白髪を染める場合ヘアカラーを選択される方がほとんどだと思います。
でも今の時代は肌や髪へのリスクを考えて少しでもリスクの少ないものを選びたいという声も少なくはありません。
そんな方にオススメなのがハーブカラーです。
肌の刺激の元と言われている過酸化水素水やアルカリ剤を使用していないのでかゆみや刺激を感じずに白髪をしっかりと染めることができます。
この記事ではハーブカラーの魅力について解説をしていきます。
目次
ハーブカラーの白髪染めとは?
ハーブカラーとは植物性のカラー剤のいい部分と科学的なカラー剤のいい部分を掛け合わせ他白髪染めです。
植物性のカラー剤は白髪が染まりにくいというデメリットがあります。
対して科学的なカラー剤は自由度が高い反面、刺激やリスクが高いというデメリットがあります。
ハーブカラーはしっかりと染めることができ、刺激のリスクを最小限に抑えた優秀な白髪染めです。
アルカリカラーとハーブカラーの違い
アルカリカラーとハーブカラーはどちらも白髪を染めることはできるという点では共通点があります。
また染めるまでにかかる時間や色持ちにもさほど大きな差はありません。
ただし髪や頭皮への負担を考えるとハーブカラーの方が負担なく染めることができます。
明るくすることができるか?
1番の違いは髪を明るくすることができるか、できないかです。
アルカリカラーには過酸化水素とアルカリ剤と言った科学的な成分を含んでおります。
この2つの成分が混ざり合うことで黒髪を明るくする脱色作用を引き起こします。
それと同時にアルカリ剤は髪に負担を、過酸化水素は頭皮に負担を与えるのでダメージの観点で言えば負担を与えてしまいます。
色の種類
白髪を染めることができるハーブカラーは基本的に黒がベースです。茶色や青系などの色に染めることはできません。
アルカリカラーの場合は白髪染めなので色に限度はあるものの、ある程度の色の種類を楽しむことができます。
ヘナとハーブカラーの違い
ハーブカラーといえば類似しているのがヘナです。
似ているように思う方もいらっしゃいますがヘナとハーブカラーは全くの別物です。
ヘナは天然100%の色素で科学的なものを使用しておりません。
それに対してハーブカラーは植物ベースの粉にジアミンの色素が配合されています。
そのため白髪をしっかりと染めることができヘアカラーよりも刺激が少ないというメリットも持ち合わせています。
ヘナは時間がかかる
ヘナカラーは何かと時間がかかってしまいます。
通常のカラーが90分だとしたらヘナは120分ほどの時間がかかります。
白髪が明るく染まってしまう
ジアミン染料を含まないヘナで白髪を染めた場合、染まり上がりはオレンジになります。
そのオレンジ感を緩和する為に、インディゴと呼ばれる同じく植物性のものでオレンジの色をブラウン近づけていきます。
普段ヘナになれていない方からすると白髪の染まりの方や色のバリエーションの少なさに不満を持たれる方もいらっしゃいます。
そんなお客様のお声からジアミン入りの植物性のハーブカラーが誕生しました。
色のバリエーションもヘナに比べて増え、白髪もしっかりと染まることが可能になります。
アルカリカラー | ヘナ | ハーブカラー | |
明るくする効果 | ◯ | × | × |
色の種類 | ◯ | × | △ |
白髪の染まり | ◯ | △ | ◯ |
安全性 | × | ◯ | △ |
ジアミンをヘナに配合することでハーブカラーでの白髪染めは誕生した
染まりの悪さや色の少なさと言ったデメリットがある天然ヘナですが、ジアミン染料を加えることで全てを解消することが可能になります。
白髪はしっかりと染まり、染まるまでの時間も通常のカラーと変わりありません。
色味も豊富なラインナップから選ぶことが出来ます。
多くのヘナユーザーにとって今までのデメリットに感じていた部分が解消されたと言うわけですね。
しかし、現在はジアミン入りハーブカラーはあまり良いものとはされておらず、ネット上では批判的な意見が多くあります。
お客様のニーズに合わせて作られたはずなのに、なぜそのようなことが起こるのでしょうか??
お客様の要望で誕生したハーブカラーでの白髪染めがなぜ悪いものとされているのか
多くの方にとっては良い面も持ったジアミン入りヘナですが、一部のお客様からするとデメリットもあったのです。
それはジアミンアレルギーを発症されている方々です。
本来、天然のヘナにはジアミンは含まれていない為、ジアミンアレルギーのある方でも安心して使用することができます。
しかし、ハーブカラーの場合は使用するとアレルギー反応が出ます。
この様な状況からヘナ=悪いものも認識されている方もいらっしゃるようです。
本来、ヘアカラーにおいて本当に安全なものは存在しません。
ヘナだって植物アレルギーの方にはNGなケースもありますし、通常のカラー剤に含まれるジアミンはアレルギーを引き起こします。
安全とされているトリートメントカラー(塩基性カラー)でもかぶれたり痒みの出る方はいらっしゃいます。
大切なことは自分がはどんな成分に弱くて、どのカラーが向いているかと言うことを知ることです。
ネットに溢れる数多くの情報に踊らされるのではなく、自分に合った情報を得られるようにしましょう。
お店に来ていただいているお客様方にはそんなアドバイスも含めて説明するようにしております。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
ジアミン入りハーブカラーでの白髪染めは敵か味方か
ジアミン入りハーブカラーでの白髪染めは皆さんにとって敵なのでしょうか?味方なのでしょうか??
今回、ご相談を頂いたお客様の実例を紹介していきますね。
ご来店前にHPを見ていただき、ラインからご相談をいただきました。
お客様からのヒアリングの中で1度染めで髪が黒く染まったという点から、以前のサロンでもジアミンを含むヘナで施術されていたことが予想できます。
基本的に天然のヘナですと黒くは染まりません。
注意点や天然ヘナとの違いをお伝えさせて頂いた上で予定を合わせてご来店いただきます。
ハーブカラーで白髪染め前の状態
引っ越しの関係もあり、前回のカラーから3ヶ月ほど期間が空いてしまったそうです。
根元部分が少し伸びてきて、白髪も目立ち始めております。
全体で見ると白い部分はそこまで多くはないものの、顔まわりの一帯に多く固まっている部分が目立ちます。
お客様自身もここの部分を気にされているようなので、しっかりとカバーできるように染めていきます。
ハーブカラーで白髪染めの際に気をつけるべきこと
実際に施術に移っていきます。
ヘナ同様にハーブカラーも植物性のカラー剤です。
香草カラーと呼ばれるものも同じカテゴリーに入ります。
ハーブを粉末にしたものを水とトリートメントでといて髪に塗っていきます。
天然のヘナであれば問題ないのですが、ハーブカラーはジアミンを含みます。
それでも通常のカラー剤に比べれば1/10程度ですが、頭皮にべったりつくことはあまりいいことではありません。
なので、今回の施術ではオイルを使用して頭皮保護と、頭皮ギリギリから塗ることでジアミンへの接触を最小限に抑えていきます。
こんな感じで塗り終わりに頭皮が見えることがポイントです。
ハーブカラーの場合は通常のカラーと染まる過程は同じなので、温めなどは行わずに25分ほど時間を置いていきます。
時間が経過し、白髪が染まっていることを確認してからシャンプーで流していきます。
ハーブカラーで白髪染め後の仕上がり
顔まわりに集中した白髪部分もしっかりと黒く染まっています。
通常のカラーでは刺激が出てしまうそうでしたが、今回は感じずにカラーを終えることができました。
初めての美容室で、初めてのカラー剤だったので色々と不安はありましたが綺麗に染まってくれてよかったです!
今回のハーブカラーでお客様が求めていたことは3つです。
- なるべく負担の少ない薬剤で染めたい
- 自毛に合わせて黒く染めたい
- しっかりと白髪をカバーしたい
このようなご要望の方にはジアミン入りのヘナとも相性はいいと思います。
天然がいい!ジアミンはだめ!という解釈ではなく、お客様にあったカラー剤を選択できているか?と言うことが本当に大切なことです。
正解がわからずに悩まれている方はお気軽にご相談下さい。
ハーブカラーによる白髪染めはパッチテストを行いましょう
ハーブカラーには基本的にジアミン染料が使用されております。
アルカリカラーと比較すれば負担が少ないことは確かですがアレルギー反応に関しては別です。
ジアミンを含んでいる以上はアルカリカラーと同様のリスクはあるので、肌が弱い方の場合は使用する前にパッチテストの実施を行いましょう。
すでにジアミンアレルギーを発症されている方は使用することはできません。
ハーブカラーでの白髪染め まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
今回はハーブカラーについて解説して来ました。
ジアミンを含むカラー剤はネット上では多くの批判があるようですが、1つ言えることは通常のカラー剤に比べればはるかに髪や頭皮には優しいです。
また、ジアミン以外にもかゆみや刺激などを引き起こす“過酸化水素水”や“アルカリ剤”を含まないため、ジアミンはOKだけど他の成分がNGという方には向いているものだと思います。
間違った認識を持って使用してしまうことは非常に危険なので、どんなものなのかを理解して使用していくことが大切です。
食物アレルギーを持った方は食べる前にどんなものが入っているかを確認されると思います。
ジアミンアレルギーの方も染める前にジアミンが入っているかをしっかりと確認することが必要になります。
もし、ご自身で判断がつかないようであれば、ご相談いただければわかる範囲でお応えさせていただきます。
お気軽にご相談ください!