ヘナで染めると髪が酷く軋みます。
ネットで調べるとヘナショックという症状であることがわかりました。
ヘナは気に入っているので続けたいのですが、ひどい軋みには耐えられません。
ヘナはメリットが多いカラー剤ですが、手触りの低下は気にされている方が多いことは事実です。
ただその間の期間に扱いにくいと感じられている方も多くいらっしゃり、ヘナの離脱に大きく関係している課題でもあると思います。
そんなヘナショックですが実は回避する方法もあります。
実際にSafeBeauではヘナショックは起こさずにお仕上げさせていただいており、ご来店時よりもサラッとした質感でお過ごしいただくことができております。
今回はヘナショックが起こる原因から回避方法までを詳しく解説していきます。
目次
【ヘナショックはいつまで続く?】なぜ起こる?
ヘナショックとはヘナを行った後に手触りが悪化することを言います。
髪の毛が軋むことやゴワつくような状態になります。
通常カラーで起こるダメージとは違いますが、髪質によっては通常カラー後の質感よりも『痛んだ』という実感を強く感じられる方もいらっしゃいます。
実際には痛んでいるのではなく、ヘナの効果で髪の毛が強く引き締まっている状態にあります。
ヘナショックは強く引き締まっている状態
上の図は髪の毛とカラーに関わるpH(ペーハー)というものを表しています。
あるシャンプーのCMでお馴染みのキャッチコピーでもある『髪の毛は素肌と同じ弱酸性』にもあるように髪の毛は弱酸性の位置にいることが居心地の良い状態にあります。(黄色の枠)
一般的なヘアカラーを行うとアルカリ性(青矢印)に傾きダメージが発生します。
対してヘナを行うと酸性(赤矢印)に傾き強く引き締まる状態になります。この状態は収斂(しゅうれん)と呼ばれます。
髪の毛は強く引き締まると一時的に軋みやゴワつきを発生させます。この状態がヘナショックと呼ばれるものです。
ヘナショックで髪の毛は痛むの?
ヘナショックで髪の毛は痛んでいるのか?と聞かれるとダメージは0ではないと考えています。
表に表しているように髪の毛は弱酸性の位置が一番居心地がいい状態にあります。
通常のカラーは青矢印方向のアルカリ性に移行させる作用がありダメージがあると言われています。
ダメージはアルカリ性に傾くことで起こるのではなく弱酸性の位置からズレることで起こると言われています。
そのためヘナであっても酸性に傾けば髪の毛にはストレスがかかり多少のダメージは発生します。
また軋みやゴワつきにより扱いにくくなることで、ブラッシング時など物理的なダメージが発生します。
これらのことからSafeBeauではヘナショックは起こさないことが理想的だと考えております。
【ヘナショックはいつまで続く?】SafeBeauで取り組む回避する
ヘナショックの具体的な回避方法は2点あります。
- 不要な全体染めは避けてリタッチ(根本染め)を基本とする
- pHコントロールを行う
順番に解説をしていきます。
不要な全体染めは避けてリタッチ(根本染め)を基本とする
これは全てのヘアカラーに共通して言えることですが、必要がないのであればリタッチカラーのみでOKだと思っています。
ヘナの場合は全体を染めることで髪の強度が増してトリートメント効果があるとされています。
確かに、その考え方は正しいです。しかしトリートメント効果を期待するのであればトリートメントを行えばいいです。
ヘナショックというリスクを抱えてトリートメント効果を期待するのであれば、疏水作用を持つ補強トリートメントで代用すれば近い効果を得ることができます。
pHコントロールを行う
pHコントロールとは弱酸性の位置から髪の状態をズラした後は元の場所に戻しましょうという考え方です。
アルカリカラーであれば染めた後に『酸』を使って髪の毛を弱酸性の位置まで戻していきます。
これは後処理と呼ばれるケアの方法で多くのメーカー様から推奨されています。
ただヘナには後処理の概念はありません。
ヘナで染めた時に酸性に傾いているのであれば『アルカリ』を使用して弱酸性に戻すケアが必要だとSafeBeauでは考えております。
SafeBeauでは独自にpopolia Pro Alというアルカリトリートメントを製作し、ヘナの後処理として導入をしております。
これを行うことでヘナショックはその場で解消され、帰宅後から髪の軋みやゴワつきを感じることはありません。
\\SafeBeauのヘナ染めってどんなものなの?//
【ヘナショックはいつまで続く?】ヘナをどのように捉えるかで視点が変わる
ただし、この考え方には美容師側からもお客様側からも賛否が分かれると思っています。
その理由はヘナに対する考え方の差があることにあります。
ヘナ=天然のものである
ヘナ=天然のものと考えている方は化学的な成分が含まれているものは使用を控える傾向にあります。
こだわっているお店ではシャンプーやトリートメントもせずにお湯で流して仕上げるという取り組みをしています。
これも正解です。
お客さまが満足されているのであれば何の問題もないと思います。
ヘナ=ノンジアミンカラーの一種である
SafeBeauでは天然のカラー剤というよりノンジアミンカラーの中の1つであると考えています。
ジアミンアレルギーの方にできる1つの方法がヘナであるので選択肢にあるだけで天然の薬剤だから選んでいる訳ではありません。
そのため施術後にお客さまがストレスを感じるのであれば、ヘアケアを駆使して扱いやすく仕上げたいと考えます。
もちろん髪の毛にとってのストレス緩和にも繋がると思っています。
ヘナという素晴らしい薬剤を気に入っているのにも関わらず、
ヘナショックが嫌でヘナをやめる選択をするのでれば
改善して継続していただけた方がお客さまにとっては有益です。
だからこそ防げるヘナショックは回避することが正しい選択だとSafeBeauでは結論付けて取り組んでおります。
【ヘナショックはいつまで続く?】ヘナで染めたお客様の実例
実際にSafeBeauでジアミンアレルギーに悩まれているお客様がヘナを行った実例をいくつかご紹介していきます。[/chat]
ケース:1 ヘナを使用して白髪を黒に近い色で染めた実例です。
ヘナでも通常のカラーの仕上がりに近いに白髪染めを行うことは可能です。
ケース:2 ヘナで白髪をしっかりと染める実例です。
ヘナとインディゴを活用して2度染めをうまく使うことで白髪をしっかりと染めることができます。
ケース:3 白髪が部分的に集中している方の実例です。
ヘナで染めることでおしゃれなハイライトのような仕上がりを作ることができます。
このようにヘナであっても通常のカラーに近い仕上がりを実現することは十分に可能です。
染めることを諦める必要はありません。
ヘナをうまく活用してヘアカラーを行うことで髪の毛と頭皮の健康を保ったまま、白髪染めを行うことができます。
【ヘナショックはいつまで続く?】発生の原因と回避する方法を解説 まとめ
最後にこの記事の要点をまとめます。
- ヘナショックはヘナの効果で髪の毛が酸性に傾き強く引き締まることで起こる。
- ヘナショックにより髪にストレスがかかる。また物理的ダメージが起こることも。
- ヘナショックはリタッチとアルカリケアで解消することができる
ヘナという薬剤に対しては非常に多くの考え方を持たれています。
カラー剤として考えるのか、天然の素材として考えるのかによっても付き合い方は変わってきます。
どんなことに期待をして、どんな効果を得たいのかに合わせて施術のプロセスも考えてみてください。
ジアミンアレルギーになり、染められなくなってしまった方や
ノンジアミンカラー で染めているけれど思い通りにならないと
お悩みの方は是非1度ご相談ください。