との色の差
希望として「明るすぎない、アッシュ系の色味、赤みが出ないカラー」というご要望がありました。
加えて、ヘアカットについても鎖骨ラインで結べる長さにしたいとのことでした。
カウンセリングでは、ヘアカラーによるトラブル歴やアレルギーの有無も必ず確認します。
また、現在の髪の状態(矯正履歴、クセの強さなど)や普段のスタイリング方法についても詳しく伺い、最適な施術プランを組み立てていきます。
ノンジアミンカラーでのアッシュ系実現のポイント
ノンジアミンカラーでアッシュ系の色を表現するには、ベースとなる明るさの調整が非常に重要です。専門的に言うと「中明度から高明度のベース」を作ることが、アッシュ系の色味を引き出すカギとなります。
今回のお客様は半年ぶりのカラーリングで根元が伸びていたため、以下の2ステップで進めることにしました:
- まず根元部分を毛先に合わせて明るくする
- その後、全体にアッシュ系の色味を入れる
この方法により、色ムラのない美しいグラデーションが実現できます。
【施術】
頭皮保護を優先したカラーリング
ノンジアミンカラーは肌に優しい処方ですが、より安心・安全に施術を行うために頭皮保護オイルを塗布しました。これにより刺激から頭皮を守りながら、カラーリングを進めていきます。
施術手順:
- 施術前に頭皮保護オイルを塗布
- 根元部分を中心に1回目のカラー剤を塗布(ベースを明るくする)
- 適切な時間放置し、洗い流す
- 2回目のノンジアミンカラーを塗布(アッシュ系の色味を入れる)
- 温めながら放置し、発色を促進
- 洗い流し、カットへ
バランスの良いカット
お客様のご希望に沿って、鎖骨ラインで結べる長さにカットしました。
髪のうねりを考慮しながら、スタイリングのしやすさも重視。
特に注意したのは、ストレートパーマをされている部分と自然な毛との境目が目立たないよう、レイヤーを入れて調整した点です。
【アフターカウンセリング】
仕上がった髪色を確認しながら、お客様に以下のアドバイスをお伝えさせていただきました。
今回はベースをしっかり明るくしてから、アッシュ系の色味を入れさせていただきました。
頭皮への負担も最小限に抑えながら、ご希望通りの色味に仕上げております。
ホームケアアドバイス
日々のケアについても提案させていただきました。
- アイロンで毛先にワンカールを入れると柔らかな印象に
- オイル系のスタイリング剤やバームを使用することで、パサつきを抑え手触りを良くする
- 膨らみが気になる部分はスタイリング剤でコントロール
また、髪を綺麗に保つためにのために定期的なトリートメントもおすすめも行っております。
ノンジアミンカラーで染めている場合でも、しっかりとした保湿ケアが美しい髪色を保つ秘訣です。
【まとめ】
ノンジアミンカラーでもアッシュ系の美しい色味は十分に表現可能です。
大切なのは、適切な明るさのベースを作り、その上でアッシュ系のカラーを重ねていくテクニックです。
中明度から高明度のベースがあってこそ、ノンジアミンカラーでも美しいアッシュトーンが実現します。
世の中にはヘアカラーのトラブルやアレルギーに悩まれている方がまだまだたくさんいらっしゃいます。
ノンジアミンカラーでもお客様の「なりたい」を叶えることは可能です。髪色のお悩みやアレルギーでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。美しい髪色と髪の健康、両方を手に入れるお手伝いをいたします。
\動画でも解説をしております/