10月頃にヘアマニキュアで白髪染めをされていた方が暗く染まりすぎてしまったので、明るくしたいとご相談をいただきました。
その時の記事がこちらです。
それから約4ヶ月をかけて髪色を明るく戻す施術を行ってきました。
ようやく全体の補正が完了して綺麗な髪色に戻すことができたので、改めて解説を行います。
目次
白髪染めをしたら真っ黒に?明るい髪色に補正する実例
中間部分がかなり暗い状態でした。
ご来店時にカウンセリングをしていてわかったのですが、この髪色になってしまった原因はヘアマニキュアだけではありませんでした。
- 以前まで通常のカラーで白髪染め
- その後ヘアマニキュアで白髪染め
- 縮毛矯正をかけた際に毛先だけ明るくなった
暗くなってしまった原因がヘアマニキュアによるものだけでしたら改善することはできましたが、複数の要因が重なっているために数回をかけての補正が必要になると判断しました。
この時はまずマニキュアを落とすという提案をさせていただき、マニキュア落としを行いました。
見てわかりますが通常のカラーでの色素が残っているため、この時は色ムラがある仕上がりでした。
注)事前にお客様への説明は行っています。
白髪染めにより真っ黒にまりすぎた髪色を明るく戻すまでにしたこと
ヘアカラー(特に白髪染め)による色ムラの相談をされるお客様には事前に半年ほどのお直しの猶予期間をいただいております。
1度で治せればいいのですが、直せないケースがほとんどです。
仮に表面上の補正ができていても内部に赤味などが残ってしまっていては綺麗な色味が出づらくなります。
今回のお客様の場合は初回来店時に次のような補正プロセスを提案させていただきました。
- ヘアマニキュアを落とす
- 白髪染めの色素のみを抜く
- 赤くなった髪色を補正する
それから3週間に1度のご来店で4ヶ月通っていただき理想とする状態まで作ることができました。
4ヶ月後の状態
これで白髪染めをされている方の仕上がりです。
とても綺麗なベースを作ることができたと思います。
解説を入れていきます。
白髪染めで真っ黒になった髪色を明るくすることは難しい
白髪染めが原因で黒くなってしまったケースや色ムラができてしまった場合に改善することは非常に難しい施術です。
また今回のお客様のように複数の要因でムラができてしまっている場合には1回で修正というよりは時間をかけて修正が必要と認識をしてください。
それぞれへのアプローチ
- ヘアマニキュアはヘアマニキュアを落とす工程
- 白髪染めは白髪染めの色素を落とす工程
これは全く別のプロセスになります。
髪のダメージを考えると同時にやるのはリスクが高く、短期間で作った色はムラが起こりやすくなります。
しっかりとベースを作った上で色を作り上げていく必要があります。
黒染めを明るくすると赤くなる
白髪染めを明るくした際にもう一つ起こる問題が赤味です。
白髪染めは赤を集めて黒く(暗く)見せています。
髪を明るくしていくと黒が薄くなり、その後は赤色が残ってしまいます。
明るさを改善した後は、この赤味を消していくために青の色素を使った補正カラーが必須となります。
補正カラーが完了した段階で、仕上がりのような綺麗な髪色を取り戻すことができます。
白髪染めを明るく保つための1番の秘訣
白髪染めを明るく保つための秘訣は『可能な限り薬剤の赤味を使用せずに、的確にリタッチカラー(根元のみのカラー)を行うこと』です。
いくら根元だけといっても暗く染めたり、赤味を多く染めてしまえばその根元の毛は1年後には中間部分の色を作り、2・3年後には毛先の色を作ります。
ヘアカラー(特に白髪染め)は積み重ねです。
毎回のリタッチカラーをいかに明るく作るか、赤味を抑えて作るかが非常に重要なのです。
本当にそうでしょうか?
僕はリタッチカラーこそ、より慎重に丁寧に行なっていくことを意識しております。
ジアミンアレルギーの発症や頭皮環境への影響にも大きく左右していくことです。
白髪染めで真っ黒になった髪色を落として明るい髪色にする方法 まとめ
明るい白髪染めと言うものはどこのお店でも簡単にできると言うわけではありません。
特に今現在、暗い髪色になってしまっている方の場合は非常に難しい施術になります。
しかし、不可能というわけでもありません。
今回のお客様のようにポイントを抑えて施術を行うことで現状が暗い状態であっても明るく改善することは可能です。
白髪染め=暗い
白髪染め=赤くなる
これらは一昔前の話です。
薬剤が発達した現代はある程度の要望であれば叶えることは可能です。
もし、お困りであれば是非ご相談ください。