髪の色を変える手段として、ヘアカラーとヘアマニキュアがありますが、それぞれ髪への影響や仕上がりに違いがあります。
ヘアカラーはキューティクルを開いて内部に染料を浸透させるため、その過程で髪にダメージが生じます。
対してヘアマニキュアはキューティクルの表面を染めるのでダメージが少なく済みます。
ただし、明るくできないことや頭皮から離して塗る必要があるなどいくつかの制約があることも事実です。
この記事では、ヘアカラーとヘアマニキュアの違いや、どのようなメカニズムで髪が傷むのかを解説します。
ダメージを抑えるつつ髪を美しく見せたい方にとって、どちらの選択肢が最適かを考える参考にしていただければと考えます
目次
【ヘアマニキュアを続けても痛まない?】ヘアカラーで髪はなぜ痛むの?
ヘアカラーは次のようなプロセスで染まります。
- カラー前の髪の毛のキューティクルは閉じている
- カラーの色を入れるためにキューティクルを開かせるここでヘアダメージが発生!
- 開いたキューティクルに色が入る
- 色が抜けないようにキューティクルが閉じる
キューティクルを開かせる際にはアルカリ剤という薬剤が作用し、髪のバランスがアルカリ方向に傾きます。
これが髪の毛が痛む仕組みとなります。
【ヘアマニキュアを続けても痛まない?】ヘアマニキュアは傷まないのか?ヘアカラーとの違いを考える
対してヘアマニキュアはキューティクルの表面に吸着し、色が染まります。
髪の中まで色素が浸透する必要がないのでキューティクルを開かせるアルカリ剤は必要ありません。
その点で考えればヘアカラー剤よりもヘアマニキュアで染めた方がダメージは少ないと言えます。
また表面に吸着して染まることでキューティクルが整いツヤが出やすいことや手触りが良くなるという特性を持っています。
これによりヘアマニキュアは痛みにくく髪が綺麗に見えると評価されています。
【ヘアマニキュアを続けても痛まない?】ヘアマニキュアのデメリットも知っておこう
では、ヘアマニキュアは全ての方にご提案ができるのか?と言われるとそうではございません。
むしろヘアマニキュアが使える方は限定されてしまいます。
- 白髪染めをされている方
- 黒髪よりも白髪の量が多い方
- 暗めの仕上がりでOKな方
またヘアマニキュアの最大の弱点は頭皮につけることができないということです。
その為、頭皮から少し離して塗る必要があります。
白髪染めをされている方で根元からしっかりと染めて欲しいという方は、ヘアマニキュアは不向きと言えます。
【ダメージケアにヘアマニキュアは有効?】ヘアマニキュアのホームカラーは有効か?
ヘアマニキュアのホームカラーについてですが、個人的な見解ではおすすめできません。
確かに通常のカラーを使うよりはダメージが少なく染めることができますが、操作性の難しさや美容室での併用には不向きと言えます。
- ヘアマニキュアで染めた髪は美容室で染めた時に明るくできない
- ヘアマニキュアで頭皮が着色してしまうと1週間近く色が落ちない
(顔や首なども同様です。) - 短期間で繰り返すと髪が硬くなる
上記のようにダメージリスクのみの観点で言えばメリットがありますが、その分 難易度が高く失敗するとリカバリーがしにくくあります。
また、暗くなりすぎてしまった。という場合でも明るくすることは絶対にできません。
ホームカラーの場合は安易にヘアマニキュアに手を出すよりも、カラートリートメントを選択した方が安全だと思います。
【ヘアマニキュアを続けても痛まない?】気をつけて欲しい事 まとめ
ヘアカラーとヘアマニキュアは、髪に色をつけるプロセスが違うため、髪への影響も大きく異なります。
ヘアカラーはキューティクルを開いて染料を内部に浸透させるため、髪が傷みやすくなりますが、しっかり色が定着し、明るさの調整も自由です。
一方、ヘアマニキュアは髪の表面に色をコーティングするだけなので、髪を傷めず、ツヤと肌触りが良くなる効果があります。
ただし根本から染めることができないため、根元の白髪をしっかりカバーしたい方には向かず、また色持ちが短いことも事実です。
ホームカラーでヘアマニキュアを使用する際は、操作の難しくムラになりやすい点に注意が必要です。
また、ヘアマニキュアで染めた髪は、美容室で後から明るいことが難しいため、注意してください。