ジアミンアレルギーを持つ方のために、白髪染め選びは慎重に行いたい重要なポイントです。
普通の白髪染めが使えない場合は、代替となる染め方を見つけることは苦労しますよね。
今回はマロンマインドカラーについてご紹介します。
ジアミンを使わずにポリフェノールと鉄塩を使って白髪を染める方法は、アレルギーの方でも染めることが可能となります。
ただし明るくすることができないと言う点については考慮が必要です。
また、今後使用をされる予定のある方は事前に特性を確認していただき、最適な染め方を一緒に考えてみましょう。
目次
マロンマインドカラーというお歯黒式の白髪染め
マロンマインドカラーという製品にはジアミンが使用されておらず、ノンジアミンカラー の種類の1つです。
一般的な白髪染めが『ジアミン』という染料で白髪を染めるのに対して
マロンマインドカラーは『ポリフェノール+鉄塩』という染料で白髪を染めます。
マロンマインドカラーの染める方法はお歯黒式白髪染めと言われており、明治時代から始まっていたと言われています。
脱色作用のあるカラー剤とないカラー剤【マロンマインドカラー/お歯黒式白髪染め】
さて、話を戻していきます。
白髪染めには脱色作用(明るくする効果)のある白髪染めとない白髪染めが存在します。
わかりやすくするために下記にまとめます。
脱色作用 | 白髪を染める作用 | |
通常の白髪染め | ある | ある |
ノンジアミンアルカリカラー | ある | ある |
カラートリートメント | ない | ある |
ヘアマニキュア | ない | ある |
ヘナ | ない | ある |
お歯黒式白髪染め | ない | ある |
赤文字表記の通常の白髪染めはジアミン が含まれています。
青文字表記の白髪染めはジアミンは含まれていません。
今回のマロンマインドカラーには脱色作用はなく、白髪を染める作用のみがある製品となります。
白髪だけでなく黒髪も染まっている【マロンマインドカラー/お歯黒式白髪染め】
今回の質問者様のイメージでは白髪のみが染まっていて、黒い髪は染まっていないと感じられておりました。
しかし、実際には白い髪にも黒い髪にも白髪染めの色素は追加されています。
通常の白髪染めの場合は黒い髪も白い髪も両方を脱色(明るく)し、白い髪も黒い髪も両方に色素を入れているというように2つのことを同時進行させております。
対して脱色作用のない白髪染めの場合は白い髪と黒い髪の両方に色素を入れているというイメージです。
つまり白い髪は黒くなり、黒い髪もより黒い状態になっているというイメージとなります。
染める前に計画を立てる事が必須【マロンマインドカラー/お歯黒式白髪染め】
ここで1つ気をつけなければいけないことが、脱色作用のない白髪染めで暗く染めている場合には明るく染め直すことができないということです。
通常の白髪染めなどで黒くなりすぎた場合にはブリーチ剤や脱染剤などを使うことで、明るく補正をすることが可能です。
ただしマロンマインドカラーをはじめとする脱色作用のないカラー剤はブリーチや脱染剤が効きません。
ブリーチ剤や脱染剤は通常の白髪染めに含まれている『ジアミン色素』は壊すことができますが、『それ以外の色素』を壊すことができません。
その為、短期的に明るく染めるのではなく 徐々に退色を促していき長期的な補正が必要となります。
【マロンマインドカラー/お歯黒式白髪染め】では明るく染められない? まとめ
白髪染めを行う際には、仕上がりのイメージや長期的な変化を考えながら染めていく必要があります。
近年では白髪染めの選択肢が広がった反面、ミスマッチな白髪染めを選択してしまい仕上がりの差異が発生してしまうというトラブルも増えているように思います。
個人で判断していくこともできますが、プロと一緒に考えていくことも大切です。
染める前であればたくさんのご提案ができますが、染めて失敗が起こった後では対処療法しかお伝えができません。
お悩みの方はまずご相談をしていただけると嬉しいです。