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Q. ジアミンアレルギーとは?
A. ヘアカラー剤に含まれるジアミン系成分(主にパラフェニレンジアミン:PPD)に対するアレルギー反応です。初期はかゆみや赤みで済んでいたものが、次回以降、腫れや呼吸障害などに進行することもあります。
このような症状は、45歳前後から突然出始める方も少なくありません。
Q. アレグラを飲めば染められるようになりますか?
A. いいえ。アレグラ(一般名:フェキソフェナジン)は、かゆみや炎症などのアレルギー症状を一時的に緩和する抗ヒスタミン薬です。
アレルギー反応によって体内で放出されるヒスタミンを抑える作用があるため、ジアミンアレルギーによる症状緩和には一定の効果があるとされています。
しかし、ジアミンアレルギーそのものを治す薬ではありません。
「薬を飲んだから今回も大丈夫」と自己判断するのは非常に危険です。
Q. 医師はどんな薬を処方するの?
A. 皮膚科・アレルギー科では、以下のような薬が処方されることがあります:
- 抗ヒスタミン薬:アレグラ(フェキソフェナジン)、ザイザル(レボセチリジン)、ビラノア(ビラスチン)など
- ステロイド外用薬:炎症や腫れが強い場合に使用される塗り薬
いずれも**医師の判断で処方されるものであり、副作用(眠気や肌の負担)もあるため、自己判断での使用は控えましょう。
Q. どのタイミングで病院へ行けばいいの?
A. 少しでも「いつもと違う反応」が出たら、その時点で病院を受診するのがベストです。
例えば、
- 頭皮がいつもより強くかゆい
- 首元に赤みやブツブツが出た
- 顔まわりがピリピリとした違和感がある
このような症状が出た場合、次回以降はもっと強い反応が出る可能性があります。
Q. 再発を防ぐにはどうすればいい?
A. 美容師の立場から、以下の3つを強くおすすめします:
- パッチテストの徹底: 毎回、カラーの48時間前にパッチテストを実施。症状が出たら施術は中止しましょう。
- ゼロテク技術の活用: 頭皮に薬剤をつけない「ゼロテク」や「ゼロタッチ」によって、刺激を極力減らします。
- ノンジアミンカラーへの切り替え: ジアミンを含まないカラー剤(塩基性、HC染料、ヘナ等)で、安全な染毛が可能になります。
Q. ノンジアミンカラーでも白髪染めはできる?
A. はい、可能です。
SafeBeauでは、お客様の髪質や希望の仕上がりに合わせて、さまざまなノンジアミン系カラー剤を取り扱っています。
たとえば:
- 白髪がしっかり染まるタイプ
- 明るめに仕上がるタイプ
- 透明感や寒色系に仕上がるタイプ
「ジアミンNG=染められない」ではなく、「方法を変えれば染められる」が今の選択肢です。
Q. 美容師としてのスタンスは?
A. 私は医師ではありません。あくまで美容師の立場からお話しします。
- アレグラはアレルギー全般の緩和薬であり、ジアミンアレルギー専用ではないこと
- ジアミンアレルギーは時間経過とともに悪化する可能性が高く、症状が軽い今こそが最も重要な分岐点であること
- アナフィラキシーなどの命に関わるリスクもあるため、市販薬で済ませず必ず医師に相談してほしいこと
このようなスタンスを持って、安全にカラーを楽しんでいただくお手伝いをしています。
まとめ
- ジアミンアレルギーは誰にでも突然起こり得る
- アレグラはあくまで症状緩和薬であり、根本治療薬ではない
- 自己判断は危険。迷ったらすぐに皮膚科へ
- ノンジアミンカラー+ゼロテク+パッチテストで、安全に染める道はある
「今まで大丈夫だった」ではなく、「次こそ危ないかもしれない」という意識で、安全な選択肢を考えていきましょう。
SafeBeauでは、敏感肌・アレルギー体質の方でも安心してカラーを楽しめる環境を整えています。ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。
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