ヘアカラーのダメージと聞くと、注目されるのは『髪』に関することが圧倒的多数です。
ダメージしにくいカラー剤で染めて、カラーの後にはトリートメントでケア、自宅でもバッチリ頭皮ケア!みなさん、髪に関しての取り組みはバッチリです。
でも、ちょっと待ってください!その髪の毛は頭皮から生えてくるもの。
カラー剤だって、カラー後のケアだって、自宅でのケアだって頭皮は気にしなくても大丈夫ですか?
そこを強く訴えて、読者の方には正しいカラーケアに取り組んでいただきたく思っております。
最近では徐々に頭皮ケアにも注目する流れになって来ており、予防の部分では取り組んでいる美容室も増えて来ました。
将来健康な髪を、健康な頭皮を維持するためには染め方を見直すことはマストです。
さて、本日はノンジアミンカラーの施術に来てくださっているお客様のご紹介です。
目次
ノンジアミンカラーでリタッチカラーを行う
前回の施術から1ヶ月半ほどが経過しました。
根元部分には白髪がちらほらと目立ち始め、毛先の色抜けも気になりだしてきました。
白髪は顔まわりに30%ほど、全体で見ると10%ほどです。
顔まわりを中心に集中しております。
なぜ白髪は顔まわりに集中するのか?
余談ですが、お客様からよく聞かれるので解説しておきます。
頭皮の下では、髪の毛に黒く色をつける作業が行われております。
しかし年齢を重ねたり、ストレスだったり、血行不良などが主な原因でその色をつける作業が停止してしまうことがあります。
これが『白髪』の原因と言われております。
その中でも生え際やこめかみ部分などに集中している場合、目の疲れや食生活の乱れなども関係しています。
原因がわかっていると対策も取りやすいですよね。
顔まわりに出て来た白髪への対策
1番は規則正しい生活に限ります。
そうすることで体のバランスが整い、髪にも頭皮にもいい影響を与えます。
あとは目をなるべく疲れさせないことも大切です。
- スマホやパソコンの明るさを抑える
- ブルーライトカットのカバーやメガネなどをつける
- 疲れを感じた時は温める
7〜80度のお湯につけたタオルを1分間目に当ててあげるだけで筋肉が和らぎ、リフレッシュできるので疲れが気になる方はやってみてください。
特に寝る前は効果的なようです。
カラー施術の後にはヘットスパなども効果的です◎
凝り固まった頭皮を柔らかくしていくことで、白髪の抑制や予防効果も期待できます!
少し話がそれたので、本題に戻ります。
ノンジアミンカラーでのアプローチ方法
今回のお客様はジアミンアレルギーを発症されているため、通常のカラーは使用できません。
そのため、アレルギー成分を含まないノンジアミンカラーでの施術になります。
今回施術に使うノンジアミンカラーは2種類です。
- 明るくする専門のノンジアミンカラー
- 白髪を染める専門のノンジアミンカラー
これらを使い分けて伸びてきた部分のみを染めるリタッチカラーを行なっていきます。
2種類のノンジアミンカラーを使い分ける
今回の施術ではただ白髪を染めるだけではなく、黒い部分は明るくする必要があります。
そのため、まずは全体を“明るくする専門のノンジアミンカラー”で明るくしていきます。
この時は刺激が出ないようにカラーを塗る前に頭皮の保護と塗るときに頭皮にベッタリとつかないようにケアを怠りません。
全体が明るくなったことを確認した後にそのまま、“白髪を染める専門のノンジアミンカラー”を塗っていきます。
今度は白い部分へのアプローチです。
別々に分けて塗ることで、それぞれがしっかりと効果を発揮してくれます。
通常のカラーであれば、この工程を同時進行で行えるため1回で塗ってしまうことが多いです。
しかしノンジアミンカラーの場合は特明るくする工程と白髪を染める工程を同時に行ってしまうと白髪の染まりが甘くなってしまいます。
このようにノンジアミンカラーでは一手間を惜しまないことが大切です。
今回は温める工程も挟み、25分間時間を置いていきます。
ノンジアミンカラーでリタッチカラーを行なった施術後の仕上がり
今回はヘットスパのオーダーもいただいていたので、シャンプーを行った後でマッサージクリームで頭皮をほぐしていきました。
至福のひと時をお過ごしいただいた後、乾かしてお仕上げに移ります。
気になっていた白髪もしっかりと染まりました。
もちろん、黒かった根元部分も自然に繋がるように仕上げております。
丁寧な施術やジアミンアレルギーに対しての正しい対応が2時間かけて通ってくださる理由だと思っております。
お客様も毎回、時間とお金をかけて通ってくださる分、僕自身も施術でしっかりと答えております。
また来月にお待ちしております。
ノンジアミンカラーでもリタッチカラーは可能
今回の実例のようにジアミンアレルギーがある方でも白髪を染めながらリタッチカラーを行うことは可能です。
ただし色持ちに関しては通常のカラー剤と比較すると劣ってしまうために1ヶ月以内でのメンテナンスは必須となります。
すぐに伸びてくる白髪が気になるけどまだ毛先の色は気に入っているから変えたくないという方にはお勧めです。
またこの記事を通して頭皮への関心を少しでも傾けていただけると嬉しいです。
最近カラー後にかゆみが気になる、かぶれてしまう、髪の毛の元気がなくなってきた。
そのようなお悩みも合わせて是非ご相談ください!