ノンジアミンカラー で染めると色落ちが早く感じてしまいます。
何か行うべき対策はありますか?
ノンジアミンカラー は通常のヘアカラー剤と比較すると色持ちが劣ってしまいます。
だからこそ、色落ちの対策をして長い期間持続ができるようにケアを行う必要があります。
ジアミンは非常に優秀な染料です。1度染めると長期的に髪に残ることができます。
それに比べるとノンジアミンカラーは色落ちが早いという特徴があります。慣れるまでには時間がかかるかもしれません。
そこで今回はノンジアミンカラーの色落ちを防ぐためにできるお店での取り組みと自宅でできる3つのケアをお伝えしていきます。
目次
ノンジアミンカラーで染めた後の色落ちを防ぐためにできるお店でのケア
まずは状態を見ていきます。
前回の施術の後にご自宅でもトリートメントカラーを実施されているので、前側はそこまで気になりませんね。
対して、後ろ側は多く見られます。
全体的を通して白髪の量は40%〜50%になります。
やや比率としては多い印象です。
お客様自身もこの白髪が気になっているということなので、しっかりと染めていきましょう。
染める頻度はどのくらいか?
これまで使用していた通常のカラーの場合は1ヶ月〜1ヶ月半のペースで染められていたそうです。
染める頻度が多くなれば、それだけリスクも高くなります。
後述しますが、ケアと組み合わせてノンジアミンカラー でもなるべく持続性が安定するように取り組んでいきましょう。
ジアミンアレルギーの症状を確認
症状が現れたのは半年ほど前だそうです。
もともと、かゆみなどの症状はあったもののそこまでひどい状態ではなかったそうです。
前々回美容室で染めた際にひどいかゆみと炎症の症状が起こり、前回は美容室を変えても同様の症状が起こる。
試しに自宅で染めていても症状は現れたそうです。
不安に思い、皮膚科を受診してジアミンアレルギーの判定をされたそうです。
一度症状が現れた場合はジアミンを含むカラー剤を使用していても結果は同じです。
無理して色々試してしまうとさらに悪化してしまい、症状が重篤化していくこともあるので注意が必要です。
話を聞いた中では※過酸化水素水とアルカリ剤による刺激の可能性があると予想できました。
※明るくする際に使われる成分
今回はそれらを含まないノンジアミンカラー単体でシンプルにカラーリングを行なっていきます。
ノンジアミンカラーで白髪染めの色持ちを良くするポイント
通常のカラー剤とノンジアミンカラーには染まる仕組みに違いがあります。
ジアミンを含む通常のカラー剤の場合は、小さな染料の粒が髪の毛の中に入っていきます。
髪の毛の中で小さな染料の粒は化学反応を起こし、大きな粒へと変化していきます。
そうすることで髪の外へと出づらくなり色持ちは持続していきます。
それに対して、ノンジアミンカラーの場合は同様に小さな粒の染料が髪の内部に入り込みます。
しかし化学反応を起こす事ができない為、小さい粒のまま中に留まります。
それと同時に髪の表面に付着することで髪の色を表現しています。
小さい粒のままだと髪の内部に入りやすいメリットがある反面、抜けやすいというデメリットもあります。
ノンジアミンカラーで白髪染めの色落ちを最小限に抑えるためのコツ
色落ちを防ぐためにお店でできることは2つです。
- しっかりと染める
- 髪の毛に薬剤を残さない
詳しく解説していきます。
しっかりと染める
ノンジアミンカラーでの色落ちを抑えて長く色を楽しむためには薬剤をしっかりと定着させることが重要です。
通常のカラー剤であれば塗るだけでしっかりと染まるように作られています。
しかしノンジアミンカラーの場合に同じような染め方をすると染まりの定着がかなり甘くなってしまいます。
そこで熱の力を利用して定着と染まりをよくしていきます。
薬剤自体のパワーが弱いので物理的なパワーで補佐することで色も長く保つことができます。
髪の毛に薬剤を残さない
意外と知られていないことですがカラー後にシャンプーをしても髪の中には薬剤が残っています。
これをそのまま放置しておくと2週間ほどは髪に残ってしまいダメージや色落ちに影響していきます。
それを防ぐために後処理という特殊な薬剤除去の工程が必要となります。
ノンジアミンカラーで白髪を染めた仕上がり
毛先の明るさはそのままに、根元はしっかりと染める事ができました〜。
一番白髪の集中していた内側も綺麗に染まりましたね。
ノンジアミンカラーの染まる仕組みをお客様にも事前に説明を行い、特性を理解していただいております。
その中で、色持ちの良さをよくするために8トーンをご希望でしたが今回は7トーンを提案させていただきました。
そうすることで色持ちも良くなります。
お客様自身もイメージされていたほどは暗くなっていないということで安心されていました。
ノンジアミンカラーの色落ちを防ぐための対策
色持ちを良くする対策としては次の3つのポイントをお勧めしています。
- シャンプーをマイルドなものに変える
- 髪を乾かす習慣をつける
- トリートメントカラーなどで色を定期的に補う
これらを行うことで、色持ちを長く持続させることができます。
シャンプーをマイルドなものに変える
よく市販のシャンプーでは何がお勧めですか?と聞かれることがありますが髪の色持ちを考えるとお勧めすることはできません。
アミノ酸ベースのマイルドなシャンプー剤を使用することで髪への負担を抑えて色落ちを遅らせることができます。
髪を乾かす習慣を身につける
髪は濡れている状態で色落ちをします。
反対に言えば乾いた状態では色が抜けることはありません。
そのためお風呂上がりにはなるべく早い段階で髪を乾かすことをお勧めします。
もし難しい場合には洗い流さないタイプのトリートメントなどで一時的に保湿をしておくことも有効です。
トリートメントカラーなどで色を定期的に補う
お店で染めるようにしっかりと染めることはできませんが次に染めるまでの繋ぎとしての使用は有効だと思います。
色落ちした分の色素を補うことで髪色も綺麗に保つことができます。
ノンジアミンカラーで染めた髪の色落ちを最小限に防ぐためにできること
まずはお店でしっかりと染めて無駄なものを髪に残さないケアを行うことが重要です。
その上でできる範囲で自宅でのケアも合わせて見直してみると色持ちを長く楽しむことができるかもしれません。
しっかりとケアをできていればノンジアミンカラーでも1〜2ヶ月ほどは色を保つことができます。
色落ちが早くてお悩みの方は是非1度ご相談ください。