もしかするとそれ、ジアミンアレルギーかもしれません。
この記事では、ヘアカラーによって起こるジアミンアレルギーについて、美容師の立場からわかりやすく解説していきます。また、よく聞かれる「アレグラ(フェキソフェナジン)」の服用についても触れつつ、安全にカラーを楽しむための対策についてもご紹介します。
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目次
ジアミンアレルギーとは?
ジアミンアレルギーとは、ヘアカラー剤に含まれる「パラフェニレンジアミン(PPD)」などの成分に対するアレルギー反応のことです。
このアレルギーは一度でも発症すると、次回のカラー時にさらに強い反応が出る「感作型アレルギー」に分類されます。つまり、「前回は大丈夫だったから今回も…」と自己判断で染めてしまうと、取り返しのつかない事態を招く可能性があるのです。
初期症状には要注意
以下のような症状が出た場合は、ジアミンアレルギーを疑う必要があります。
- 頭皮のかゆみや赤み
- 顔周りや首筋の湿疹
- まぶたの腫れやむくみ
これらを放置していると、
- 顔全体の腫れ
- 水ぶくれ
- 呼吸困難
- アナフィラキシーショック
といった命に関わる重篤な症状につながることもあります。
アレグラはジアミンアレルギーに効くの?
まず大前提として、私は医師ではありません。ここでは美容師の立場から、一般的な情報をお伝えします。
アレグラ(一般名:フェキソフェナジン塩酸塩)は、アレルギー性鼻炎やじんましん、湿疹などの症状を緩和する抗ヒスタミン薬です。
アレグラの役割
- ヒスタミンの働きを抑えることで、かゆみや炎症を抑制
- 眠気が起きにくいのが特徴
そのため、ジアミンアレルギーによって発生した「かゆみ」や「腫れ」の症状を一時的に和らげる目的で、医師から処方されることもあります。
しかしここが大切なポイントです。
アレグラは“ジアミンアレルギー専用”の薬ではありません
ジアミンアレルギーそのものを治す薬ではないため、症状が一時的に落ち着いても、アレルギーの根本的な体質は変わりません。
この状態で再びジアミン入りのカラー剤を使えば、より強いアレルギー反応を起こす可能性があります。
症状が出たらどうする?美容師からのアドバイス
1. すぐに皮膚科またはアレルギー科を受診
「市販薬で何とかなるかも」と我慢せず、専門の医療機関を受診してください。医師によっては以下のような薬が処方されます。
- 抗ヒスタミン薬:レボセチリジン(ザイザル)、ビラスチン(ビラノア)、フェキソフェナジン(アレグラ)など
- ステロイド外用薬:強い炎症を抑える塗り薬
2. パッチテストを必ず実施
症状が出た方は、今後のカラー前に48時間以上のパッチテストを徹底してください。サロンでも協力可能です。
3. ノンジアミンカラーに切り替える
現在は、ジアミンを一切含まないヘアカラー剤が複数存在します。SafeBeauでは、お客様の髪質・希望色に合わせて以下のようなラインを取り揃えています。
- 明るめの白髪染め
- 寒色系カラーで透明感重視
- 自然なブラウン系で地毛になじませる
ゼロテク施術で頭皮を守る
薬剤が頭皮につかないように塗布する「ゼロテク」や「ゼロタッチ」といった技術も重要です。
- 頭皮に刺激を与えず、炎症や再発リスクを低減
- アレルギー体質の方でも、比較的安心してカラーができる
まとめ:アレグラを飲んだからといって安心ではない
アレグラは確かにアレルギー症状を緩和する薬ですが、ジアミンアレルギーを根本から治すものではありません。
自己判断で染めるのは危険であり、最悪の場合は命に関わることも。
まずは医療機関での受診を最優先に。そのうえで、美容師としては、
- ノンジアミンカラーへの切り替え
- ゼロテクでの安全な施術
- カウンセリング重視の提案
といった形で、お客様の「染めたい気持ち」を支えていきます。
もし、少しでも不安や迷いがある方は、どうぞSafeBeauまでご相談ください。あなたにとって最も安心できる方法を、一緒に考えましょう。
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