実例

白髪染めで黒染めした髪の毛をブリーチを使わずに明るく補正する実例

本日は白髪染めが原因で髪色が黒くなりすぎてしまったとお悩みのお客様の実例をご紹介いたします。

数日前にラインにてご相談をいただきました。

相談の内容をまとめてみます。

お客様
お客様

明るめの白髪染めを希望されている

美容院で全体カラーを依頼したら想像以上に黒く仕上がってしまった

定期的に自宅でも染めている

このような黒くなりすぎた失敗の相談はよくいただきます。

多くの美容室で断られ続けてきたようですが、いくつかのポイントに注意していけば難しいことではありません。

白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例

お客様の現状をしっかりと把握し それにあった染め方を行うことができれば

このように明るめの綺麗な色に仕上げることも可能です。

施術の内容を解説していきます。

目次

白髪染めで黒染めした髪の毛を明るくすることはできますか?

まずはご来店時の様子を拝見していきます。

白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例 白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例

明るさの状態は3トーンほどでしょうか。

いくつかの美容院に相談はされたそうですが、この初見で難しいと断られてしまったそうです。

1度だけならなんとかなりますが、数回分の色素が溜まっている状態です。

ここまで深く色が定着してしまっていると、修正することはかなり難しいということは僕自身も同意見です。

今回は7トーンの赤味の少ないベージュを目指して染めていきます。

白髪染めで黒染めをしている場合はブリーチで明るくしていくことがセオリーなのですが・・

今回のお客様の場合、ブリーチを使えない特別な理由があります。

それは『縮毛矯正』をされているという点です。

通常、明るくするのであればブリーチで白髪染めの色素を壊すことが一般的ですが

ダメージが大きく出るという問題もあります。

髪の体力を縮毛矯正に残しておくためにも大きな負担は避けたいところです。

そこで、今回は脱染剤という薬剤を使用して白髪染めで暗くなりすぎた髪色を修正していきます。

白髪染めで黒染めした髪を明るくするための2つの薬剤の違い

白髪染めで暗くなりすぎたケースや黒染めを明るくする際に使用する場合には次の2つの薬剤が効果的です。

  1. ブリーチ剤
  2. 脱染剤

同じような効果を持つ薬剤ですがこの2つには大きな違いがあります。

ブリーチ剤とは

ブリーチ剤は元々の髪の毛の色素と白髪染めの色素(黒染め)を壊します。

髪の中の色素の全てを壊すことができる反面、髪に与えるダメージも大きいものになります。

今回のようなケースでも極端に明るくしたい場合や1度で確実に補正したい場合はブリーチを使用選択になります。

脱染剤とは

対して脱染剤は元々の髪の毛の色素は壊さずに白髪染めの色素(黒染め)を壊します。

簡単に言えばカラーで入れた色素だけを取り除いてくれる薬剤です。

ダメージもブリーチ剤よりも優しく、抜けた時に極端に明るくなりこともありません。

白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例図にするとこんなイメージです。

脱染剤を使用して白髪染めで黒染めした髪色を補正する

まずは髪を濡らして表面に付いている余分なコーティングを落としていきます。

普段はツヤを出したり、乾燥から守るためのコーティング剤も施術の際は薬剤の妨げになってしまうために、1度リセットしていきます。

素髪の状態を作り出してから、脱染剤を塗っていきます。

白髪染めが深く入っている毛先に関しては薬剤を多めに、浅く入っている根元に関しては薬剤を少なめに調節して塗っていきます。

白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例

塗布後10分が経過した状態です。

既に明るくなってきていることがわかりますね。

希望する明るさまで抜けたところでシャンプーをしていきます。

1度乾かすとこのような状態になります。

白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例

まるで赤く染めたかのように赤味が出てきます。

ぱっと見は驚きますが、これが白髪染めの正体です。

乾かした状態でよく見ると場所によって明るく抜けた部分と暗く残った部分が見えてきます。

縮毛矯正をされている髪の毛は特にダメージのムラが発生しやすくなります。

ダメージが大きい部分は濃く染まり、少ない部分は薄く染まるためにこのように色ムラが起こります。

次の工程ではこの赤味と色ムラを修正するためにカラーを再度重ねていきます。

赤味を抑えたベージュ系に仕上げるためのカラー選定

ここまで強く赤味が出ている場合は色の原理を原理をうまく利用して補正していく必要があります。

白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例

色には補色の関係というものがあり、赤の真反対の色はが該当します。

絵の具などの場合は補色同士を混ぜると黒くなりますが、髪の毛の場合はブラウンになります。

今回はブラウンよりももう少し、柔らかなベージュ系の色味に仕上げたいので緑をベースに濃厚な青の色素もプラスしていきます。

白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例

塗り終わった直後から赤味が消えていることがわかります。

このまま時間をおいて色が定着したら完成です。

仕上がり

ご来店時に黒々としていた髪色は自然なベージュに仕上がりました。

今回は7トーンを想定しての仕上がりです。

白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例 白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例

見比べるとほんのり明るさと柔らかさが出たことがわかります。

白髪染めで黒くなりすぎた髪をブリーチを使わずに補正する実例

ダメージ自体も通常のカラーを2回繰り返した感じだとイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。

次回は2月ごろに縮毛矯正をかけるプランニングをさせていただいているので、その際の変化も楽しみです。

もちろん、縮毛矯正も安心安全に施術させていただきますので 安心してお任せください。

今後 白髪染めで黒くなりすぎた髪色にならないためにお願いしたいこと

白髪染めで失敗してしまい 思い通りの髪色にならなかった場合でも大丈夫です。

補正する方法は確実にあります。

ただし、1度補正した後は同じような状態にならないようにする工夫が必要です。

そのためにも次の2点はご提案させていただきます。

髪のダメージにも限りはあります。

暗くなったり明るくなったりという事を複数回繰り返すことはできません。

施術をきっかけに今後どのように 染めていくのかを考え直すきっかけにしてもらえると嬉しいです!

白髪染めで黒染めした髪の毛をブリーチを使わずに明るく補正する実例 まとめ

要点まとめ
  • 白髪染めで黒くなりすぎた髪でもブリーチを使わずに明るくできる
  • 白髪染めを繰り返した髪は赤味が強く残るが、補色で修正できる
  • 自然なベージュに仕上げることが可能

今回の実例のように、白髪染めで暗くなりすぎて悩んでいる方は結構いらっしゃいます。

僕のところに相談に来られる方も少なくはありません。

多くの方は美容室で断られていたり、ブリーチを使用しないといけないと思い込まれている方がほとんどですが

必ずしもブリーチを使用しなければいけないというわけではありません。

ダメージを極力抑えて施術を行うことも可能ですし、自然な髪色に戻すこともできます。

もし現在お悩みの方は 思い込んで悩まずに、ぜひ1度ご相談ください。

さらに詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。

https://watanabe-yusuke-home.com/black-dyed-recovery/

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