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ヘアカラーのたびに頭痛やめまい…これって普通?
「カラー後に頭が重くなる…」
「美容院の帰り道に、なんとなくフラフラする…」
こうした“カラー後の体調不良”に悩んでいる方は、実は少なくありません。
中には「これが普通だと思っていた」という声もあるほど。
しかし結論から言えば、**ヘアカラーで頭痛やめまいが起きるのは“身体からの危険信号”**です。
放っておくと、カラーアレルギー(ジアミンアレルギー)や体調悪化につながることも。
この記事では、美容師として数多くの相談を受けてきた立場から、ヘアカラーによる頭痛・めまいの原因と正しい対策をわかりやすく解説します。
ヘアカラーで頭痛・めまいが起こる3つの原因とは?
① カラー剤の刺激臭による自律神経の乱れ
一般的なヘアカラー剤にはアンモニアやジアミンなどの揮発性成分が含まれており、その刺激臭が自律神経に作用して頭痛や吐き気、めまいを引き起こすことがあります。
特に以下のような方は要注意です:
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空気のこもったサロン・自宅で染めている
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マスクを外して施術を受けている
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頭皮が敏感で、体調に波がある
② シャンプー台での長時間の不自然な姿勢
「美容院症候群」とも呼ばれる症状で、首を反らした状態が長時間続くことで、血管や神経が圧迫されることがあります。
これにより、施術後に頭痛やめまい・ふらつきが生じることも。
とくにロングヘアの方は、濡れた髪の重みが加わることで首への負担が大きくなるため注意が必要です。
③ 体調不良・ストレス・ホルモンバランスの乱れ
健康状態によってカラー剤に対する過敏反応が起きやすくなることもあります。
寝不足・空腹・疲労・生理前後などは、普段は感じない刺激を強く感じることも珍しくありません。
【対策】ヘアカラーで頭痛やめまいを起こさないためにできること
換気・マスクで揮発性成分を吸い込まない工夫を
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窓を開ける、換気扇を回す、空気清浄機を使う
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施術中は不織布マスクや活性炭入りマスクを着用する
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揮発臭の少ない薬剤(塩基性カラー・ノンジアミンカラー)を使う
シャンプー台の姿勢に気をつける
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フルフラット型のシャンプー台を使ってもらう(YUMEシャンなど)
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ネックピローやタオルで首の角度を調整する
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違和感や痛みがあれば遠慮せず美容師に伝える
体調が悪い日は無理に染めない
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少しでも不調を感じたら、カラー施術を延期する判断を
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施術前のカウンセリングで、体調やストレスの有無を相談する
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無理に染めると、刺激が強く出たり後から不調が悪化することも
「もう怖くて染められない…」と悩む前にできること
カラー剤による頭痛やめまいを一度でも経験すると、
「また同じことが起きたらどうしよう…」
と不安になり、カラー自体を避けてしまう方もいます。
ですが、薬剤や施術方法を見直すだけでリスクを減らすことは可能です。
たとえば、
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ノンジアミンタイプの白髪染めに変更する
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ゼロテク(地肌につけない塗布技術)を導入してもらう
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ヘアマニキュアや塩基性カラーなど、刺激の少ない選択肢を選ぶ
といった方法が挙げられます。
「今までは大丈夫だった」人こそ、注意が必要です
実は、ジアミンアレルギーをはじめとした薬剤アレルギーの多くは“ある日突然”発症します。
初期は軽い頭痛やめまい、かゆみ程度でも、徐々に悪化してしまうケースも少なくありません。
特に40代以降は、
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ホルモンバランスの変化
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頭皮のバリア機能の低下
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染める頻度の増加
といった理由から感作(アレルギーの準備状態)が進行しやすくなります。
安心して染め続けるために大切なこと
健康な髪色を楽しむためには、一時的な仕上がりだけでなく、長期的な頭皮の健康を守る視点が必要です。
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今の薬剤は自分に合っているか?
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サロンは十分な換気・姿勢配慮・薬剤選定をしてくれているか?
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体調に応じて施術を見直す判断ができているか?
これらを見直すことで、「染めたあとに体調が悪くなる…」という不安は大きく減らせます。
まとめ:カラー後の頭痛・めまいは放置しないで
ヘアカラーで頭痛やめまいが起こるのは、決して“よくあること”ではありません。
その原因には、揮発成分・姿勢・体調などさまざまな要因が絡んでいることが多いです。
一時的な不調だからと放置せず、あなたの頭皮と体調に合った染め方に切り替えることが大切です。
私たち美容師は、「安心して染め続けたい」と願う方のために、薬剤選び・塗布技術・頭皮ケアなどを全力でサポートしています。
ヘアカラーで不調を感じたことがある方へ
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