実はそれ、ジアミンアレルギーのサインかもしれません。
「頭しか染めてないのに、なんで目元に症状が出るの?」と疑問に思う方も多いのですが、
これは免疫反応や皮膚の構造に関係しているのです。
今回は、まぶたにアレルギー症状が出やすい理由と、その正しい対処法を美容師の立場から解説します。
目次
なぜ「まぶた」に出やすいのか?その理由3つ
ジアミンアレルギーの症状は、なぜかまぶたに強く現れることがあります。
頭皮にしかヘアカラーを塗っていないのに、目元が赤く腫れたり、かゆくなったりするのはなぜなのでしょうか?
実はこれには、まぶた特有の構造や免疫の仕組みが関係しています。
ここでは、ジアミンアレルギーの症状がまぶたに出やすい「3つの理由」をわかりやすく解説します。
【1】まぶたは皮膚が極端に薄く、敏感だから
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まぶたの皮膚は全身の中でも最も薄く、バリア機能が弱い部位です。
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少しのアレルゲンでも炎症がすぐに表面化します。
他の部位よりも「先に」「ひどく」腫れる傾向があります。
【2】血液・リンパの流れでアレルゲンが運ばれやすい
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アレルギーは「接触した場所」だけでなく、体内に取り込まれたアレルゲンに反応する現象です。
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頭皮で吸収されたジアミンが血流やリンパを介して目元に集まることがあります。
まぶたは毛細血管が豊富なため、アレルゲンが届きやすく、症状が出やすい部位なのです。
【3】シャンプー時やカラー中に、実は触れている
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洗い流す際にカラー剤が顔に垂れる
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蒸気や揮発成分が目に入る・鼻から吸い込まれる
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目をこすった手にカラー剤が付いていた
「直接は触れていない」と思っていても、無意識のうちにまぶたにアレルゲンが届いているケースは多いです。
「まぶたが腫れる」「目が開かない」…ジアミンアレルギーで起こる症状とは?
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まぶたが赤く腫れる
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目の周りがかゆい・熱い・ピリピリする
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片方だけでなく両まぶたに出ることも多い
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酷いと目が開かないほど腫れることも
いずれもジアミンが原因の場合は、再使用でさらに重症化する可能性あり。
ジアミンアレルギーでまぶたが腫れたときの正しい対処法とこれからの染め方
ジアミンアレルギーによってまぶたが腫れた場合、まず重要なのは症状を悪化させないための適切な初期対応です。
さらに、今後も安全に髪を染めていくためには、ジアミンを避けたカラー選びが欠かせません。
ここでは、まぶたに症状が出た際の正しい対処法と、今後安心して使えるヘアカラーの選択肢について詳しく解説します。
◾ 今すぐ皮膚科 or アレルギー科へ
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アレルギーによる炎症は放置すると悪化します。
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市販薬で抑え込むのではなく、専門医で治療を受けることが最優先。
◾ 一度でも症状が出たらジアミンカラーは完全NG
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どんなに薄めても、頭皮につけなくても、二度目の反応はより強く出る可能性が高い。
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今後はノンジアミンカラーやヘナなどへの切り替えが必要です。
まとめ
ヘアカラー後にまぶたが腫れるのは、ジアミンアレルギーの典型的な症状です。
- まぶたは皮膚が薄く反応しやすい
- 血流やリンパでアレルゲンが届きやすい
- 実は無意識に触れていることもある
この3つの要因で、顔に触れていなくてもアレルギー反応が出てしまうのです。
一度でも症状が出た方は、二度とジアミンに触れないことが最優先の対策になります。
放置せず、専門機関に相談し、安全なカラー方法を選びましょう。
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