もうカラーを行うことはできないのでしょうか??
実はこのようにノンジアミンカラーで染めた結果かゆくなるという相談は意外と多くいただきます。
ノンジアミンカラーでも100%安全とは言い切れません。
そのお客様毎の症状となぜ刺激を感じているのかを理解して染めていくことが重要です。
目次
ノンジアミンカラーで染めてジアミンアレルギー反応が出る原因
考えられる原因はいくつかあります。
- ジアミン入りのカラー剤を使用していた
- 器具を分けていなかった
- ジアミン以外の成分から刺激を感じた
そもそもノンジアミンカラーではなかった
美容師の勘違いで引き起こる原因です。
オーガニックカラーやハーブカラーなど頭皮に優しいと言われるカラー剤ですが、これらはジアミンを含みます。
ジアミンアレルギーを発症して入る方は微量のジアミンでも反応は出ます。
そもそもジアミンアレルギーに関して知識にある美容師はごくごく少数です。
ジアミンアレルギーの方の施施術は繊細なため、美容室選びは慎重に行いましょう。
器具や道具の使い回し
先ほども言いましたが、微量のジアミンでも反応は起こります。
なので、カップ、ハケ、クロス、タオルなど施術で使うものは完全に分けていないといけません。
僕自身もジアミンアレルギーの方にはノンジアミンカラー専用の道具などを準備しております。
細かいことですが、こういったことが重要になります。
ジアミン以外の成分で刺激が起こっている
カラー剤にはジアミンの他にも明るくする成分で刺激が起こる可能性もあります。
よくジアミンアレルギーと間違えて診断されることもあります。
ジアミンを含まないカラー剤に切り替えても症状が起こる方はこちらが原因のケースもあります。
今回のケースでは
お客様からこっそりお店の名前を聞いて、メニューなどを見てみました。
すると頭皮に優しいとされるオーガニックカラーを得意とするようで、恐らくそれで染めたのかな?と予想しました。
あくまでも予想なので言い切れませんが、お客様にはしっかりと説明をさせていただきました。
その上で、再度ノンジアミンカラーにチャレンジをしてみます。
ジアミンアレルギーの方にはノンジアミンカラーとヘアマニキュアはどちらが有効?
ここから現状の確認を行なっていきます。
染める前の状態
前回の施術から約1ヶ月が経過しています。
だいたい1cm前後伸びてきている状態ですね。
・全体の白髪率は20%
・顔まわり(こめかみ周辺など)は30%前後
仕上がりのイメージ
今回のお客様からのご要望は次の2点です
- 白髪をしっかりとカバーしたい
- 暗くはしたくない
実はこの2つのご要望を叶えることはノンジアミンカラーでは難しいことです。
ノンジアミンカラーの特性上明るさを優先すると白髪の染まりは甘くなり、しっかり染めることを優先すると暗めの仕上がりになります。
アプローチ方法
ご予約の段階ではヘアマニキュアを希望されていました。
しかしヘアマニキュアを使用して染めた場合、白髪部分は染めることができても黒髪を明るく保つことや全体の明るさを保つことはできません。
その為、今回はノンジアミンカラーでのアプローチをご提案致しました。
ジアミンアレルギーの方をノンジアミンカラーで青める際の注意点
前回の経験から不安な点もあると思うので、カラー前は保護スプレーで頭皮をケアしていきます。
カラーからの刺激を守ってくれることはもちろんですが、頭皮の保湿効果や炎症を抑えてくれる効果もあります。
ノンジアミンカラーの場合、刺激などはの点では関係ないですが、ケア的な役割から施術前には実施しております。
根元部分には白髪のカバーを優先して染めてくれる薬剤と毛先は明るさを保ってくれる配合を変えたノンジアミンカラーを塗布していきます。
塗り終わったあとはやはり温めて定着を良くしていきます。
ノンジアミンカラーで染めた仕上がり
25分ほどしっかりと時間を置いたら染まり具合の確認をしてシャンプーをしていきます。
お流し→シャンプー→トリートメントと丁寧に仕上げていきます。
シャンプーが終わって乾かしたら完成です!
白髪が気になっていた根元部分からみていきましょう。
しっかりと染まってくれていますね。
毛先部分はツヤ感がしっかりと表現されながら明るさを保つことができました。
お客様も仕上がりにご満足いただいておりました。
施術が終わって2日後にジアミンアレルギーの反応が出たか確認してみたところ、何もなかったそうでしたので一安心です。
ノンジアミンカラーとヘアマニキュアはどちらが有効?
まずは、自分がどの成分に弱いのかを理解することです。
それさえ分かっていればいくらでも対策をとることはできます。
また、ノンジアミンカラーが得意な信頼できる美容師を探すことも重要です。
お店ではなく信頼できる個人とつながっていくことが大切です。
症状や反応の現れ方からある程度のことはアドバイスできると思うので、お悩みがあればご相談ください。