白髪染め解説

人生100年時代に白髪染めをどう捉えるか?意識するべき3つの問題と対策

人生100年時代の白髪染めをどう捉えるか?意識するべき3つの問題と対策

近年では人生100年時代がすぐそこまで来ているという話題で持ちきりです。

1度は聞いたことあるという方も少なくはないのではないでしょうか?

わかりやすく言えば医療や技術の発展で人の寿命は100年保てるようになります。その上で日本は世界一の長寿国と言われているので他の国よりもいち早く100年時代を迎えますと言われています。

国も幼児教育や高校の無償化、介護職への待遇改善、高齢者の雇用促進などの対策を進めています。

100年時代というのはいつかのその内起こることではなく、もう目の前に待ち受けている現実です。人ごとではありません。

今回考えて欲しいことは100年時代にどのように白髪染めと付き合っていくかということです。

目次

人生100年時代に変えるべき白髪染めへの意識

薄々『今のまま白髪染めを繰り返していいのかな?』と気づいている方も少なくないはずです。

ここは全国の美容師を代表してはっきりと言いますね。このままではやばいです。

なぜやばいと思っているのか3つの点にまとめてみます。

  1. 白髪染めの期間の長期化
  2. 白髪染めの頻度の増加
  3. 頭皮ケアへの誤った理解

この3つの原因が重なることで薄毛や白髪の増加などに悩まれている方も増えています。またジアミンアレルギーを発症することで白髪染めが使えなくなってしまうという方も同じく増えています。

白髪染めの期間の長期化

 

一昔前までは20代後半〜30代の間に白髪に悩む方が染めることが一般でした。そして染め続ける方がいれば60代〜70代になると染めることをやめる方もいるような状態でした。

実際に僕の祖母もそれに該当していて70代くらいには真っ白な白髪(はくはつ)になっていました。

では現在はどうでしょうか?

早い方では10代後半から染め始める方がいらっしゃいます。そして70代はまだまだ元気に過ごせる年齢になって来ました。

顧客のお客様でも毎月白髪を染めに来てくださる方も多くいらっしゃいます。

以前よりも圧倒的に染める期間が延びており長い方では60年前後染める期間が続き、今後は健康寿命が伸びるほどに白髪染めと付き合う期間は長くなると予想できます。

白髪染めの頻度の増加

最近では手軽に白髪染めが購入でき自宅でいつでもできるようになりました。また価格帯を下げた白髪染め専門店が増えて来たことで美容院よりも気軽に白髪染めができるようになりました。

つまり以前よりも白髪染めを行う頻度が高くなっているということが考えられます。

若い頃は1〜2ヶ月に1回のペースであったのに、白髪の増加とともに1週間の間に2回以上白髪を染めている方も少なくはありません。

1ヶ月に2回染めている方は年間にすると24回染めていることになります。10年で240回、30年では720回となります。

これだけ染めていると頭皮は限界を迎えてしまいます。

頭皮ケアへの誤った理解

頭皮に悩む方が増えることで頭皮ケアに関する商品も増えていきます。今では男性の市場と女性の頭皮ケアアイテムの市場が逆転し女性の方が高くなりました。

その中で正しいケアを推奨しているところは少なく誤ったケアを行なっている方が多くいらっしゃいます。

またネットでの誤った情報拡散により正しいと思っているケアが実は反対の効果を招いているケースも少なくはありません。

これらのことから100年時代に向けた白髪染めへの意識改革を行うことは必須と考えられます。対策を進めていない方は年齢を重ねた時にジアミンアレルギーの発症、白髪の極端な増加、薄毛などの問題が生じてしまうことは目に見えています。

人生100年時代に推奨したい白髪染め

先ほど問題提議した点の解消をするポイントを解説していきます。

人の体には体力があります。疲れるごとに体力は落ちていきます。もちろん回復はしていきますが、疲れているところに疲労を重ねれば壊れてしまいます。

頭皮も同じく体力があります。染めるごとに体力は削られます。体と同様に回復はしますが、回復途中に再度染めてしまえば昨日はどんどん弱まっていきます。

大切なことは80年後まで体力を残すこと、途中で頭皮を壊さないことです。

では、どのような対策が必要なのでしょうか?

人生100年のうち80年は染める時代へ

まず重要なことは80年間染められるようにすることです。もちろん人によっては白髪染めをやめる選択などで80年よりも短い方もいると思いますが、それでも頭皮ケアの観点からやるに越したことはないでしょう。

白髪染めで重要なことは体力をなるべく損なわずに染めることです。短距離走ではなく長距離走のイメージです。

1回1回の白髪染めでできるだけ負担をかけないことが大切になります。

僕が行なっているのは次の3つです。

  • 頭皮の保護
  • 頭皮に直接つけない
  • 頭皮に薬剤を残さない

これらは全てのお客様に例外なく行います。

取り入れることはとても簡単ですが、怠る美容室はとても多いように感じます。これだけで頭皮への負荷は軽減できます。

白髪染めの間隔をコントロールする

白髪染めを行なってから回復するまでにかかる期間の目安は28日間です。これは頭皮のターンオーバーを基準に考えています。

ただしターンオーバーの期間は年齢をますごとに長くなるので実際には1ヶ月〜1.5ヶ月以上を空けての白髪染めが理想的と言えます。これより早い期間の白髪染めは確実に頭皮の機能を低下させます。

でも白髪に悩まれている方はそんなに期間を空けられませんよね。そんな方は頭皮に負荷がかからない白髪染めを併用しましょう。

オススメなものは次の3つです。

  • トリートメントカラー
  • 天然ヘナ
  • ヘアマニキュア

これらは頭皮に負荷をかけずに染めることができます。

1ヶ月以内に染める場合はいずれかを併用してカラー剤に触れる頻度を少なくすることを意識しましょう。

正しい頭皮ケアを理解する

年齢を重ねると頭皮の表面にある油分が減少し、内側の水分が低下していきます。

するとカラー剤からの刺激を受けやすくなったりターンオーバーの期間が遅れてしまうなど機能が低下していきます。機能が低下すれば薄毛や抜け毛などのヘアトラブルも招きやすくなります。

これらを理解した上で足りないものを補うようにケアを行いましょう。

優先順位は以下の順番です。

  • シャンプーの見直し
  • オイルケアの導入
  • 頭皮の保湿

大切なことは続けられることです。全て行うことがベストですが、上から順にできる範囲で行いましょう。

育毛シャンプーは使わなくていい

頭皮ケアを考えると育毛成分配合の物を選びがちですが通常のもので問題ありません。

シャンプーは髪と頭皮を洗うものであって育毛を促進するものではありません。まずは頭皮と髪に負担をかけずに自分にあったシャンプーの使用を心がけましょう。

 

育毛効果のあるシャンプー剤は洗浄力が強いものが多く、かえって頭皮や髪への負担につながりやすいものが多いです。

またシャンプーに含まれる程度の育毛成分では髪が生える効果は期待できません。もし育毛効果を期待したいのであれば育毛剤の使用をオススメします。

オイルケアの導入

頭皮は老化することで機能が落ちていきます。また白髪染めを繰り返していくことで老化は進みます。

オイルには頭皮の老化を抑える効果と頭皮の油分を補う効果があります。

使い方は週に1〜2回シャンプー前にオイル頭皮に直接使用します。全体に馴染むまで時間を置いたのちに洗い流していつも通りシャンプーを行います。

これだけで頭皮環境は改善されます。

注意するべきは選ぶオイルです。育毛効果やクレンジング効果を謳った様々な商品が販売されていますが、1番は天然オイルであることです。

 

天然オイルの中でもアルガンオイルやホホバオイル、アーモンドオイルなどの抗酸化作用の高いものがオススメです。

頭皮への化粧水の使用

お顔の保湿をするように実は頭皮にも保湿は必須です。

頭皮も顔も同じ皮膚です。乾燥が続けば様々なトラブルの原因となります。

お風呂から出た後は乾燥を防ぐために頭皮全体に化粧水を使用するように習慣をつけましょう。

人生100年時代に白髪染めはどう変わる?

ここまで読んでいただいて、これからの白髪染めに対しての考えが少しでも変われば嬉しいです。

何か1つでもいいので取り入れて頭皮のことも考えて白髪染めに取り組んでみてください。

最後に内容をおさらいしていきましょう。

要点のまとめ
  • 人世100年時代では80年染め続る時代が来る
  • 長い期間染められるように頭皮に体力を残すことを意識する
  • 様々な白髪染めを併用することで頭皮への負担は軽減できる

今パーフェクトな仕上がりを求めれば必ず近い以来で何かしらの障害が起こります。毎回の白髪染めを70点〜80点に抑えることで長期的に染めることができます。

本当に白髪が増えて染めたいときに白髪染めが使えなくならないためにも今からの取り組みが必要です。

 

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