ヘナ染め解説

ジアミンアレルギーでもヘナカラーはできる?安全に染めるためのポイントとは

ジアミンアレルギーでもヘナカラーはできる?安全に染めるためのポイントとは

お客様
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「ジアミンアレルギーだけど、白髪染めは諦めたくない」
「天然成分のヘナカラーなら安心して使えるの?」

そんな悩みや疑問を抱えている方は、実は少なくありません。
ヘアカラー後にかゆみ・赤み・腫れといった症状が出た経験がある方は、それが「ジアミンアレルギー」の可能性も。

いざアレルギーと診断されると、「もう白髪染めができないのでは…」と不安になってしまいますよね。
でも、諦める必要はありません。

実は、ジアミン染料を含まない“ヘナカラー”という選択肢があるのをご存じですか?

とはいえ、「天然」と書かれていても、実はジアミンなどの化学染料が混ざっている製品も多く存在します。
安全なはずのヘナでトラブルを起こしてしまうケースも、現場では少なくありません。


そこでこの記事では、ジアミンアレルギー対応ノンジアミンカラー専門美容室SafeBeauが、

  • ジアミンアレルギーの正しい知識

  • 安全に染められるヘナカラーの選び方

  • 本当に「天然」であるかを見抜く方法

  • 安全に染め続けるための注意点

を、わかりやすく丁寧に解説していきます。

「もう髪を染められないかもしれない…」と悩むあなたへ。
この記事が、新しい一歩を踏み出すきっかけになりますように。


目次

結論:ジアミンアレルギーでもヘナカラーは可能です

ジアミンアレルギーの方でも、純粋なヘナであれば髪を染めることが可能です。
ヘナはインド原産の植物で、ジアミン(パラフェニレンジアミンなどの酸化染料)を含まず、自然の力で髪を染めることができます。

ただし「すべてのヘナが安全」とは限りません。成分表示をしっかり確認し、本物のヘナを選ぶことが最も大切です。


ジアミンアレルギーとは?

ジアミンアレルギーとは、ヘアカラーに含まれる「ジアミン染料」に対してアレルギー反応を起こす状態です。主に以下のような症状が現れます。

  • 頭皮のかゆみ・腫れ・赤み

  • 顔や首に湿疹

  • 呼吸困難や全身症状(重度の場合)

症状は一度でも出たら再使用はNGです。以降は完全にジアミンを避けた製品を選ぶ必要があります。


ヘナカラーとは?天然染料の魅力

ヘアカラーの選択肢に悩んだとき、「ヘナカラー」という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
とくにジアミンアレルギーを持つ方にとって、ヘナは「天然で肌に優しい」というイメージがあり、注目されている染料のひとつです。

でも、実際のところヘナカラーとはどのようなものなのか? 本当に安全なのか? どんな色に染まるのか?

ここからは、そんな疑問に答えるべく、ヘナの基礎知識と魅力について詳しく解説していきます。

ヘナとは?

ヘナは「ヘンナ」という植物の葉を乾燥・粉末にしたもので、古来インドや中東で染料や薬草として使われてきました。天然成分100%のヘナには以下の特徴があります。

  • 髪をオレンジ〜赤褐色に染める

  • トリートメント効果がある

  • 地肌に優しい

インディゴと組み合わせると自然なブラウンに

ヘナ単体では髪はオレンジに染まるため、白髪が明るく浮いて見えることもあります。そこで使用されるのが「インディゴ」という別の植物です。

  • 1回目:ヘナで染めてオレンジに

  • 2回目:インディゴで青みを加えて茶色に

この2ステップで、自然なブラウンカラーに仕上げることができます。


ヘナは絶対に安全?パッチテストと注意点

「天然のヘナなら安心」と思っている方も多いかもしれません。
たしかに、ヘナはジアミンを含まない植物由来の染料であり、一般的なヘアカラー剤と比べると肌への刺激は少ないとされています。

しかし、「天然=誰でも絶対に安全」というわけではありません。

実際に、美容現場ではヘナやインディゴでかぶれたという声も一定数あり、体質によってはアレルギー反応を起こす可能性もゼロではないのです。

だからこそ、使用前にはパッチテストや経過観察が欠かせません。

アレルギー反応の可能性もゼロではない

ヘナやインディゴも植物アレルギーを引き起こすことがあります。とくにインディゴはかぶれを起こす人も少なくありません。

そのため、必ずパッチテストを行いましょう。

👉 詳しい方法はこちら:
【美容師が解説】ヘナのパッチテストは必要ない?やり方はどうする?
https://watanabe-yusuke-home.com/blog/2023/03/02/henna-patch-test/

染めた後の経過観察も重要

染めた後は2〜3日間は肌の状態を観察し、赤みやかゆみが出ないかを確認しましょう。異常があれば速やかに使用を中止し、皮膚科に相談してください。


注意!ジアミン入りの「ヘナ風カラー」に騙されないで

最近では「○○ヘナ」や「オーガニックカラー」といった名前で販売されている製品の中に、ジアミンや酸化染料、塩基性染料を配合したものが多数あります。

なぜそんな製品があるのか?

  • 染まりやすさを上げるため

  • 色持ちを良くするため

  • 黒やダークブラウンなど濃い色を出すため

つまり、化学染料を混ぜることで利便性を高めているのです。

ですが、ジアミンアレルギーの方がそれを使えば、当然ながら再発のリスクがあります。

👉 参考記事:
ジアミンアレルギーでも白髪染めできる?オーガニックカラーの真実と安全な選び方
https://watanabe-yusuke-home.com/blog/2025/07/06/jiamin-allergy-organic-color/


安全に使い続けるために意識したいこと

ヘナカラーは、正しく使えばジアミンアレルギーの方にとって心強い味方になり得ます。
しかし、どんなに天然成分であっても、使い方を間違えたり、体調が不安定なときに使用すれば、思わぬトラブルにつながることもあります。

つまり「ヘナ=安心」ではなく、「正しく選び、正しく使う」ことが大切です。

では、ジアミンアレルギーの方がヘナカラーを安全に長く使い続けるためには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?

以下に、プロの視点からポイントを解説します。

1. 本物のヘナを選ぶ

成分表示が「ヘンナ(またはインディゴ)100%」と明記されているものを選びましょう。
不安な場合は、専門美容師や自然派専門店での購入がおすすめです。

2. 肌コンディションを整えてから使用

肌が荒れているときに染めると、反応が出やすくなります。
染める前は、肌を健康な状態に保つことが大切です。

3. 無理に頻繁に染めない

天然染料であっても、短期間で頻繁に染めると負担になります。
色の持ちに応じて、1か月程度空けて染めるのが理想的です。


まとめ|ジアミンアレルギーでも正しいヘナなら白髪染めはできる

ジアミンアレルギーを持っていても、成分をしっかり確認して本物のヘナを使えば、安全に白髪染めを行うことが可能です。

ただし、「天然」「オーガニック」と書かれていても、実はジアミンや酸化染料が含まれている“ケミカルヘナ”も多いため、購入時や施術時には慎重に選ぶことが大切です。

以下に、よくあるお悩みと対応策をまとめます。


● ジアミンアレルギーでも染めたい場合
→ 成分が純粋な「ヘナ」または「インディゴ」のみの製品を使用しましょう。

● 安心して使い続けたい場合
→ 成分表示を必ずチェックし、信頼できる製品を選ぶこと。使用前には必ずパッチテストも実施してください。

● 濃い色に仕上げたい場合
→ 1回目にヘナで染めてから、2回目にインディゴで重ねる「2度染め」がおすすめです。

● 肌トラブルが心配な場合
→ 染めた直後だけでなく、2〜3日間は肌の状態を観察しましょう。異変があればすぐに使用を中止してください。


白髪染めを「諦める」のではなく、「安全な方法に切り替える」ことで、これからも安心してヘアカラーを楽しめます。
正しい知識と選択で、健やかな髪色ライフを手に入れましょう。