こんにちは 頭皮に優しい白髪染めを提案しております Safe Beauです。
世の中には様々な種類のヘナであふれています。
天然ヘナ・ケミカルヘナ・ハーブカラー名前は同じようなものなのに何が違うの?
本日はその違いを解説していきます。
目次
天然ヘナとは
天然ヘナの『ハナヘナ』を例に解説していきます。
天然ヘナとは文字通り化学的な成分を一切使用せずに作られた天然のヘナのことを指します。
成分はヘナのみで作られていて古くから毛染めやタトゥーなどでも使用されてきた歴史があります。
色はオレンジとインディゴ(木藍)の2色のみです。
ケミカルヘナとは
ノンジアミンカラーとしても有名な『色葉』を例に解説していきます。
ケミカルヘナとは天然のヘナに化学的な要素を組み込んで作られたヘナのことを指します。
色葉の場合はインディゴ+ヘナをベースにHC染料が使用されていることがわかります。
HC染料とはヘアマニキュアやカラートリートメントなどに配合されている染料のことです。
色葉には専用の色葉水というものがあり、こちらには臭素酸Naというものが配合されています。
臭素酸Naとは別名ブロム酸Naというものでパーマの2剤に使用されている成分になります。
以前の記事でインディゴの染まり方を解説しましたが、この臭素酸Naで強制的に酸化させて発色を完成させる目的があるものだと考えられます。
HC染料が配合されることでブラウンベースで6種類の色があります。
ハーブカラー(香草カラー、ジアミン入りヘナ)とは
ナッシュというメーカーから出ている『ナチュラルハーブカラー』を例にあげて解説します。
ハーブカラーは香草カラーやジアミン入りヘナと表現されることもありますが、ここではハーブカラーと統一します。
ハーブカラーにはジアミン染料が配合されています。
色葉のように酸化剤は含まれておりません。
ジアミン染料が含まれることでグッと色の染まりが良くなり、様々な色が表現できるようになっています。
天然ヘナ・ケミカルヘナ・ハーブカラーの染まり方の比較
それぞれ染めの染まり方を比較していきます。
天然ヘナのみヘナ染め→インディゴ染めの2度染めを想定するためにヘナ染めを終えた状態からのスタートにします。
まず粉末状の薬剤をお湯で溶いていきます。
色葉のみ専用の色葉水を使用します。
色葉とハーブカラーは人毛の白毛束、ハナヘナは人毛の白毛束を事前にナチュラルで染めたものに塗布していきます。
60分時間を置いていきます。
染まり上がり
それぞれこのように仕上がりました。
天然なもの、化学的な成分を配合したもので大きく染まり上がりに変化が出ました。
まとめるとハーブカラーは真っ黒、ケミカルヘナは1度染めでブラウンな仕上がり、天然ヘナはこの段階では発色の途中で緑という感じです。
良い悪いではなくどれが最善の選択かを見極めることが大切
どの薬剤はよくない!と批判的なコメントを目にすることがあります。
しかし どの薬剤も良いところもあり、悪いところがあるということは認識していただきたいです。
天然ヘナのメリット・デメリット
【メリット】
化学的な成分を使用していないので髪や頭皮への負担がない
【デメリット】
色の種類が極端に限定されている
他の2つと比較すると染まりが弱い
染めるのに時間がかかり、発色するまでに24時間ほどかかる
ケミカルヘナのメリット・デメリット
【メリット】
天然ヘナよりも色の種類が選べる
その場で発色が完成する
ジアミンを使用していない
【デメリット】
ハーブカラーに比べると染まりが弱い
酸化剤を使用しているので、刺激の可能性がある
ハーブカラーのメリット・デメリット
【メリット】
しっかりと染めることができる
色の種類が豊富
酸化剤を使用していない
染まりが早い
【デメリット】
ジアミンを使用している
それぞれのメリットやデメリットを理解して使い分けることで、お客様の要望や仕上がりのイメージを叶えることができます。
〇〇が良い、□□が悪いというのはお客様一人一人で異なるということです。
まとめ
僕はジアミンアレルギーやカラー剤からの刺激を感じやすいお客様が多くいらっしゃいます。
それぞれのお客様の症状に合わせてここで紹介したヘナを使い分けています。
天然ヘナにもケミカルヘナにもハーブカラーにも適したお客様がいらっしゃって満足いただけていると思います。
結局はどの商材も使い方次第ということですね。
お客様への使用は下記の実例ページをご確認ください。