30代・40代の髪のお悩みで1番多いのが白髪に関することです。
特にいつから染めたらいいの?と言う質問はよくいただきます。
明確な時期というものはないので気になったら染めればOKです。というようにお伝えしています。
あとはお客様の仕上がりのイメージによってプロセスはご提案させていただきます。
例えば今回ご相談いただいたお客様はちらほらと部分的に点在する程度の白髪の割合です。
この程度の白髪比率の方の場合は全体を染めるというよりもピンポイントで白髪染めを使用し、そのほかの部分に関してはおしゃれ染めを使用するように提案させていただきました。
今回はそんなお話を深掘りしていきます。
目次
一部分にちらほらと目立つ白髪は染めるべき?
まずは仕上がりからご覧ください。
ちらほらと出ていた白髪をピンポイントで拾いながら白髪染めを塗りました。
それ以外の部分に関しては白髪の染まらないおしゃれ染めを使用しております。
綺麗に染まってくれていますね。
染めるプロセスを解説
今回染めた方法を詳しく解説していきます。
染める前の状態
よーくみないとわかりませんが、ちらほらと白髪があることがわかります。
比率にすると3%未満です。
白髪染めを塗布しました
全体を1cm刻みで分け取りながら白髪がある部分のみに白髪染めを塗っていきます。
それ以外の部分に関してはおしゃれ染めで塗っていきます。
染めた後の状態
白髪部分はしっかりと、全体は明るめに仕上がりました。
全体に白髪染めを塗った訳ではないので特有の赤っぽさも感じにくく仕上がっていると思います。
一部分に生えるちらほら白髪に対して白髪染めを使用するデメリット
生え始めの白髪に対して白髪染めを使用することに抵抗を感じている方も多いです。
それは白髪染めを行うことに関して少なからず、デメリットの多さを何となく感じているからですよね。
- 暗くなる
- 赤くなる
- 色の選択の幅が狭まる
- アレルギー発症のリスクが高まる
髪の少ない方ががっつりと白髪染めをされる場合、このようなことが予想できます
暗くなる
通常のカラーよりも色が濃く設定されているのが白髪染めです。
当然、今までのカラーリングと比較すると暗くなることが予想されます。
赤くなる
白髪染めの色ってって“黒”とか“茶色”とイメージされがちですが、正しくは赤なのです。
赤が集まることで白髪を黒く見せたり茶色く見せたりすることができます。
白髪部分に関しては特別感じませんが、黒髮部分を白髪染めで染めると赤っぽく見えてしまいます。
色の選択の幅が狭まる
おしゃれ染めの時にはたくさん選べた色の種類も白髪染めになると選択できるものが少なくなります。
特にアッシュ系やグリーン系など寒色系の色を表現することは難しくなるでしょう。
アレルギー発症のリスクが高まる
ヘアカラーによるアレルギーの原因はジアミンという成分です。
おしゃれ染めと比較すると白髪染めに含まれるジアミン濃度は高くなります。
また、美容師の悪い癖ですが白髪染めになった途端に根元からべったりと塗る習性があります。
実際に白髪染めに切り替えた途端にアレルギーを発症してしまったというご相談も多くいただきます。
これらの事からちらほらと見える白髪程度では無理に白髪染めに切り替える必要もないと言えます。
むしろデメリットが多くありすぎるので長い目で見て緩やかに移行していくことをオススメしています。
一部分に目立つちらほら白髪を染める際の心得
おしゃれ染めを経験してきた皆さんからすると、気分を変えるように髪色も変化をつけられると思っていませんか?
白髪染めの場合はそうもいきません。
白髪染めの色素は濃いので1度染めたらそう簡単には抜けてくれません。
何度も重ねればその分 暗くなるし赤くもなりやすくなります。
そうならないためにも今回のように白髪染めのやり方を工夫していかなければいけません。
今回のケースでは白髪染め部分のみピンポイントで染めていき、できるだけ黒髪の部分には白髪染めはつけないというような対策をしていきました。
そうすることで、暗さや赤さを感じずに白髪を染めていくことはできます。
白髪が一部分にちらほらと生えてきたら白髪染めで染めるべきなの? まとめ
白髪の染め方は多種多様です。
お客様の現状や今後どうしたいのかで染め方は大きく異なります。
今回紹介した事例はその1つです。
とりあえず染まっていればOKという考え方では、それを積み重ねた時に後悔してしまいます。
白髪染めも長期的なプランを立てた上で行なっていくことをオススメします。
御気軽にご相談ください。