僕のところに寄せられる相談の中で一番多いものが、カラー剤に関するトラブル関連のものです。
- ジアミンアレルギー(ヘアカラーアレルギー)がある
- カラーをすると痒くなってしまう
- カラーの影響で頭皮・髪の毛の元気が無くなってきた
そのようなご相談をいただいた際にはノンジアミンカラーというアレルギー成分不使用な特殊なカラーを提案させていただくことがよくあります。
そして最近はそんなノンジアミンカラーに関してのトラブルの相談をいただく機会が数件たて続きました。
ノンジアミンカラー=安全というわけではありません。髪を染める以上は何かしらのリスクはつきまといます。
それらを理解して対策をしないと刺激の少ないカラー剤でもトラブルを引き起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。
目次
ノンジアミンカラーで染めてもらってもかゆくなるのですが何とかなりませんか?
今回相談いただいたお客様はジアミンアレルギーを発症されています。
それでも染めたいという思いからネットでノンジアミンカラーを取り扱う美容室で染めたそうです。
しかし、イメージとは裏腹に刺激を強く感じてしまったそうです。
何とかしてほしいという思いから今回ご相談をいただきました。
ジアミンレルギーの方=ノンジアミンカラー使っておけばいいや という認識では絶対にいけません。
そもそもノンジアミンカラーも100%安全ではありません。
その方の症状を分析して、刺激が起こらないメニューを提案することが大切なんです。
かゆみを引き起こさずにノンジアミンカラーで染める
3週間ペースで染められていたそうです。
さすがにこのくらいの白髪比率だと目立ってきてしまいますよね。
ノンジアミンカラーで染めた後の仕上がり
不自然に暗く沈んでいる毛先部分は長期的に修正していくことを目指して今回は根元部分を的確にリタッチカラーで染めていきました。
その場での刺激や違和感はありませんでした。
また1週間後にスパでご来店された際に確認したところ、帰宅から数日の違和感もなかったとのことです。
ノンジアミンカラーでかゆくなることは十分に考えられる
ノンジアミンカラー=安心・安全なカラー剤ではありません。
ジアミン染料(アレルギーの原因物質)を取り除いていること以外は通常のカラー剤と同じ成分で構成されているタイプのノンジアミンカラーもあります。
ノンジアミンカラーで染める際は目の前のお客様がどんな成分に刺激を感じていて、どの成分だったら相性がいいのかを見極める必要があります。
見極めた後に相性の良いノンジアミンカラーとのマッチングを行なっていけば、今回のお客様のようにお悩みを解消することは可能です。
ノンジアミンカラーは1種類ではない
よく勘違いされがちなのですが、ノンジアミンカラーは1種類しかない訳ではありません。
ジアミン染料を含まないカラー剤=ノンジアミンカラーとなります。
大きく分けるとノンジアミンカラーは5種類に分類されます。
- 塩基性染料
- 酸性染料
- 酸化染料
- ヘナ
- 脱色剤
これらのいずれにも刺激を感じてしまう方もごく少数いらっしゃいますが、多くの方の場合はいずれかは使用することができます。
ノンジアミンカラーを扱う多くのサロンではこの中の1〜2種類しか取り入れていないところがありますが、それだけでは多種多様な症状に合わせられないんですよね。
だからSafe Beauでは5種類のノンジアミンカラーを取り扱っています。
かゆみを感じてしまってもあなたに合うノンジアミンカラーはあるはず
ジアミンレルギーの方や刺激を感じやすい方の多くは染めることはできないと諦めているケースが多いようです。
しかし、そのようなことはありません。
諦めている方はまだ自分にあったノンジアミンカラーに出会っていないだけだと思っています。
数多くあるノンジアミンカラーの中にはきっとあなたに合うノンジアミンカラーもあるはずです。
また、特にひどい症状の方でも希望はあります。
すでに開発が進んでいる新しいジアミンを含まない染料もいくつかあるようです。
今後に期待しています。
まとめ
- ノンジアミンカラーは100%安全ではない
- ノンジアミンカラーにもいくつか種類がある
ノンジアミンカラーはジアミン染料を含んでいないので、アレルギーを持っていらっしゃる方には有効です。
ただし安全なカラー剤ではありませんし、決して優しいものというわけでもありません。
ノンジアミンカラーでも人によっては刺激や違和感を感じることもあるということは覚えておいていただきたいです。
そしてノンジアミンカラーは1種類だけではないということ。
染めてみて違和感を感じた場合は他のノンジアミンカラーを試すことも可能です。
そんな方のために様々な種類のノンジアミンカラーを用意しておりますので、悩まれている方はお気軽にご相談ください。