ヘアカラーをしたら体にアレルギー反応が起こりました。
これもジアミンの反応なのでしょうか?
ジアミンアレルギーとはヘアカラーが原因で引き起こるアレルギー症状のことを言います。世の中に現存するヘアカラー剤の9割はジアミンを含んでいます。
ヘアカラーは基本的には髪を染める為にあるので頭に使います。しかし中にはジアミンアレルギーの症状が頭だけでなく全身に現れるという方もいらっしゃいます。
この記事では、その原因と対処法に関して解説をしていきます。
目次
なぜ?ジアミンアレルギーの症状が全身に現れる理由
ヘアカラー後に全身にアレルギーの症状が出ている場合は前提としてジアミンアレルギーである疑いが高くあります。まずはヘアカラーの使用を中止しましょう。
頭に塗ったはずのヘアカラーが全身に症状として現れた場合は2つの原因が考えらえます。
- ジアミンアレルギーの強さが重度である
- ジアミンの成分が全身についてしまった
どちらが原因かを考えてみましょう。
ジアミンアレルギーの強さが重度である
ジアミンアレルギーと言っても全員が同じ症状とは限りません。軽度の方から症状の多い重度の方まで様々です。
基本的にアレルギー症状は頭や耳、顔、首などに現れることが基本です。しかし重度である場合は鎖骨や肩甲骨付近まで症状が広がる方もいらっしゃいます。
ジアミンの成分が全身についてしまった
多くの場合はこちらの原因であることが考えられます。
帰宅後や翌日にシャワーを浴びた際や髪を洗った際に一部の髪に残るジアミンの成分が体全体に広がることで全身にアレルギー症状が引き起こります。
実はヘアカラー後にシャンプーをしても全てのジアミンが流れ落ちるわけではありません。
ジアミンが髪の中に留まることで染まっているように見えます。その為色が残っている間は髪の中にはジアミンが残っていることになります。
ジアミンアレルギーの症状が全身に現れた時の対処法
まずは症状がどの程度のものなのかを確認してみましょう。
重度な症状の場合
全身がひどくただれて痒みが激しいような状態であればすぐに病院へ受診するべきです。受信先は皮膚科かアレルギー科に相談をしてみてください。
ジアミンアレルギーは時間の経過とともに症状が強くなる傾向にあります。最悪の場合はアナキラフィシーショックを起こす可能性もあるので早めの対策が必要です。
呼吸がうまくできない場合や息苦しさを覚えるような状態であれば救急車を要請することも検討しましょう。
入浴中や入浴後に症状が現れている場合
まずは服を着て髪を乾かしましょう。水分が髪からたれない状態を作ればこれ以上悪化することはありません。
その後、髪を濡れないようにまとめて再度、体をシャワーでしっかりと流しましょう。体に付着しているジアミンの成分を流すことが症状の緩和に最適です。
しばらく様子を観察して落ち着かないようであれば皮膚科かアレルギー科を受診して相談しましょう。
ジアミンアレルギーを発症されている方が染める方法
1度ジアミンアレルギーを発症すると治ることは一生ありません。まずはこの現実を受け入れましょう。
でも安心してください。ジアミンを使用していない専用のカラー剤であれば染めることも可能です。
最近では美容院で取り扱うところが増えてきていて認知度が高まってきました。気になる方は担当美容師さんに取り扱っているのか確認してみましょう。
\\ジアミンアレルギーでも染められる//
【全身にアレルギー症状があっても大丈夫】ジアミンアレルギーの方がノンジアミンカラーで染めた実例
ケース:1 ノンジアミンカラーを使用して白髪を黒に近い色で染めた実例です。
ノンジアミンカラーでも通常のカラーと同様に白髪染めを行うことは可能です。
ケース:2 ノンジアミンカラーで明るく白髪染めを行った実例です。
脱色の工程と白髪染めの工程を2プロセスに分けることで綺麗な染まり上がりを実現しました。
ケース:3 ノンジアミンカラーでおしゃれ染めを行った実例です。
クリアな寒色系の色を目指してアプローチを行いました。
このようにノンジアミンカラーであっても通常のカラーに近い仕上がりを実現することは十分に可能です。
染めることを諦める必要はありません。
ご自身の現状でどんなものを使う事ができて、どんなものは使う事ができないのかを分析し 最適なノンジアミンカラーを選ぶことでイメージに近い仕上がりを作る事ができます。
ジアミンアレルギーが全身に現れる理由と対策のまとめ
ここまで読んでいただければヘアカラーをしたのにジアミンアレルギーの症状が全身に出た理由がイメージできたと思います。
最後にこの記事のおさらいをしましょう。
- 重症化しているケースや頭に残るジアミンが体に付着することで全身に症状が出ることがある
- 症状に合わせた対応を心がけよう
- 今後染める際はジアミンを使用していない専用のカラー剤に切り替えることが必須
繰り返しますが間違えてもジアミンが含まれているカラー剤は使わないようにしてください。回数を重ねることでより強い症状を引き起こします。
頭皮につけない塗り方やオーガニックカラーの使用なども基本的にはNGです。使用できるのはジアミンを使用していない専用のカラー剤のみです。
ジアミンアレルギーを発症されている方は敏感になっているのでヘアカラーの施術時には注意しましょう。
ジアミンアレルギーになり、染められなくなってしまった方や
ノンジアミンカラー で染めているけれど思い通りにならないと
お悩みの方は是非1度ご相談ください。