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【ジアミンアレルギーと空気】隣の人がヘアカラーしていても大丈夫?美容師が徹底解説!

はじめに|「空気でうつるの?」という不安、よくわかります ジアミンアレルギーを発症した方がよく抱える不安のひとつに、 「隣の席の人がヘアカラーしていたら、自分も反応してしまうのでは…?」 という心配があります。 アレルギー反応はとてもつらいもの。ましてや「自分が染めていないのに、空気中に漂ったジアミンで反応したらどうしよう」と感じるのも無理はありません。 結論からお伝えすると、 空気中にジアミンが漂って、それが原因でアレルギー症状が出ることは、基本的にありません。 ただし、「体調不良」や「別の刺激」によって不快に感じるケースはあるため、完全に油断していいわけでもありません。 本記事では、 ジアミンアレルギーと空気中の関係 実際に考えられるリスクとその対策 美容院で施術を受ける際の注意点 について、美容師の視点でわかりやすく解説します。 ジアミンアレルギーは「空気感染」では発症しない まず前提として、ジアミンアレルギーはウイルスや細菌のような「空気感染」はしません。 ジアミンアレルギーは、ヘアカラー剤に含まれるパラフェニレンジアミン(PPD)などの化学成分が、皮膚に直接触れることで発症するアレルギー反応です。主な症状には、 頭皮の赤み・かゆみ 生え際や耳の腫れ 顔全体のむくみ ひどい場合は水ぶくれや呼吸困難 などがあります。 つまり、「ジアミンが空気中にあるだけ」で症状が出ることは通常ありません。 ただし、次にご紹介するような「間接的な刺激」によって、体調不良や不快感を引き起こすことがあります。 注意① 揮発成分による体調不良には気をつけて ジアミンではなくても、ヘアカラーに含まれる過酸化水素水やアルカリ剤が空気中に揮発し、それを吸い込むことで、 のどのイガイガ 頭痛や吐き気 目の違和感 といった「体調不良」が起こるケースがあります。 また、これは縮毛矯正やパーマなどでも同様で、強い薬剤が揮発することによって不快に感じる方もいます。 ▼対策 以下のような対策を取ることで、リスクは大きく減らせます。 換気をしっかりしている美容室を選ぶ 窓やドアが開けられる施術スペースを希望する 不安な方はマスク着用+貸切予約も検討 特に貸切対応が可能な美容室なら、他のお客様の施術を気にせず、安心して過ごせます。 注意② 器具やタオルの「間接接触」に注意 「空気中のジアミン」は問題なくても、意外と見落としがちなのが器具やクロス、タオルなどの共用による間接接触です。 たとえば前のお客様がジアミンカラーをしていて、同じクロスやシャンプークロスを使い回した場合、そこに微量な薬剤成分が残っていて、肌に触れてアレルギー反応が出る可能性があります。 ▼対策 使用するクロス・タオルを明確に使い分けている美容室を選ぶ ジアミンアレルギーがあることを、事前に必ず伝える できれば「ノンジアミン対応専門」の美容室を選ぶ 美容室によっては「アレルギー体質の方専用に道具を分けている」「器具消毒・クロス交換を徹底している」といった対応をしているところもあります。 美容室で安心して施術を受けるために ジアミンアレルギーでも、以下のような工夫をすれば、安全に施術を受けることが可能です。 ノンジアミンカラー(ジアミン不使用のカラー剤)を使う 頭皮に薬剤をつけない「ゼロテク塗布」をお願いする パッチテストを事前に行う 換気・消毒が徹底されている美容室を選ぶ 不安がある場合は「施術なしのカウンセリング予約」を活用する まとめ|空気中のジアミンは基本的に心配不要。でも「環境」と「接触」には注意して 「ジアミンアレルギー 空気」で不安を感じてこの記事にたどり着いたあなたへ、もう一度お伝えします。 空気中に漂うジアミンでアレルギー反応が出ることは、基本的にありません。 ただし、揮発成分による不調や、器具などの接触による反応には注意が必要です。 少しの工夫と事前の対策で、ジアミンアレルギーの方でも安全に美容室で施術を受けることが可能です。 心配なことがあれば、遠慮なく美容師に相談してくださいね。

美容師
美容師
「私、ジアミンアレルギーなんです…」

そう打ち明けてくださるお客様の多くが、次にこうおっしゃいます。

「もし隣の席の人がヘアカラーしてたら、空気中に成分が飛んで、自分にもアレルギー症状が出てしまうんじゃないか…って心配なんです」

ヘアカラーでアレルギー反応を起こした経験がある方にとって、これはとても現実的で切実な不安だと思います。

実際に、「自分は染めていないのに、空気中に漂った薬剤のせいで症状が出たらどうしよう」そんな思いで、美容室に行くことすら怖くなってしまう方もいらっしゃいます。

では本当に、空気中の成分でアレルギー反応が起きるのでしょうか?

この記事では、美容師の視点から「ジアミンアレルギーと空気の関係」について、わかりやすく、そしてやさしく解説します。

動画でも解説をしております

ジアミンアレルギーについて症状や原因、治療法をまとめた保存版ガイドはこちらをご覧ください。
👉 ジアミンアレルギー完全ガイド


目次

空気中にジアミンがあっても反応は起こらない──それが基本です

まず結論からお伝えすると、

美容師
美容師
ジアミンアレルギーは、空気感染のように“吸い込んで”発症することは基本的にありません。

ジアミンアレルギーとは、主にパラフェニレンジアミン(PPD)などの化学染料が皮膚に触れることで起きる、いわば「接触性アレルギー」です。

たとえば、カラー剤が頭皮に付着したり、生え際に残ったりすることで、

  • 赤み

  • かゆみ

  • 腫れ

  • 水ぶくれ

などの症状が現れます。

つまり、「自分の体にジアミンが触れない限りは、アレルギー反応は基本的に起こらない」というのが医学的な前提になります。

ですので、他のお客様が隣でジアミン入りのカラーをしていても、基本的には大丈夫。

これを聞いて、少し安心できましたか?

でも実は、“アレルギー”ではない形で、不快な体調不良を感じるケースもあるんです。


揮発した薬剤に反応して「なんとなく気分が悪くなる」ことはあります

「隣のカラー剤のニオイで、のどがイガイガした」
「ちょっと頭が痛くなった気がする」
「鼻の奥がつんとした」

そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?

これらは、**ジアミンではなく、カラー剤に含まれる他の成分が揮発し、それを吸い込んで起こる“刺激性の不快症状”**です。

代表的なのは、

  • 過酸化水素水(ブリーチや2剤に使用)

  • アルカリ剤(アンモニアなど)

また、ヘアカラーに限らず、パーマや縮毛矯正でも揮発成分が強く、空気中に広がることで不調を感じる方もいらっしゃいます。

アレルギーではないものの、これが続くと「美容室=つらい場所」になってしまうことも。

では、どう対策すればいい?

美容室での対策としては、以下が有効です。

  • 窓が開けられる施術スペースを選ぶ

  • 予約時に「薬剤に敏感」と伝えておく

  • マスクを着用する

  • 換気がしっかりされているサロンを選ぶ

  • 場合によっては貸切予約を検討する

「美容室なんて薬剤のニオイがして当然」と思われがちですが、最近はアレルギーや化学物質に敏感な方も増えていて、薬剤を使用しない空間づくりにこだわるサロンも増えています。


空気より怖いのは“共用のクロスやタオル”

実は、空気中のジアミンよりも**もっと気をつけたいのが「接触による間接的なアレルギー反応」**です。

たとえば──

・前のお客様に使ったクロスにジアミンカラーの成分が残っていて、
・そのクロスをそのまま自分の首に巻かれてしまったら…

肌に触れた部分に赤みが出たり、かゆみが起きたりすることもあります。

美容室では、タオルやケープ、シャンプー用クロスなど、多くの道具を使いまわしています。
その中でごく微量でもジアミンが残っていると、肌の弱い方はすぐに反応が出てしまうんです。

安心して施術を受けるためにできること

  • 「ジアミンアレルギーがある」と事前にしっかり伝える

  • ノンジアミンカラーを選ぶ

  • 器具を都度交換・洗濯している美容室を選ぶ

  • 肌に触れるものを持参できるなら、自分用クロスを使うのも◎

アレルギー対応に慣れている美容室なら、事前に伝えるだけで個別の配慮をしてくれますよ。


最後に|“不安なく、美容室に通える未来”のために

ジアミンアレルギーを抱えながら、美容室に通うのは決して簡単なことではありません。
でも、正しい知識と、事前のひと声があれば、不安はぐっと減らせます。

繰り返しますが、

  • 空気中のジアミンでアレルギーが起こることは基本的にありません。

  • でも、揮発成分や接触には少し注意が必要。

アレルギーだからと言って、おしゃれを諦めなくていいんです。
一人で不安を抱えず、信頼できる美容師に相談してみてくださいね。

あなたが安心して美容室に通えるように、私たちも全力でサポートしていきます。

動画でも解説をしております