本日はお客様よりいただいた質問にお応えしていきます。
白髪部分を自毛に合わせて染めたいのですが、黒髪を明るくするのは嫌です。
頭皮にもなるべく負担のかからないものが・・・
染める方法はありますか?
皮膚にも髪にも負担を一切かけずに白髪を染めるとなると天然のヘナがあります。
ただしヘナのデメリットは黒く染めることができないことです。
今回のお客様のように黒く髪を染めたいけれど皮膚や髪には負担はかけたくないという方にはハーブカラー(香草カラー)という選択がおすすめです。
目次
皮膚も髪も傷ませない低刺激な白髪染めのハーブカラーとは?
まずはこちらをご覧ください。
ナチュラルハーブカラーはヘアカラーの3大問題(刺激が強い・褪色が早い・髪や頭皮が痛む)を解決します。定期的に染める方にやさしいカラーです。ナチュラルハーブカラーは医薬部外品として認可された新自然派染毛剤です。
ハーブカラーは脱色作用(明るくすることができない)がないジアミン入りの白髪染めです。
通常の白髪染めには必ずと言っていいほど脱色作用がありますが、ハーブカラーにはそれがないために髪や頭皮への負担を最小限に抑えながら染めていくことができます。
ヘナと比較するとジアミン染料を含んでいる分、黒くしっかりと白髪を染めることができます。
通常の白髪染めとヘナの中間の位置付けと認識してもらえるとわかりやすいと思います。
皮膚も髪も傷ませない低刺激なハーブカラーで白髪を染める実例
実際にお客様に染めている実例をご覧ください。
染める前の状態
白髪の比率は10%程ですが、今まで白髪染めをしていないことから毛先まで伸びていて目についてしまいます。
また顔周りや分け目に集中しているので鏡を見たときなどに気になってしまいます。
染めるタイミングを見落としがちですが、日常的にストレスを感じているようでしたら染めてしまった方が気持ち的にも楽になれると思います。
染めるプロセス
今回はこちらのハーブカラーを使用していきます。
ハーブカラーにはジアミン染料が含まれているために事前のケアや塗り方などは通常のカラーと同じように行っていきます。
染めた後の状態
黒い部分はそのままに白い部分にしっかりと色が入ってくれました。
綺麗な染まり上がりです。
脱色作用の有る無しで皮膚や髪もへの刺激が大きく変わる
難しく聞こえますが、明るくする効果があるか・ないかです。
白髪は染まれば同じですが、黒髪部分はどのように染めたかで今後明るく退色していくかが決まります。
通常、カラー剤は髪を明るくしてから色を入れます。
自毛に明るさを合わせて染めたい場合でも1度7〜8番まで脱色し5番まで色を入れることで自毛の明るさを作ります。
染まりたては5番くらいの明るさでも数ヶ月後には全体が7番程度まで退色し、髪色が明るくなります。
今回のお客様のご要望では黒髪は明るくなりたくないということでしたので 脱色作用のないハーブカラーを選択しました。
ハーブカラーであれば黒髪のベースを5番から動かすことなく白髪を染めることができます。
時間の経過とともに退色することもないので自毛の色を損ないません。
皮膚も髪も傷ませない低刺激な白髪染め
ダメージの要素は様々ありますが、全て考えていたらきりがないのでお客様に説明する際は3つの要素を考えてもらうようにしています。
過酸化水素水・アルカリ剤・ジアミン染料この3つの配合の有無やバランスでダメージの強さや負担の強さを考えています。
今回使用したハーブカラーは過酸化水素水・アルカリ剤は使用しておらずジアミン染料のみ使用しています。
これを全くなくすとなると天然ヘナという選択になりますし、ある程度の明るさやクオリティーを重視するのであれば通常のカラーをベースに提案していきます。
負担の少ないカラー剤を考えるのと同時に色のクオリティーはどこを基準に持っていくのかで選択していくカラーのメニューは異なっていきます。
どのカラー剤が良いか悪いかというよりも、どの薬剤がお客様のなりたいにあっているかがとても大切な要素だと思っています。
皮膚も髪も傷ませない低刺激な白髪染めで自然な黒髪に染める方法 まとめ
- ハーブカラーを使用した白髪染め実例
- 脱色作用のあるカラー剤とないカラー剤の違い
- 肌や髪への負担が少ない白髪染めとは?
今回のお客様のようなご要望って結構多いものです。
その中でどのような仕上がりをイメージしているのかによって提案できる薬剤や染める方向性の提案は変わってきます。
仕上がりのイメージ・お悩み・何を優先していきたいのかを教えてもらえれば
最適な染め方や今後の提案なども行っていきますので、まずはお気軽にご相談ください。