今回のお客様は過去にヘナの2度染めを美容院で行なっていたところ かゆみと刺激を感じてしまったという過去があるそうです。
それからはヘナを自宅で使用されていたそうですが、やはり自分でやることには限界を感じて
なんとかできないか?とご相談をいただきました。
色々と説明をさせていただきご理解をいただいた上で今回は染めさせていただきました。
結論から言えば刺激やかゆみなどは感じずにヘナの2度染めをご体感いただくことができました。
染める際にいくつかのポイントに気をつけたのでその点も後ほど解説していきます。
目次
かゆい思いをせずに白髪を染める
普段は定期的に自宅でヘナ染めをされています。
最後に染めてからは1ヶ月ほどが経過している状況です。
お客様の中では染まりがうまくいっていないということでしたが、
綺麗に染められていると思います!
仕上がりに適したヘナを選んで、たっぷりと塗るを実践できていれば素人の方でもこのくらいは染めることができます。
染めるプロセス
今回は白髪部分をしっかりと染め上げ、自然な色に仕上げるために2度染めを行います。
2度染めの場合はヘナで染めた後に1度シャンプーを行い、再度インディゴで染めていくという流れになります。
仕上がりのイメージにもよりますが、今回のケースでは待ち時間は25分→30分で対応させていただきました。
ヘナとインディゴを予めませたもので染める方法もありますが、染まる力は劣ってしまいます。
しっかりと染めるにはヘナ単品の1度染めかヘナとインディゴを使用した2度染めがベストです。
(ヘナ単品で染めた場合はオレンジに仕上がります。)
染めた後の状態
仕上がりはこのように しっかりと染まってくれました。
染まりたてはやや緑っぽく見えていますが時間の経過とともに発色が進み自然な色へと変化していきます。
発色が完全に終わるまでには24時間ほど時間がかかります。
その間に濡れている時間を作ってあげると効果的なので 染めた当日は髪を洗っていただき自然乾燥を推奨しております。
何が原因だったのでしょうか???
ヘナで染めた際に かゆみ がでた原因を考える
ケミカルヘナだった場合はジアミンや化学成分により刺激が引き起こる場合も考えられますが、以前のお店で使用したヘナはハナヘナだそうです。
ハナヘナは100%天然のヘナなので成分面では刺激の原因ではありません。
普段から使用していて反応が起こったことはないのに、2度染めを美容室で行なった際にだけ痒みが出たというところが気になりました。
考えられる点とすれば次の3点です。
- 毛流れに逆らってヘナを塗布した
- ハケによる摩擦でかゆみが生じた
- 洗い残しがあった
詳しく解説をしていきます。
毛流れを意識しておかないと刺激の原因になる?
あくまでも予想ですが今回のようなケースでは長時間同じ毛流れのままキープしたことが原因として考えられるかな?と思います。
日常的に帽子などをかぶる方は経験があるかもしれませんが、1日中被っていると痒くなることはありませんか?
これは髪の毛の自然な生えている流れに逆らって負荷がかかることで刺激が起こります。
ヘナの場合も同じで自然な流れと逆にヘナを塗って長時間キープすることで痒みや人によっては痛みを引き起こすこともあります。
2度染めの場合はこれが2回に分けて長時間に続いていくので、それによりかゆみを感じた可能性が高いと判断しました。
今回は1度目と2度目の負荷のかかる位置をずらして自然な流れで塗っていきました。
時間も必要以上におかないようにする工夫も必要です。
刷毛による摩擦でかゆみが生じた
ヘナを塗る際に刷毛でかするように塗ってしまうとかゆみや刺激を感じることもあります。
塗るときは優しく根元においてくるように塗ることがポイントです。
洗い残しなども原因として考えられるので気をつけて
ヘナだけに関わらずですが 流し残したまま放っておくと痒くなる可能性があります。
通常のカラーと比較するとヘナは頭皮からしっかりと塗っていくために落としにくいものです。
もし、お店で染めた後に残っている感じがしたら帰宅後に再度洗い流してみてください。
自宅でのヘナ染めの際も流し残しには注意してしっかりとすすいだ後にシャンプーをしてくださいね。
ヘナのアレルギー反応でかゆくなる可能性も
ヘナと併用して使用するインディゴを使用することで起こるインディゴアレルギーというものがあります。
アレルギーを発症している方は痒みが起こったりクシャミが出たりという症状が起こる可能性があります。
天然のものですが、誰にでも異常なく使用ができるというわけではありません。
痒みを感じている方はアレルギーが原因の可能性もあるので、気になった場合は事前にパッチテストなどを実施しておくと安心です。
パッチテストのやり方はヘアカラーと同じです。
ヘナでかゆい経験をした原因を考える まとめ
今回はヘナの2度染めで痒みが出る原因について解説しました。
- 毛流れに逆らってヘナを塗った
- インディゴに対してアレルギー反応がある
- ヘナを流し残してしまった
考えられるところだとこの辺りだと思います。
基本的にはヘアカラー剤のように刺激や痒みが起こることはありませんが、
使用方法によっては今回のように痒みが出てしまうこともあります。
もし、染めていて痒みを感じた場合は今回の注意点気をつけて染め方を見直してみてください。
アレルギーのある方は使用することは出来ないので怪しいなと感じた場合はパッチテストなどで状況を把握しましょう。