今回は美容院での白髪染めが思うように いかないとご相談をいただきました。
まず前提としてヘアカラー剤は正しい使い方をしなくてはいけないということです。
無添加なものでもヘナでも正しい使い方ができていなければ、頭皮に悪い影響を与えるということは間違いありません。
反対に一般的な白髪染めであっても、美容師が きちんと使いこなすことで安全に使用をすることができます。
今回は白髪染めを行う上で意識して行わなければいけないことを解説していきます。
白髪染めの正しいプロセスには、頭皮を保護し、薬剤と頭皮の接触を留意し、染めた後は薬剤をしっかり洗うことが含まれます。
さらに、残留薬剤を除去し、敏感な頭皮をケアすることも重要です。
無添加や低刺激の染料を選ぶことはリスクを減らしますが、正しい使い方をする意味がありません。
もし薬剤が残っていると感じたら、すぐに頭皮を洗うべきです。
頭皮トラブルが頻繁に発生する場合、美容室の変更を検討することも大切です。
目次
美容師として白髪染めを正しく取り扱うということ
白髪染めの正しいプロセスは次のとおりです。
- 白髪染め前には頭皮を保護すること
- 薬剤と頭皮の接触は最小限にとどめる
- 白髪染め後はしっかりと薬剤を洗い落とす
- 残留薬剤を除去し、敏感な頭皮をケアする
順番に解説をしていきます。
白髪染め前には頭皮を保護すること
白髪染めを行う前には頭皮のコンディションに応じて保護剤の使用が望ましいです。
特に乾燥肌の方は頭皮のバリア機能が低下していて刺激を受けやすい状態です。
ご自身でもできる対策として前日と当日のシャンプーをしないということも有効です。
薬剤と頭皮の接触は最小限にとどめる
白髪染め=頭皮からベッタリと塗るということが美容室でも一般的ですが、これは頭皮にとって大きなストレスです。
地肌が見える状態で染めておくことで、頭皮の負担を軽減することができます。
ベッタリと塗った場合と比較をすると薬剤が頭皮に残るリスクも軽減されます。
白髪染め後はしっかりと薬剤を洗い落とす
白髪染め後の薬剤は頭皮に残してはいけません。
痒みやフケ、アレルギー反応が起こるリスクが高くなります。
しっかりと濯ぎ、シャンプーで頭皮から薬剤を落とすことは非常に重要なことです。
残留薬剤を除去し、敏感な頭皮をケアする
より良いケアとして酵素や酸を用いて頭皮に残留してしまう目には見えない成分を除去することが挙げられます。
また抗酸化作用や保湿作用のあるクリームバスを用いることで、頭皮のストレスをいち早く緩和することができます。
無添加なものや低刺激のものを選べば間違いはない?
薬剤の濃度を下げることや刺激性の成分が少ない薬剤を使用することは有効です。
ただこれらを使用する際にも上記で解説したような対策をとることは必須です。
どんなに優秀な薬剤でも 正しく使えていなければ頭皮への負担は大きくトラブルを引き起こします。
もしも美容室帰りに頭皮の薬剤残りを感じたら
そうはいっても、その場では分からず帰宅後に頭皮の薬剤残りを確認することもあり得ます。
その際には次のような行動をとりましょう。
- すぐに頭皮を洗って薬剤を完全に除去する
- 頭皮用の保湿ローションで保護をする
頭皮に残したまま過ごすことは頭皮にとって大きなストレスでトラブルの原因となり得ます。
いち早く除去をするようにしましょう。
【白髪染めを洗い残されて痒い】頭皮への影響もあるので早急対策が必要!まとめ
- 白髪染めの薬剤は正しく取り扱うことが必要
- 何を使うかではなく、どう使うかが重要
- 白髪染め後に薬剤が残っているのであれば、ご自身でしっかりと落とす
美容師さんとの関係性もあるので一概には言えませんが、白髪染めの薬剤が高頻度で頭皮に残されてしまうようであれば美容室を変えることを検討した方がいいと思います。
頭皮の機能低下やアレルギーリスクが高くあり、危険な状態です。
引き続きお願いするといった場合でもハッキリと美容師さんにお伝えをするべきです。
お客様のの大切な頭皮ですから、美容師としても大切に扱わさせて頂きたいものです。