本日はヘナの話題・・・ではなく、ヘナ染めをやめて髪を明るくしていきたいなというお客様からの相談を解説していきます。
ヘナ染めには多くのメリットがある反面、明るくできない・色が選べないなど我慢しなければいけない点も多くあります。
ただし1年もヘナを続けてきている髪の色をすぐに変えることはできるのでしょうか?
このような時の時の参考にしてもらえれば幸いです。
目次
ヘナ染めをした髪の色を落とすことはできる?
答えは半分は本当で半分は嘘です。
ヘナ(ナチュラル)であれば明るくすることは可能です。
インディゴを含むもので染めている場合は明るくできない可能性があります。
ジアミン入りのヘナやケミカルヘナは明るくできません。
今回のご相談者様はヘナ(ナチュラル)のみで染めていたということなので、明るくすることは可能でした。
まずは仕上がりをご覧ください。
今回はヘナのオレンジ味を抑えた8トーンのブラウンを目指して染めていきました。
結果を見ると明るく染まってくれていることがわかると思います。
ヘナ染めをした髪の色を落とす前の状態
約1年ほどはヘアカラーをせずにヘナ染めをされていたそうです。
暗く見える部分はヘナの影響というよりも自毛が伸びてきている部分ということですね。
明るくした後の状態
こんな感じで明るくなりました。
時間の経過で光が強く入っているように見えますが、加工などは一切していません。
ヘナ染めをした髪の色を落とすことはできる
補足を付け加えると今回の施術ではブリーチなどは使用せずに通常のカラー剤で1プロセスで染めています。
それでもこのように明るく仕上がりました。
ヘナで染めた髪は明るくできないと言われていますが、実は比較的簡単に明るくすることはできます。
ヘナ染めをした髪の色を落とす際に気をつけたい注意点
ヘナで染めていた髪色を明るくする際には2点注意してほしいことがあります。
- 色味を選べない
- ムラに注意する
順番に解説します。
色味を選べない
通常のカラーを使用しているので選べないというわけではありません。
正確に言えば選ばないという方が正しいです。
ヘナ染めをしていた髪は目で見えなくても髪の中にはオレンジの色素が多く含まれている状態です。
例えばアッシュにしたい、赤くしたいと無理に色を入れてしまうとオレンジ色と混ざり合ってどんな色になるかの仕上がりの予想が難しくなります。
また、希望と異なった時に補正することができません。
これ以外の色は受け付けません。
2〜3回くらいをかけてナチュラルブウラウンを目指してそれ以降は徐々に希望の色に寄せていきます。
そうすると失敗することもなく自然に明るさと色の要望に応えることができます。
ムラに注意する
ヘナ染めって自宅で行なっている方が多くいらっしゃいます。
お店で染めていた方は別ですが、自宅で染めていた場合は染まっているところと染まっていないとことでムラになっている場合があります。
ぱっと見は黒い状態なので、こればかりは見分けられません。
明るくした後に補正することはできますが、初めはムラになる可能性があることもご了承ください。
ヘナ染めをした髪の色を落とすことができない場合もある
冒頭でも触れましたが、今回のようにヘナのみで明るくしている方は明るくすることもできます。
しかし次のようなヘナの種類によっては明るくすることが難しい場合もございます。
- インディゴを長期間継続して使用している
- ケミカルヘナを使用して染めている
このような場合には状態を見た上での判断となります。
インディゴを使用している方
ハナヘナを例にあげるとハーバルブラウン・ハーバルマホガニー・インディゴ単品を使用している方が対象になります。
毛先などにインディゴを含むものを継続使用していて暗く沈んでいる場合は明るくすることは難しいです。
現状の髪色がブラウン系の色をして入れば明るくすることができる可能性は高いです。
こればかりは見てみないとわかりません。
ケミカルヘナやジアミン入りヘナを使用している方
基本的にはかなりハードルが高いです。
これらの薬剤はブリーチ剤は脱染剤などの薬剤でも明るくすることはできません。
無理に明るくすることを考えずにこのまま過ごすか毛先の色に合わせて根元だけを染めながら自然に抜けるのを待ちましょう。
ヘナ染めをした髪の色を落とすことはできる? まとめ
ヘナ染めをされている方の髪色を明るくできるかについては現状次第で異なります。
現状がオレンジ〜ブラウンであれば明るくなる可能性はありますが、黒くなってしまっている場合は無理をせずに自然に抜けるのを促した方がいいと思います。
無理に明るくしようとしてもダメージだけ負って変化なしというのが1番悲しいですよね。
『今』はいい仕上がりだと思っていてもいずれは必ず髪色は変えたくなるものです。
その際にカラーチェンジができるものを選んでおいた方が長い目で見た時にはいいかもしれませんね。
その辺りは今の仕上がりを優先するか将来の仕上がりを優先するかで判断が異なります。
みなさんの最前で判断して見てください。
ヘナ染めをしていて明るくしたいという方は是非ご相談くださいね。