ノンジアミンカラー/ジアミンアレルギー解説

【白髪ぼかしで刺激やかぶれ症状】これはジアミンアレルギーですか?

お客様
お客様
ジアミンアレルギーについて 白髪が多いので2週〜3週間ぐらいでセルフで白髪染めを10年ぐらいしていたのですが 今流行りの白髪ぼかしをしてもらうと思い美容院に行ったのですか、初めてあじわう頭皮の痛み、家に帰って見ると頭皮はベトベトして汁が出てるし髪の毛はその汁でカチカチになっているし、 次の日は耳の後ろぐらいにグリグリが出来て居ました。 その後三ヶ月染めていないんですが、もうカラーはしない方がいいのですか? 家で市販の白髪染めやブリーチでは一回もそのような事はなかったです。
美容師
美容師
原因はブリーチによるアレルギーか接触性皮膚炎、ヘアカラーによるアレルギーなどが 考えられます。今後使用する薬剤に関してはパッチテストで反応の有無を見てから実施しておくと安心です。

白髪が気になり、自宅での白髪染めを長年続けていた方にとって、最近話題の白髪ぼかしは新たな選択肢として魅力的に映るかもしれません。

しかし、初めての施術で頭皮の痛みや炎症、さらには耳の後ろに腫れ物ができるといったトラブルが発生した場合、その原因や今後のヘアカラーの選択に不安を感じるのは当然のことです。

この記事では、白髪ぼかしやブリーチを含むヘアカラー施術で起こりうるアレルギー反応や接触性皮膚炎について詳しく解説します。

特に、ブリーチ剤やジアミンカラーといった成分が引き起こす可能性のある症状に焦点を当て、今後のヘアカラー選択に役立つ情報を提供します。

 

また、問題を避けるためのパッチテストの重要性や、アレルギー反応が見られた場合の対応策についても触れ、安心してヘアケアを続けるためのヒントをお伝えします。

 

白髪染めを通じて日々の美しさを保ちたいと考えるすべての方にとって、安全で自分に合った施術を選ぶことは非常に重要です。

もしもアレルギーやトラブルが起こった場合でも、適切な対処を行えば、ヘアカラーを諦める必要はありません。

 

自分の体質や髪の状態に合わせた選択をするための第一歩として、本記事をぜひお役立てください。

目次

白髪ぼかしとは?

白髪ぼかしとは、白髪を完全に染めずに、自然に目立たなくさせる技術や方法のことをいいます。

最近は、白髪を染めても白髪が伸びてきたときの「境目」が気にりにくく、自然な仕上になると言われており人気があるようです。

 

通常は白髪染めの薬剤を使って白髪を染めていきますが、

白髪ぼかしはブリーチやハイライトで脱色をしてから、色を染めるというプロセスで行われます。

 

脱白髪染めや白髪を活かしたグレイヘアなどと表現をされていることもございます。

白髪ぼかしによるアレルギーの可能性

本題に移ります。

今回のご相談者様は白髪ぼかしにより

  • 頭皮の痛み
  • ベトベトした汁が出る
  • 耳の後ろにでき物ができた

という症状を体感されています。

 

施術のプロセスとしては

ブリーチを使用した全体カラー

ジアミンカラーを使用した全体カラー

というように2回に分けて染められていたそうです。

 

今回考えられる原因としては

  1. ブリーチによるアレルギー/接触性皮膚炎
  2. ヘアカラーによるアレルギー/接触性皮膚炎

が挙げられます。

ブリーチによる接触性皮膚炎

考えられる原因の1つ目はブリーチ剤とジアミンカラーによる接触性皮膚炎です。

ブリーチをされている際に初めてあじあう頭皮の痛みに関しては接触性皮膚炎の疑いが強いと思います。

 

接触性皮膚炎は染めている最中から待ち時間など早いタイミングで反応が起こることが特徴です。

ジアミンカラーによるアレルギー反応

考えられる原因の2つ目はヘアカラー剤に含まれる『ジアミン』という成分が原因で起こるアレルギー性皮膚炎です。

 

アレルギー性皮膚炎は遅れて反応が起こる事が特徴で、帰宅後や翌日に見られる反応はアレルギーの症状であることが疑われます。

ブリーチによるアレルギー反応

考えられる原因の3つ目はブリーチ剤に含まれる『過硫酸塩』という成分が原因で起こるアレルギー性皮膚炎です。

ヘアカラーのアレルギーというとジアミンが有名ですが、ブリーチの成分である過硫酸塩からのアレルギー反応も確認されております。

 

こちらもジアミンによるアレルギー反応と同様に遅れて反応が引き起こります。

今後使用する薬剤はパッチテストを実施してから

これらのように反応が起こる原因は様々あり、ヒアリングだけでは特定する事ができません。

反応が引き起こった成分の特定をするためにも、次回染める際には1度パッチテストを行うことをお勧めします。

 

パッチテストは腕の内側に薬剤を塗布し、48時間かけて反応の有無を確認していきます。

パッチテストの詳細は下記記事にて詳しくまとめておりますので合わせてご参照ください。

【パッチテスト】ジアミンアレルギーを検査することができるたった1つの方法
【パッチテスト】ジアミンアレルギーを検査することができるたった1つの方法ヘアカラーに含まれるジアミンによって発症すると言われているのがジアミンアレルギーです。ジアミンアレルギーは普段ヘアカラーを行なっている方...

少し手間はかかりますが、反応の有無を確認してからヘアカラーを実施しておくことでトラブルがなく染めることができます。

アレルギーが出ている場合にはノンジアミンカラーへの切り替えを

【ジアミンアレルギーでも明るくしたい】実例を交えて解説します

万が一、パッチテストの結果でアレルギー反応が見られる場合には該当の薬剤は使用することができません。

 

ブリーチに含まれる過硫酸塩によるアレルギーが疑われる場合には代替えの薬剤はありません。

今後はブリーチは使用せずに使用することができる染め方に切り替えていく必要があります。

 

白髪染めに含まれるジアミン によるアレルギーが疑われる場合にはノンジアミンカラーに切り替えていくことができます。

髪質や白髪の量、イメージしてる髪色に合わせて薬剤を選択していきましょう。

 

またブリーチもしくは白髪染めによる接触性皮膚炎が疑われる場合には、薬剤の染め方の見直しや頭皮の保護対策を行うことで染めることができる可能性が高いです。

 

詳しくは下記記事にて解説をしております。

【肌が弱い方でも染められる】頭皮に優しい白髪染めを美容師が解説
【肌が弱い方でも染められる】頭皮に優しい白髪染めを美容師が解説こんにちは。 埼玉県さいたま市にてジアミンアレルギーの方へのヘアカラーを専門に施術をしている美容室『Safe Beau』で...

【白髪ぼかしで刺激やかぶれ症状】これはジアミンアレルギーですか?まとめ

白髪ぼかしやその他のヘアカラー施術に伴うトラブルは、成分や薬剤の特性によるものが多く、その対処法を知ることが安全なヘアカラー生活への鍵となります。

この記事で取り上げたように、ブリーチに含まれる過硫酸塩や白髪染めに含まれるジアミンは、アレルギーや接触性皮膚炎を引き起こす可能性があります。

そのため、事前のパッチテストは、施術後のトラブルを未然に防ぐための重要なステップです。

パッチテストの結果、アレルギー反応が確認された場合でも、ノンジアミンカラーなど代替薬剤を選択することで対応可能な場合があります。

また、接触性皮膚炎が原因の場合には、薬剤の使用方法や頭皮保護の工夫によって問題を軽減できることもあります。

特に、アレルギーや炎症が発生した際は、無理に染め続けるのではなく、一度専門家に相談することが最善策です。

 

ヘアカラーは、美しい髪を保つための重要な手段ですが、それが健康や安全を損なうものであってはなりません。

体質に合った方法で白髪をケアし、自分らしいスタイルを維持するためにも、適切な情報と美容師さんからのアドバイスを参考にしてみてください。

 

お悩みの方は是非ご相談ください。