ノンジアミンカラー/ジアミンアレルギー解説

ノンジアミンカラーでもアレルギーは起こる?原因と正しい対処法を美容師が解説

ノンジアミンカラーでもアレルギーは起こる?原因と正しい対処法を美容師が解説

「ジアミンを避けてノンジアミンカラーに変えたのに、またかゆくなった…」
そんな経験をされた方、実は少なくありません。

一般的に「ヘアカラーのアレルギー=ジアミンが原因」と考えられがちですが、実際にはノンジアミンカラーやカラートリートメントでもアレルギー反応が起こることがあります。

本記事では、美容師の立場から“ジアミン以外のアレルギー”について詳しく解説し、どんなリスクがあり、どう対処すればいいのかをお伝えします。

目次

ヘアカラーのアレルギーはジアミンだけではない

ヘアカラー剤に含まれるジアミンという成分によってアレルギーを引き起こすことがあります。

これをジアミンアレルギーといい、ジアミンアレルギー発症後は2度とジアミンを含むカラー剤を使うことができなくなります。

 

ここまではこの記事をお読みの皆さんならわかっていると思います。

ジアミンアレルギー発症後はジアミンを含まないノンジアミンカラーに切り替えることで染めることができますが、実はこのノンジアミンカラーからもアレルギーが起こることがあります。

 

ジアミンと同様にノンジアミンカラーのアレルギーを発症後は2度と使用をすることができなくなります。

ここ数年でカラートリートメントのアレルギーが急増

ジアミンアレルギーの代替え案としてカラートリートメントが手に入りやすく白髪染めを行うことができるという点から人気を集めています。

このカラートリートメントはコロナ禍に美容院に行けない方の中でセルフカラー需要の増加とともに爆発的に人気を集めて、ドラックストアに並ぶ数も数倍までシェアを伸ばしていきました。

 

今やセルフカラーを行う方も通常のカラーと同じくらいカラートリートメントのユーザーがいるような印象があります。

 

ただその反動として起こっているのがカラートリートメントアレルギーです。

痒くなる、赤くなる、かぶれてしまうという症状の他にもひどくなるとアナキラフィシーショックを起こすというリスクさえあるんです。

 

ヘアカラーのアレルギーリスクは頻度と接触回数に比例します。

自宅で簡単に毎日でも使えるというカラートリートメントは下手をすれば通常のジアミンカラーよりもアレルギーリスクは高いのかもしれません。

ノンジアミンカラーアレルギーになったらどうする?

さて、ノンジアミンカラーにもアレルギー反応が起こってしまう場合にはどうしたらいいのでしょうか?

答えとしては別のノンジアミンカラーに置き換えることが有効です。

 

実はノンジアミンカラーにはいくつかの種類があります。

  • アルカリカラー
  • 塩基性カラー
  • ヘアマニキュア
  • ヘナ

これらは全てジアミンを含まないノンジアミンカラーとなります。

アレルギー反応が出たのであれば別のノンジアミンカラーに置き換えることで染めることは継続ができます。

繰り返すごとにアレルギーリスクは高くなる

ただし注意点もあります。

すでにジアミンアレルギーの症状が起こっている方はノンジアミンカラーに対してもアレルギーを発症するリスクは高くなっています。

つまりジアミンもだめ、ノンジアミンカラーもだめ、となると次に選ぶノンジアミンカラーのアレルギーリスクはさらに高くなるということです。

 

そして選択ができるノンジアミンカラーがなくなってしまえば、もう染める手立ては無くなります。

だからこそジアミンアレルギーを発症したタイミングでは、染め方を見直していく必要があるんです。

 

セルフカラーを否定することはありませんが、無理な染め方を、対策もせずに染めていると染められなくなるというタイミングが早くきてしまいます。

  • 4週間以上の期間を空けて染める
  • 染める前には頭皮を保護する
  • 染めた後はしっかりと薬剤を洗い流す
  • 頭皮の油分の補給や水分の補給はしっかりと行う
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これらは漏れなく実施をするようにしていきましょう。

ノンジアミンカラーでもパッチテストで確認をしよう

ジアミンアレルギーを発症後のヘアカラーは慎重になるべきです。

体の拒否反応が強くなるので、できればアレルギー反応は繰り返さないことが理想です。

 

今回解説しているようにノンジアミンカラーにもアレルギーが起こる可能性があるということを頭に入れていただき、初めて染める前にはパッチテストで確認をするようにしましょう。

 

ノンジアミンカラーもいくつか種類があるので、どのノンジアミンカラーが使えて、どのノンジアミンカラーが使えないのかを明確にしておきましょう。

一手間にはなりますが、確認をしておくことでアレルギー反応が起こるという事故を事前に防ぐことができるようになります。

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ヘアカラーのアレルギーは「ジアミンだけ」ではありません。
カラートリートメントやノンジアミンカラーでも、使い方や頻度によってはアレルギー反応を起こす可能性があります。

大切なのは、「何で染めるか」よりも「どう染めるか」。

✔ 頭皮を守るための保護ケア
✔ アレルギーを起こさないための染め方
✔ 今の頭皮状態に合ったカラー剤の選定

これらを丁寧に行うことで、アレルギーのリスクを最小限に抑えながら“安心しておしゃれを楽しむ”ことができます。

SafeBeauでは、ジアミンアレルギーや敏感肌の方でも安心して染められるノンジアミンカラー専門のカウンセリング・施術を行っています。

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