- 頭皮に負担のかからない白髪染めはどのようなものがあるのでしょうか?
- 今後、白髪染めを長く続けていくことできるのでしょうか?
- 白髪染めをすることで抜け毛や薄毛になると聞いて不安です。
このようなお悩みを解消できる記事をご用意いたしました。
結論から言えば頭皮に負担をかけない白髪染めは『ヘナ』がベストです。しかし万能ではありません。
人によってはアルカリカラーを使用する選択が必要な場合があります。
実際にTorarで行なっている頭皮に負担をかけないアルカリカラーの工夫も公開していきます。
この記事を読み終えることで頭皮に負担をかけない白髪染めとの付き合い方を理解することができ、実行することで長く白髪染めを続けていても健康な髪と頭皮を守ることができます。
白髪染めについて不安を感じている方はぜひご一読ください。
目次 [表示]
なぜ頭皮に優しい白髪染めが必要なのか?
ここ最近では人生100年時代という言葉をよく聞くようになりました。
実際に国からも長く生きることに備えてお金や生活を安定させましょうという話もありました。
長く生きるということは準備と計画性が重要です。
そしてそれは『ヘアカラー』も例外ではありません。100年生きることを考えるのであれば少なくとも20歳〜90歳までの間を目安に続けることを考えなくてはいけません。
さぁ、ここで1つ質問です。
今のままのペースで白髪染めを続けていて30年後の頭皮は健康ですか?
もし不安を感じているようであればこれをきっかけに白髪染めを見直して見るべきかもしれません。
白髪染めは頭皮を老化させる
白髪染めを続けることで頭皮は老化していきます。
頭皮の老化が進む原因は『酸化』にあると言われております。
白髪染めは髪を明るくする際と白髪を染める際の2つの工程で酸化を必要とします。
この時に頭皮も同時に酸化されていると言われておりそれが頭皮の老化につながります。
のちに解説をしていきますが白髪染め後は酸化剤を頭皮に残さないことと抗酸化ケア(酸化を止めること)の対策は必須となります。
白髪染めは頭皮の機能を低下させる
白髪染めを行うことで老化現象が進むと頭皮の機能は低下していきます。
頭皮の機能が低下すれば様々な悪影響が起こります。
髪質の低下
頭皮の機能が落ちてしまうと髪質も悪くなっていきます。
例えば年齢を重ねていくうちに『くせ毛』になることや『切れ毛』などが多くなるような加齢毛は無理な白髪染めが1つの原因であると考えられます。
頭皮のバリア機能の低下
頭皮にはもともとバリア機能が存在します。
これは頭皮の適切な水分量を守り、白髪染めや紫外線などの外側からの刺激から頭皮を守る効果があります。
しかし頭皮の機能が弱って来るとこのバリア機能も弱まります。そうなれば頭皮が乾燥し刺激から身を守ることもできなくなります。
その状態で白髪染めを繰り返すことで頭皮の老化は一気に深刻化していきます。
白髪染めをすることで白髪や抜け毛は増える
頭皮の機能が低下が進むと白髪や抜け毛などの目に見える老化現象を感じていきます。
まずい!なんとかしないと・・・。
この時に思い立っても改善するには多くの時間が必要になります。
そうならない為にも健康な頭皮を維持する為に今のうちから頭皮に負担をかけないような白髪染めとの付き合い方が重要になります。
白髪染めが引き起こす健康的な悪影響

白髪染めは健康的な悪影響を引き起こす原因となることも確認されています。
最近では『※ジアミンアレルギー』など白髪染めによるかぶれがメディアでも取り上げられるようになり一般の方でも認知が進んできているように思います。
白髪染めを行うことでこのような健康被害に合わない為にも症状を正しく理解し異常があった際にはすぐに対応ができるように準備をしておく必要があります。
ジアミンアレルギーのサインを見落とし、継続して白髪染めを続けた場合に症状は徐々に強まり最悪の場合は呼吸困難を引き起こしたり数週間にわたり顔が腫れてしまうなどの被害も出ています。
※ジアミンアレルギーとはヘアカラー剤に含まれるジアミンという成分が原因で引き起こるアレルギーのこと
白髪染めをすると『しみる』という現象
白髪染めを塗った直後〜待ち時間にピリピリ・チクチクというような刺激を感じる場合は白髪染めに対する頭皮からの拒否反応の始まりです。
白髪染めと皮膚が触れ合うことで刺激が起こります。白髪染めには刺激を感じることがつきものと考えられがちですが刺激を感じないことが普通です。
この状態ではジアミンアレルギーではありませんがアレルギー発症の前段階であると考えられています。
白髪染めをすると『かぶれる』という現象
白髪染めを終えてから数時間後〜2日以内に引き起こる かぶれや激しいかゆみはジアミンアレルギーが原因で引き起こります。
これは白髪染めの中に含まれるジアミンという成分に対する過剰反応を引き起こしている状態です。
残念ながら1度症状が引き起こると2度とジアミンを含む白髪染めは使用ができなくなります。
一部情報なの中では『頭皮につけなければ大丈夫』、『年数が空いていれば治る』という情報もありますがこれらは誤報です。
基本的にはジアミンの成分が近くにあるだけでも反応は引き起こるので美容院で染める際は器具やタオル、クロスに至るまで最大限の注意が必要です。
パッチテストを行うことで刺激の有無を把握できる
ここまで解説すると白髪染めをすることが怖くなる方もいらっしゃいます。
また以前かぶれのような症状が出ていた場合に不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
そのような方はパッチテストという白髪染めに対するアレルギーの有無を事前に判断する方法もあります。
パッチテストは主に病院と美容院で行うことができます。

白髪染めの種類と特徴

幅広く一般的に知られている白髪染めはアルカリカラーですが他にも多くの種類があります。
これらをお客様毎の髪質や仕上がりのイメージに合わせて使用していきます。
またアレルギーの有無や頭皮の状態などを考慮しながらより安全に染めることができるように提案しております。
わかりやすいように各白髪染めの特徴を表にまとめてみました。
ジアミンの有無 | 明るさ | 安全性 | 染まり | 色持ち | |
アルカリカラー | ジアミン配合 | 明るくなる | × | ◎ | ◎ |
低ジアミンカラー | △ | ○ | ○ | ||
ノンジアミンカラー | ジアミン未配合 | △ | ○ | △ | |
ヘアマニキュア | 明るくできない | ○ | △ | × | |
カラートリートメント | ○ | △ | × | ||
ヘナ | ◎ | △ | ○ |
順番に詳しく解説をしていきます。
アルカリカラー
一般的に広く知られているカラー剤です。日本で使用されているヘアカラーの8割以上はこのアルカリカラーが使用されています。
ジアミン・過酸化水素水・アルカリ剤など薬剤のパワーが最大限に設定されていることから白髪への染まりや色持ちは良好です。
ただし、その分安全性は劣ってしまいます。ジアミンを含む量も非常に多く設定されているので長く使い続けることは困難なカラー剤であるとも考えられます。
低ジアミンカラー
アルカリカラーをベースに必要最低限に薬剤のパワーが設定されているカラーです。
アルカリカラーには劣りますがジアミンを配合していることから白髪への染まりや色持ちには問題ありません。
1〜2ヶ月以内の短期間で白髪染めを繰り返される方には負担も少なく安心して使用することができます。
ただし長期的に使用することを考えると少なからず負担はかかることが考えられます。
ノンジアミンカラー
アルカリカラーからジアミンの成分を取り除いたものがノンジアミンカラーです。
ジアミンを使用していないのでアレルギーに悩む方でも使用することができます。
過酸化水素水・アルカリ剤などの薬剤のパワーは高く設定されていることから白髪をしっかりと染めることは可能です。
ただし安全性は劣ってしまうので短い期間で繰り返し使用される場合はカラートリートメントなどを組み合わせて薬剤のパワーをコントロールする必要があります。
ヘアマニキュア
髪の毛の表面をコーティングするように染めるカラー剤です。
白髪を染めることはできますが明るくすることはできません。
ヘアマニキュアは肌への染着性強いので地肌から離して染めなければいけません。
安全性は高いものの色持ちが極端に悪いので頻繁に染める必要があります。
カラートリートメント
ヘアマニキュアとほぼ同じような染まり方をします。
異なる点は地肌からしっかりと染めることができます。そのため色持ちはカラートリートメントの方が多少良くなります。
またアルカリカラーやノンジアミンカラーと組み合わせて染めることができるので薬剤のパワーのコントロールなどにも使用が可能です。
ヘナ
ヘナは唯一の植物成分で構成されており安全性は非常に高いものになります。
ジアミンを使用しているカラー剤と比較すると白髪への染まりが劣るものの2回に分けて染めることでしっかりと染めることも可能です。
デメリットに時間が長くかかるということがありますが、長期的に長く続けることを考えても負担がなく使用していくことができます。
オーガニックカラーは?
オーガニックカラーは聞こえがいいことから人気が集まるカラー剤ですが、実はアルカリカラーで構成されているものがほとんどです。
アルカリカラーにオーガニック成分が配合されたところで優しくなる訳でも負担が少なくなる訳でもありません。
肌の弱い方やアレルギーに悩む方がオーガニックカラーの使用を好む傾向にありますが、解決することはありません。
頭皮に優しい白髪染めはこれを選んで

頭皮にもっとも優しい白髪染めは『ヘナ』であると考えています。
その理由は悪い影響を引き起こす可能性のある次の3つの化学成分を使用していないことにあります。
- ジアミン
- 過酸化水素水
- アルカリ剤
これらを使用せずに白髪をしっかりと染めることができる点がヘナの最大の魅力です。
ジアミンを使用していないということ
ジアミンを使用していないということは長期的に続けていく中でアレルギーを発症するリスクがないということが言えます。
ジアミンアレルギーは接触を繰り返すごとに発症するリスクが高くなてってしまうので、早いタイミングでヘナに切り替えることは効果的であると言えます。
またジアミンは毒性が強く体への健康被害を問題視する意見もありますが、それを気にすることなく髪を染めることができます。
過酸化水素水を使用していないということ
過酸化水素水は酸化作用が強い薬剤で頭皮の老化に大きく影響していきます。
長く使用し続けることで頭皮は老化し機能が落ちていきます。やがては抜け毛や髪質の低下などの症状を引き起こすと言われております。
頭皮を若々しく保ち白髪染めを長期的に続けていくためにも過酸化水素水を使用しないということは非常に重要となります。
過酸化水素水を使用していない白髪染めはヘナ・ヘアマニキュア・カラートリートメントの3つのみです。
アルカリ剤を使用していないということ
アルカリ剤は髪のダメージにつながります。白髪染めをして髪が痛むという原因はアルカリ剤が大きく影響しています。
アルカリ剤によるダメージは根元のボリューム低下も引き起こします。
特に1ヶ月に2回以上染めている方は要注意です。根元のダメージになるのでリタッチカラーであっても影響が起こります。
ヘナで根元の立ち上がりが出るのはアルカリ剤によるダメージを抑えることができ根元部分を健康な状態で維持できることにあります。
結論はヘナがベストな選択
これらのことから判断して白髪染めはヘナで行うことがベストな選択だと考えております。
アルカリカラーでの白髪染めをやめてヘナに切り替えることで次のような変化が生まれます。
- 刺激を感じることがなくなる(1回目のヘナ)
- 髪の毛に立ち上がりが生まれる(2〜3ヶ月)
- 頭皮の質が変わることの実感(半年)
- 髪質が変わることの実感(半年〜1年)
1年も継続するとこれらの全てを感じることができます。
もし今の白髪染めに満足していない方や今後白髪染めを継続をしていくことに不安を感じている方はヘナへの移行がおすすめです。
アルカリカラーで白髪染めをする選択も必要

ヘナが優秀ということはお分りいただけたと思います。しかしヘナは万能ではありません。
白髪の量と黒髪の量が半分程度の割合以上でなければヘナで染めると自然に見せることができません。
理由は黒髪を明るくすることができないためです。つまり黒髪の多い方で全体を均等に染めたいという方はヘナではなくアルカリカラーを使用しなくてはいけません。
ここではアルカリカラーとうまく付き合っていく方法を解説していきます。
重要なポイントは3つです。
- 前処理と前処理と後処理を行う
- 頭皮につけずに塗る
- 薬剤の濃度をコントロールする
順番に解説をしていきます。
頭皮への『前・後処理』は必須
髪の毛への処理というものは実践しているお店は多くあります。しかし頭皮への処理を行うお店はほとんどありません。
アルカリカラーを使用するのであれば頭皮への処理は必須であると考えます。
行うことと行わないことを比較すると頭皮の健康状態の維持は大きく差が生まれます。
頭皮への前処理とは?
具体的にはアルカリカラーを使用する前に頭皮を保護する役割があります。
天然のオイルで事前に保護をすることでアルカリカラーから受けるダメージを大きく減らすことができます。
頭皮への後処理とは?
アルカリカラー後にできる後処理は2つあります。
1つ目は使用した酸化剤を無効化することです。主に過酸化水素水を除去することですが、後処理をしないと2週間は頭皮に残り続けると言われています。
できるだけ早い段階で無効化すること頭皮ケアの第一歩です。
自宅で残留薬剤の除去ができるシャンプーとトリートメントもご用意しております。
2つ目は酸化した頭皮の抗酸化を行うことです。アルカリカラーを使用すれば頭皮が酸化することはさけられません。
重要なことは酸化した頭皮に抗酸化ケアを行うことです。アルカリカラー直後に天然のオイルを使用して抗酸化することは頭皮の老化防止に1番有効です。
頭皮につけない塗り方
アルカリカラーを使用する上で最も重要で最も技術に差が生まれるのは薬剤の塗り方です。
頭皮からべったりと塗るのか頭皮から限りなくギリギリの位置で塗るのかは頭皮へのダメージに大きく関係します。
頭皮からギリギリの位置で塗るテクニックを『ゼロテク』と呼びますが離しすぎると白髪の染まりが悪くなりますし、つけすぎると頭皮に負担がかかります。
薬剤コントロール
薬剤のパワーは決められているもので行うことが一般的です。しかし多くの薬剤はオーバースペックであると考えております。
例えば1ヶ月に1度のペースで白髪染めを行う方と半年に1度のペースで白髪染めを行う方とでは薬剤の濃度は分けられるべきだと思います。
また髪質によっても必要な薬剤のパワーは異なります。
実際にTorarではお客様毎にジアミン量・過酸化水素水濃度・アルカリ量をそれぞれコントロールして使用しています。アルカリカラーを単品で使用することはほとんどありません。
例えばアルカリカラーを単品で使用した場合とアルカリカラーをコントロールした場合のダメージの推移をまとめました。
濃度 | 1回あたりの
ダメージ |
1年間での
ダメージ |
10年間での
ダメージ |
|
アルカリカラー |
100% | 10 | 100 | 1000 |
コントロールした
アルカリカラー |
70% | 7 | 70 | 700 |
あくまでも過程の話ですが薬剤の濃度をコントロールするかしないかで10年蓄積すると大きな差が生まれます。
白髪染めは目の前の状況よりも長期的に見ることが重要です。
1回1回の積み重ねで負担をかけないためにも薬剤の濃度をコントロールして染めることは重要な要素だと考えております。
頭皮に負担なく白髪染めを続けるためにはどのくらいのペースで行うべき?

結論から言えば白髪染めを行うべき適切な期間は4週間以上の期間を開けることを推奨しております。
その理由は肌のターンオーバーのペースにあります。
ターンオーバーとは?
ターンオーバーとは、新しい細胞ができて、表皮の角質に成長し、それが一定の期間で剥がれ落ち、また新しい細胞ができてくるこのサイクルをターンオーバーと言います。人によって違いますが、若い人で28日と言われています。
白髪染めをすると頭皮の表面の皮膚がダメージを受けてしまいます。表面の皮膚は外側からの刺激から頭皮の内側を守る役割があります。
ダメージを受けている状態で白髪染めを行うと頭皮の内側の深い部分までダメージが進行し機能の低下が著しく起こります。
このダメージの回復までにかかる期間が28日間と言われているので少なくとも1ヶ月以上の期間を空けることが重要となります。
ただし年齢を重ねるとターンオーバーのペースが28日以上かかるとも言われているのであくまでも目安としてお考えください。
短期間で続けていく方法

そうは言っても様々な理由で1ヶ月以内で白髪を染めたいという方もいらっしゃいます。
そのような方の場合は負担のかからない白髪染めとの併用をご提案しております。
例えば3週間ペースでヘアカラーを行う場合、初回にアルカリカラーを行なった場合は3週間後に染める際はヘナやトリートメントカラーなどを使うことで頭皮への負担を軽減します。
この場合は3週間で染めていますが実質アルカリカラーに触れる機会は6週間のペースとなります。
自宅で行う白髪染めはこれを使って
基本的には自宅での白髪染めは推奨しておりません。基本的には安全に行うためにも美容院で行うようにしてください。
ただし人によっては短期間で染めたいという方もいらっしゃるので解説を行います。
ここで解説する自宅での白髪染めはあくまでも美容院で染めるまでの繋ぎとして使用することを想定しております。
自宅で使用するべき白髪染めはカラートリートメントかヘナの2択です。どちらも髪や肌への負担が少なく白髪をカバーすることができます。
1dayカラーという選択
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染めることが苦手な方には1dayカラーというアイテムもあります。
出かける前などにササっと塗ることで白髪部分を綺麗に隠してくれる効果があります。
ファンデーションタイプのものやブラシタイプのものなど形状は様々なので自分で使いやすいものを選んでみてください。
頭皮に優しい白髪染めは?染め方は?美容師歴10年の私が徹底解説 まとめ
- 長期間白髪染めを続けるためにも『染め方』を考えなければいけない
- 無理な白髪染めを続ければ『抜け毛・白髪の増加・アレルギーの発症』などのトラブルを招く
- 頭皮に優しいカラー剤はヘナである
- ただしヘナは万能ではないのでアルカリカラーを使用しなければいけない人もいる
- アルカリカラーを使用する場合は頭皮に負担をかけないように最大限の配慮が必要
頭皮の健康を守りながら長く白髪染めを続けるためには、この記事で解説したことを取り組めば間違いはありません。
特にアルカリカラーを使用せざるを得ない方の場合は染め方には最大限の配慮が必要です。
一番気をつけてほしいことは美容院で染めているからと言って安全ではないということです。
自分の健康な頭皮を守るためにはしっかりとした知識で施術が行える美容院で染めていくことをおすすめいたします。